2008年03月31日 22時07分16秒 | 考えるふっき~
 正直者なんて奴は、たいがい厚かましい奴と相場が決まっている。
 厚かましいからこそ、正直にもなれるのだ。

 告白は楽だと新田は思う。
 手の内を見せて、あとはすべてを相手に任せる。
 告白は卑怯だとも新田は思う。
 負けを認めて、あとは相手の情に頼る。
 告白は癖にもなる。
 曝け出せばすべてが終わると楽観する。

 (吉田修一『熱帯魚』・「グリンピース」「突風」より)


ならばおれは、厚かましいと言われようが、正直者の道を選んでやろう。
嘘をこれ以上つきとおすのはうんざりだ。
正直にウェイトを置いた人生のほうが、その逆よりも茨の道だと思う。
だったらおれは、喜んで、茨の道を進もうと思う。

いざ2008年度の幕開けに。