近況報告。

・・・のつもりではじめたのですが・・・。
ゼミについては、学科公式ブログで報告しています。

渡辺えり(子)「ゲゲゲのげ~逢魔が時に揺れるブランコ~ 」。

2011-08-26 16:22:41 | 芝居とか映画とか。
岸田戯曲賞受賞の名作26年ぶりの再演!ということで勢いで。

わっかんないストーリー!引き込まれる熱気!
何かが伝わり、残る「見た!」感。

いじめる側といじめられる側、生と死、現実と魔境――。
交錯する世界、ダークファンタジー、鬼太郎――。
取り返しのつかない過去、否の人生、酸っぱい枇杷の実吐き出せない――。
生きることの禍々しさと輝き、向こうの世界の怖さと魅力、逆もまた真なり――。

ぱっと見ただけではなにもわからなくて、
断片だけが強烈に脳裏に焼きつけられるその感じは
小劇団の醍醐味だなと思います。堪能。


ただ、後から後からじわじわ考えてみるに、
体当たりの演技が生むパワーに満ち満ちているにもかかわらず、
「逢魔が時」というには全体に清潔な気がしました。
「禍々しい」というよりは、「バーチャル」。

入れ替わって交錯する世界が何かを垣間見せるのではなく、
平板に羅列され、戯曲の「わからなさ」がすっと入ってこなかったという印象。

初演(1982)以降生まれのキャストが多いことが原因にも思えます。
自分の甚だ怪しい実感では、その後急速に消えていく習俗的なものと
消費的なものが交錯するあの時期特有の時代感覚に乗った
戯曲のような気がしたのです(戦争の影、茶の間でジュリー、閉塞した学校)。

(「ちなみに、当該戯曲は、演劇部だった高校生のころすでに
「読んでも読んでもわからない名作」でした。
80年頃の「小劇団ブーム」の戯曲は、早熟でも文学少女でもない90年代の
凡庸な高校生にはリアリティのとっかかりがなくて読めなかったのです。)

描かれている「いじめ」を、「今につながる問題」と評する劇評もありましたが、
少なくとも教師も加担するそのいじめは今よりもっと露骨で泥臭いかなと。
今それが不可視化されていることこそが問題なのかもしれないけれど、
その巧妙さ、リアリティのなさしか知らない世代が演じる「泥臭いいじめ」は、
騒々しくパワーにあふれているけどどこか清潔でした。

あと、鬼太郎役者の歌声ファンとしては言いづらいのですが、
半端に音楽劇にしたのもよくなかった気がします。
その虚構的でキッチュな感性は1982年的なものとかみ合わない気がするのです。

3・11の喪失体験と引き付ける語りも見られたけれど、
1982年と2011年のギャップをつなぐ必要がある気がしたのでした。
いやいやでもとにかくすごかったし、見られて心底よかったです!

http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=479
http://office300.co.jp/top_page.htm





体感型授業。

2011-08-23 09:52:34 | 授業とか。
今期初めて担当した「質的データ分析」(社会調査士F科目)では、
2種類以上の質的調査法の講義と実習が求められているため、
ミニ実習を行いました。

その際、対象と最適な調査を考えるためにも、
調査を考えるところからやっていただいてみたので、
2クラス分やったことをご紹介します。
(おこづかいやお金の使い方を知りたいという意見がどちらのクラスでも
あったのですが、それってインタビューで聞くのが最適かな?みたいな
話をしたのです。)

<木2クラス>
○インタビュー
 大学入学の目的意識や生活、今後の目標について、
 社会人・留学生などと一般入試の学生との比較
 →KJ法で簡単に整理
○参与観察
 お昼の礼拝の手順と学生生活における意味

<木3クラス>
○インタビュー
 学生の恋愛観(とくに草食系・肉食系という言葉に注目して)
○参与観察
 学生の人間関係(とくに人物のタイプと男女関係に注目して)

※ドキュメント分析(ってくくりはどうかと思いますが)も
やってもらうつもりでしたが、震災に伴う回数減のため、
超簡易バージョンしかできませんでした。

どちらのクラスの実習もなかなか興味深い結果で、
「なんちゃって調査」であるという制約の中、
データを基にしたレポートも力作がけっこうありました。
授業内でしか使わないという前提での調査のため
細かく紹介できないのが残念です。


やはりやってみて実感することは多いようで、
講義→実習→感想ディスカッションと繰り返す形はわりと好評でした。
質的調査について考えたこともレポートにして貰いましたが、
調査者の問題やら再帰性やら、言葉で説明してもわかりにくいものを
体得してもらえたかな?と。

ただ、アポとりやテープ起こしが大変だという印象が強かったのか、
「アンケートの方がすぐ答えが出て楽そう」という感想が
授業中に出たのにショック…。
とりあえず、調査票設計して、サンプリングして配る先に話しつけて、
エディティング・コーディングして入力して、
統計ソフト使いこなして、χ2検定くらいやってみてから言ってみな!
と言っておきました。
む~。体験しないとわからない、ではいかんです。

でも、ま、そこから始めるための授業ということで。
授業の狙いが比較的あたった授業になったかと(ほっ)。



納涼船。

2011-08-05 00:37:17 | ゼミとか。
自分がほとんど飲めませんので、私はお勉強担当。
飲み会・イベントは「イベント係」中心にお任せします。
ありでもなしでも。
仮装パーティーでも闇鍋でも。
(適当なところで私は忘れてご自由に。)
というのがうちのゼミの方針でありまして。

09生はイベント係が獅子奮迅の活躍。
誕生日祝いつきの東京湾納涼船コンパとなりました。
浴衣だと1000円オフということで、12名中10名浴衣
私も浴衣 だって、せっかくなら着たいし(笑)

もうとにかく学生だらけで、MG生も試験最終日だったこともあり、
他にサークル2グループと遭遇しました。。。

 

 
↑いたれりつくせり と 青春写真(写真マジックで実はきゅうり漬け食べてる)。

いつもと違うイベントで楽しかったですね。

合宿も合宿係がすでに「しおり」を配るという
完璧なコーディネートをしてくれているので、
あとはレポートと合宿の準備を!!
(私は採点と自分の仕事を…。)