標津町立川北中学校

 川北中学校は、昭和22年5月6日開校し、平成17年に北標津中学校、平成24年に古多糠中学校と統合し現在に至っています。

「主体的、対話的で深い学び」の授業改革に向かって~理科教諭の単元内自由進度学習への挑戦~

2024年06月27日 | 授業
 こんにちは、川北中学校です。

 今年度も本校では、「授業改革」に向けて取り組みを進めています。各先生方は色々な工夫をして、「主体的、対話的で深い学び」の授業を実現しようとしてくれているのですが、そんな中から今日は、3年生の理科の授業をご紹介したいと思います。
 単元名は「生命の連続性 2章 遺伝の規則性と遺伝子」で、この単元では「自由進度学習」スタイルで授業が進められていったのですが、指導事項はカバーしつつ、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に進めるために「遺伝を共通テーマとする探究活動」が単元内の学習活動のメインに据えられました。その探究活動が学習指導要領の内容を外したものにならないように、個人テーマ設定の前に、教科担任から「遺伝に関するものであること」という共通項が伝えられました。その後は、生徒たちが「自分の追求したいテーマ」を自由に考えて、それぞれレポート作成に取り組んでいました。
 そういった過程を経ての今日は、単元指導計画の後半に位置付けられた「レポート発表会」の日でした。冒頭、流れの確認等で簡単な全体指示が教科担任からあった後は、生徒たちの活動で授業は進んでいきました。最初は少人数グループでの「レポート発表」(質疑応答有り)、次は他のグループの人たちのレポートをランダムに2本選んでの「感想記入」(自席を離れて、割当たったレポートを自由に閲覧)、その次に、全21本のレポートの中から「凄い」と思ったものを3本選んでチームスで「投票」、最後に、選ばれた3本のレポート作成者がモニターを使って「全体に向けての発表」を行うという流れ(振り返りは、記入途中でチャイムが鳴りました)でした。
 職員朝会で教科担任から、「お手すきの先生方、よければ見に来て下さい」とのアピールがあったこともあり、決められた研修日ではなかったのですが、多くの先生方が自主的に授業を参観してくれました。
 「発表会」の授業というのは、ともすれば「子どもたちが素晴らしかったね」で終わってしまったりもするのですが、今日の理科の授業は、「対話的で深い学び」を具現化するために、授業者が施した「周到な準備と工夫」が随所に見られるとても良い授業でした。


『 グループ毎に行われた「レポート交流」の場面です。これは始まる直前の様子で、教科担任による説明を聞いているところです。 』

  
『 本時の授業の流れ 』


『 ①の「班で発表」ですね。 』


『 感想用紙に書かれた「レポート番号」を確認して、作成者の席に移動。
タブレットの画面や印刷したレポートを見ながら、その場で感想を記入していきます。生徒たちはちゃんと書いていましたが、これって実はかなり高度な要求なのです。 』

『 上の写真と同じく、②の「レポート交流(感想)」ですね。 』

 
『 タブレットを使って投票です。同一グループと自分のものを除いても、15~16本のレポートがあるので、これまた要求としてはかなり高度だと思います。3年生凄いです。 』

『 番号の横の四角にチェックを入れて「投票完了」となります。 』

『 最も支持を集めたのは、「8番」のレポートでした。 』

『 第3位のレポートの発表です。AB型を中心に、血液型の遺伝に関わる内容になっていました。この発表で初めて知ることもありました。 』

『 第2位のレポートの発表です。モンシロチョウとモンキチョウについてのレポートでした。スクロールや画面拡大など、見ている人に配慮した発表の仕方でした。 』


『 第1位のレポートの発表です。「アレルギー」をテーマに取り上げていました。医療分野にテーマを求めたレポートは他にもありましたが、「アレルギー」を選ぶとは!・・・着眼点がいいですね。 』
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