社会現象となり、学生がハイテンションに語っていたので、
ほうっておくわけにはいかなくなり、本を読み映画に行きました。
※辛口です。
本。
自意識による少年犯罪、少年司法の問題、モンスターペアレント、いじめ、復讐、
といったテーマをキッチュに配置して、それなりに面白く話をまとめたよね、
と読めたのは1話目だけで、
後にいけばいくほど、「典型的すぎる設定」を書き込みすぎて、
読んでいて気恥ずかしくなりました。
(重要人物の中学生がみんな「問題」ある家庭背景を持ち
「中二病」的思考をし、大人も自己愛に満ち溢れた人ばかり。)
書き込みすぎているので、ミステリーとしての構成美みたいなものが
あるわけでもありませんでした。
一気読みする程度にはおもしろかったけれど、正直今一つ。
先が知りたくて一気に読んでおもしろかった~というのが大半かもしれませんが、
ネットの感想を見ると、
しばしば「これはフィクションである」という留保を伴いながらも、
そこに「リアル」とか「社会問題を描いている」と何らかのリアリティを
感じて(そこで思考停止して)いると思われるものも散見されました。
粗雑な像に脊髄反射的に反応して消費する態度が瀰漫しているとしたら、
「社会問題」像や「子ども」「教育」像の構築・流通のありようとして、
それ自体が考察の対象とされるべきなのかなと思いました。
学生が「リアル」とか「考えさせられた」というときも、
(「おもしろかった~」で終わっているときも)
子どもや教育を語るときに典型的な前提があるような気もして、
それをもう一段反省してもらうために、
私は何をどう働きかけていかないといけないんだろう?と考えさせられました。
映画。
原作で書き込みすぎだったところを全カットし、
どこの昼ドラ?というベタすぎる設定はぼかすか変えるかで処理。
(HIVをそういう描き方して大丈夫?と思ったところも無難に修正されてました。)
そんな中島監督のセンスが光り、本より面白かったです。
映像を細切れにしたり、加工したり、わざとらしいカットを入れたりすることで、
現実をリアルに再現した映画ではないという距離感をかもしだし、
だからこそ虚構の中の一片のリアリティを観客に残すとでもいいましょうか。
「松子」や「下妻」ほどあざとくもなく、その距離感は原作よりは洗練されてました。
しかし、それでも、なぜメガヒットになっているのかは未だなぞ。
ちなみに、昼ごろ夕方の回をとりにいったら満席で、
結局21時の回にしてしまったのですが(それも満席に)、
その回の年齢層高めの客の反応としては「ふーん、まあ面白かったね」
というドライな感じでした。
昼の段階で、「満席」の表示に呆然としたり険悪なムードになっていたりする
女子大生集団が複数いましたが、そういう学生が多い回が
どういう反応だったのか知りたかったかも。


ほうっておくわけにはいかなくなり、本を読み映画に行きました。
※辛口です。
本。
自意識による少年犯罪、少年司法の問題、モンスターペアレント、いじめ、復讐、
といったテーマをキッチュに配置して、それなりに面白く話をまとめたよね、
と読めたのは1話目だけで、
後にいけばいくほど、「典型的すぎる設定」を書き込みすぎて、
読んでいて気恥ずかしくなりました。
(重要人物の中学生がみんな「問題」ある家庭背景を持ち
「中二病」的思考をし、大人も自己愛に満ち溢れた人ばかり。)
書き込みすぎているので、ミステリーとしての構成美みたいなものが
あるわけでもありませんでした。
一気読みする程度にはおもしろかったけれど、正直今一つ。
先が知りたくて一気に読んでおもしろかった~というのが大半かもしれませんが、
ネットの感想を見ると、
しばしば「これはフィクションである」という留保を伴いながらも、
そこに「リアル」とか「社会問題を描いている」と何らかのリアリティを
感じて(そこで思考停止して)いると思われるものも散見されました。
粗雑な像に脊髄反射的に反応して消費する態度が瀰漫しているとしたら、
「社会問題」像や「子ども」「教育」像の構築・流通のありようとして、
それ自体が考察の対象とされるべきなのかなと思いました。
学生が「リアル」とか「考えさせられた」というときも、
(「おもしろかった~」で終わっているときも)
子どもや教育を語るときに典型的な前提があるような気もして、
それをもう一段反省してもらうために、
私は何をどう働きかけていかないといけないんだろう?と考えさせられました。
映画。
原作で書き込みすぎだったところを全カットし、
どこの昼ドラ?というベタすぎる設定はぼかすか変えるかで処理。
(HIVをそういう描き方して大丈夫?と思ったところも無難に修正されてました。)
そんな中島監督のセンスが光り、本より面白かったです。
映像を細切れにしたり、加工したり、わざとらしいカットを入れたりすることで、
現実をリアルに再現した映画ではないという距離感をかもしだし、
だからこそ虚構の中の一片のリアリティを観客に残すとでもいいましょうか。
「松子」や「下妻」ほどあざとくもなく、その距離感は原作よりは洗練されてました。
しかし、それでも、なぜメガヒットになっているのかは未だなぞ。
ちなみに、昼ごろ夕方の回をとりにいったら満席で、
結局21時の回にしてしまったのですが(それも満席に)、
その回の年齢層高めの客の反応としては「ふーん、まあ面白かったね」
というドライな感じでした。
昼の段階で、「満席」の表示に呆然としたり険悪なムードになっていたりする
女子大生集団が複数いましたが、そういう学生が多い回が
どういう反応だったのか知りたかったかも。
