近況報告。

・・・のつもりではじめたのですが・・・。
ゼミについては、学科公式ブログで報告しています。

ゼミ合宿2014。

2014-09-28 17:58:05 | ゼミとか。
3年連続の伊東。

内容は、春学期のまとめグループ発表と、
ギデンズ『近代とはいかなる時代か』の講読。

私も久しぶりに読み直して得るところがありました。



わりとひきこもって2日過ごしたあと、最終日は
伊東マリンタウンへ。

3年間で毎年違うところに連れて行ってもらえたのは
面白かったです。

私は、予定があって先に帰ってしまったのですが、都合がついたメンバーは
そのあと1時間くらい海で遊んで帰ったようです。

送られてきた写真に、砂まみれの男子たちが写っていたので
どうなったのかと思ったら、宿でチェックアウト後にもかかわらず、
温泉に入れていただいたそうです。




○フォーレ伊東様、ありがとうございました<(_ _)>


(追記)2014/10/28 学科ブログ「日々の社会学科」に学生が寄稿してくれました。
http://sg.meijigakuin.ac.jp/archives/3146/


第3回子ども社会学若手勉強会 告知。

2014-09-11 20:04:47 | 子ども社会学勉強会とか。
第3回の告知です。九州です!
参加希望の方は、必ず事前にご連絡ください。
MLへの参加希望も随時募集しています。

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第3回子ども社会学研究会若手勉強会

日時:10月12日(日)13時~17時
場所:九州大学箱崎キャンパス 教育学部会議室
http://www.education.kyushu-u.ac.jp/accesses
※当日は日曜なので、教育学部の入口施錠のため、法学部棟の入り口からお入りください。


内容:
<パート1>
針塚瑞樹「インド都市社会におけるストリートチルドレンの「自己決定」に関する研究」(博士論文)

(参考文献)大江洋 2004(2005)『関係的権利論 子どもの権利から権利の再構成へ』勁草書房

・著者による概要説明(15分程度)
・コメンテーターなしで自由な意見交換(司会募集)
※文献はMLまたは個別に配布しています。

<パート2>
「子どもの権利」という思想・実践(※)をどう考えるか
前回の「子どものため」と重なりつつ、全世界的に高まる「子ども」の「権利」「自己決定」「エイジェンシー」といった観念や実践の難しさを多角的に考えます。

パート2の趣旨と進め方:
【趣旨】
頻繁に会合が持てない中、テーマを「子ども研究が今考えるべき問題」に挑むようなものにして、MLを利用して事前に互いの知識を深めていくことを目的とする

【進め方(予習あり)】
1)研究を続ける中で、どのレベルでも(ちょっと外れていても)よいので、この問題系に行き当たったことがある人は、自身の/見つけた論文・レジュメ等(やその一部、未発表のものは部外秘扱い)を可能な限り事前にMLで回覧する

2)参加希望者は興味があるものから順に可能な範囲で読んでくる

3)当日、1)を回覧した人も含めて、この問題系に行き当たった人は、その概要を完結に発表していく

4)それらをもとに自由にディスカッション

※第1回、第2回の経緯については、雑駁な議事録を回覧済みです。過去の添付ファイルはMLページに蓄積されていますので、参加していない方はご確認の上ご参加いただけるとスムーズです。

問い合わせ・参加連絡先:元森絵里子(明治学院大学) ※苗字あっとsoc.meijigakuin.ac.jpです。
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War Horse(来日公演)。

2014-09-10 17:23:48 | 芝居とか映画とか。
オープンキャンパスで戸塚に1日いた日、ふと思い立ってそのままシアターオーブでWar Horse(戦火の馬)の来日公演を見に行きました。(当日券ラッキーで超良席をいただきました!)

たいへんよかったです。

馬と人と戦争の話。

馬のパペットを3人がかりで動かして、本当の馬のように見せるというのが最大のポイントの芝居ですが、そこに感動していたのは最初だけ。来日カンパニーの熱演で、途中からパペットであることを忘れて馬と人の物語に没入させられます。

話の焦点は第一次世界大戦。軍馬として徴用されてしまった馬ジョーイの話と、年齢を偽って従軍してジョーイを探す少年アルバートの話が並行して展開されるのですが、その中で、フランスを舞台にイギリス軍とドイツ軍を行き来する形で第一次世界大戦というものがしっかり描かれます。

機関銃、有刺鉄線、塹壕戦、タンク(戦車)、毒ガス――。すべてが舞台上で表現されます。

機関銃の登場で騎兵の時代ではなくなり、大砲を引かされる馬たちの受難。長期化する塹壕戦で疲弊する兵士たち。戦場となった地の人々の悲劇。続々ともたらせる戦死の報におびえる銃後。そして、馬の救出に一時的に協力し合う敵たち。

馬と人のふれあいを通した、ヒューマニズムを超えた反戦ドラマを堪能しました。


実はNYで一度見ているのですが、パペットがすごいという話以外はいまひとつ集中できませんでした。軍事用語とデボンなまりとドイツ語・フランス語(という設定の)なまりとが続くので、聞き取りに難があったということはいうまでもありませんが、個別のパフォーマンスの高さと笑いでつなぎがちのブロードウェイという場所もよくなかった気がします。

今回のカンパニーは、小さな笑いに流されず、ストーリーを真剣に見る日本の観客の中で、真摯な芝居を見せてくれました。馬の目を通して戦争というものを考えさせられる良質な芝居でした。

もちろん、席がよかったこともあって、パペットに感動したことはいうまでもありません。日本でこの作品が見られてよかったです。(字幕でよくわかったし。)

本家イギリスでまた見てみたいです!

