昨日は、とある検査の書類提出などで東京に行ってきました。
それでも帰りのバスまで時間があるので、文京区を散歩してきました。
市ヶ谷から南北線で後楽園駅まで行って、丸ノ内線に乗り換え…ず。
改札を間違えたので、そのまま小石川の方へ春日通りを歩くことに。
春日通りは4月以来でひさしぶりでした。
中央大学とか富坂の風景とか、都会の真ん中ながら、空気がちょっと澄んだ感じです。
茗荷谷の駅まで歩いて、ここからは行きたかった「小日向」へ。
実は、最近読んだ吉田修一の小説「ひなた」の舞台になっている街です。
茗荷谷駅の南の坂道を下ると拓殖大学があって、
その先も坂がやたら多くて、
地下鉄の車庫が(地下じゃなくて地上に)あって、
あじさいの花がきれいで、
キリスト教にまつわる歴史があって、
狭い路地は小高い丘になっていて、
まさに、小説の中の世界がぐっと詰め込まれているような街でした。
おりしも、芥川賞と直木賞の候補作品が発表されましたね。
荻原さんと三崎さんは読んだことがあるのですが、他は存じません。。。
受賞作家の方々が、長く愛されるような作品をのこしていってほしいと思います。
ちなみに、吉田修一の芥川賞受賞作「パークライフ」では日比谷公園が舞台です。
心の字池を見下ろすベンチはいつも混雑してるけど、なかなかいい場所です。
それから「パレード」の舞台は千歳烏山だったりします。
小説の世界を歩くっていうのも、なんだか不思議な感じです。