War Horse in the West End - Trailer


http://warhorse.jp/index.html


アナと雪の女王。

2014-09-07 14:18:58 | 芝居とか映画とか。
多忙で行けなかったアナ雪。
やっとオリジナル&吹き替えバージョンを鑑賞しました!

変だから隠しなさいと言われる自分を受け入れ、それを人のために使いたいーー。
白馬の王子様に愛されたいじゃなくて主体的に動いて周囲に愛を注げるようになったら、無骨だけどやさしい男が身近で報われぬ献身してくれてるかもーー。

これ・・・。
前半はエルサ目線で、後半はどちらかといえばアナ目線で見ると、現代の「女子」としてはたぶん完璧。

というか少なくとも私はそう見てました(* ̄σー ̄)


王子様と会ってその日に婚約することにツッコミが入れられているので、当然突然現れたハイスペックな王子がキスしてハッピーエンド的なストーリーの自己反省話であることは間違いないのですが、「ディズニープリンセス」の中で『美女と野獣』の系譜だなと思いました。

『美女と野獣』は、お子ちゃまひきこもり男子と、世間標準だと「変人」と言われるけれど自分を貫く知的&母性的美女ベルとが結ばれる話。ただ、この話は男子はちょっと救われるけれど、彼もともと王子だし…。女子にとっては、一応最後に野獣が王子になってくれるからいいけど…ちょっとベルがハイパーすぎるし…という話でもあります。

アナ雪の、クリストフは実はけっこうスペック高い包容力のある男性なのに、「野獣」みたいに魔法が解けて王子になったりはしないし、すぐプリンセスと結婚できるわけでもない。尽くしてるのに報われない「やや理想寄り等身大」の男性。(だからこの話は、男性にとってはファンタジー性ないでしょうね。)

エルサもアナも属性こそ王女だけど、あの王国の統治機構と経済体制がなぞであるように、それはたぶんどうでもいい。むしろ、ベルほど特にすごい女性ではなく、等身大の悩みを持った女性であるところが、「女子」に自分を重ねやすくしていると思います。

そして、ここでおそらく、主体的な女子「ベル」の役回りが、エルサとアナという形で、自己受容される女子と献身をささげられる女子の2人に分かれているところがミソではないかと思います。

現実の「女子」が、エルサのハッピーエンドとアナのハッピーエンドを全部どりするのはすごく大変だと思うのです。つまり、エルサ的に突き抜けた人が将来的にクリストフ的な人を手に入れるのはけっこう難しいし(出会えない)、アナはすごく前向きのいい子だけど、エルサ的才能はないわけです。
(世間には、エルサ的自己実現とクリストフ的献身をするハイスペック王子をすべてゲットするハイパーな女子がまれにいることも存じていますが。)

だからこそ、「ありのーままでー」って突き抜けて自己実現するのと、献身的な「やさしい男性」をゲットするのの両方の視点を同時に体験できるのが、現代の「女子」にとって、そこそこリアルに自分に重ねつつとても幸せな気分になれるポイントなのではないでしょうか。そういう意味で、現代の「プリンセスストーリー」、すなわち、「女子の願望」をがっつり受け止めたストーリーとなっているのかなと思います。

一応反省させても「プリンセスストーリー」という枠は残すディズニーあざとい。
(マレフィセントはディズニーが抱えてしまったもう1つの問題系、魔女=人種差別問題への自己反省問題だと思うので、一応そのうち見たいです。)

いずれにしても、ストーリーも歌も楽しむフックが多く、色々考えさせられたりするフックも多いということで、ヒットしているのは納得です。

***

ミュージカルファンしては、吹き替えバージョンが、これこのままの配役で舞台にしてくれたら1週間に1回通える!って感じでした。

とくに、原慎一郎クリストフは、英語版よりかなり素敵で(自分比)ツボでした(* ̄∇ ̄*)


台北。

2014-09-03 19:11:15 | 近況とか。
春休みには台北を満喫したのですが、タイミングを逸したままだったので、今更近況でもない報告をアップ。


日本の統治から中華民国へという歴史抜きには語れない街。



今回歴史博物館系には行けませんでしたが、故宮では殷から歴史が始まります。他方で、原始時代の台湾という歴史から始まる博物館もあるようで、どう歴史を構築するか自体がすごく難しいようです。
 
※蒋介石邸は趣味が良すぎでした(写真はそのバラ園)。

なんとなく「台湾は親日」ということになっていますが、歴史的経緯と日本からの観光客による収入抜きには語れない「親日」であることにも思いをはせます。


都会的なビルが立ち並ぶ一方で、東南アジア的な猥雑さも残っているのも魅力。


 



下町から最先端の商業地区へ。


日本統治期からあり、80年代くらいに使命を終えた煙草工場や酒工場がリノベされて、おしゃれショップとアートスペースを提供する空間になっていました。他にも駐屯地あとなども。


戦前期を扱っている私ですが、旧植民地には手が及んでおらず、反省することしきりでした。酒は「内地」では専売制を敷いていないのに、台湾では専売制だったのですね。

なお、花がきれいなシーズンでした。日本でいう2月の花から5月の花がまとまって咲いています。


九ふん(ニンベンに分)にも足を延ばしました。


そんなわけで、アジアをもう少し知りたいと、「次は香港!」となったのでした。
台湾は日本語が相当通じたけれど、中国語(北京語、広東語)ができないのが痛いです。

現地で大学時代交換留学で来ていた友人と、台湾研究者の友人(日本人)と会ったおかげで、見ただけではわからないことをたくさん聞けて良かったです。おいしいスイーツも紹介してもらったしw