事実上1年ぶりとなりますが、以下の要領で第14回を開きたいと思います。
今回は、アニメーションに関する学術研究の会と共催です。よろしくお願いいたします。
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日時:2019年12月22日(日)13時~18時
会場:明治学院大学 白金キャンパス
本館5階(北ウィング1552教室) ※いつもの隣です。
テーマ:子ども文化からサブカルへ?
※アニメーションに関する学術研究の会と共催
1)パート1:ゲスト報告 (75分×2)
2)パート2:ブレインストーミング(最大120分)
「子ども文化」だと思われていた漫画やアニメを卒業しない若者がいると言われてうん十年、これらの「サブカル」はクールジャパンのコンテンツともなってます。しかし、そのこともあってサブカルチャーに関する研究領域では「子ども」という切り口は盲点になりがちで、一方で児童文化・子ども文化研究は成長するオタクたちを組み込めていません。
そこで、今回はアニメーションに関する学術研究の会から、これら大人のファン・オタクたちの研究をされているお二人に、そもそも子どもでない消費者をアニメ産業が取り込むとはいかなる事態であったのか、また「本来は子どものものである」という建前のあるアニメ産業においてアニメファンで居続けるとはいかなる事態であったかという点から研究をご報告いただき、そのうえでサブカルチャー研究と児童文化・子ども文化研究とのすれ違いの位相や、今後の接続も含めた視角の可能性を議論してみたいと思います。
(ゲスト)
杉山怜美(一橋大修士卒、会社員)
アニメファンであることを幼少期から20年以上継続させている人びとへのインタビュー調査から、ファンを長期継続させる力学は何かを問う
永田大輔(明星大学ほか)
子どもではないアニメファン(オタク)の存在の歴史性と社会性を、言説、OVAなどのメディア、制作システムなどの関係性から解き明かす
文献:
永田大輔「ビデオにおける「教育の場」と「家庭普及」-1960年代後半-70年代の業界紙『ビデオジャーナル』にみる普及戦略」『マス・コミュニケーション研究』、日本マス・コミュニケーション学会、88号、pp.137-155、2016年
永田大輔2017「アニメ雑誌における『第三のメディア』としてのOVA」『ソシオロジ』61(3)
杉山怜美2017「ファンであることが長時間持続する力学」『一橋大学修士論文』
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☆アニメーションに関する学術研究の会メンバーによる『アニメの社会学――アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論』(ナカニシヤ出版より出版準備中)の初校(11月末に共有予定)
参考文献(議論の前提・対象として):
野上暁2015『子ども文化の現代史: 遊び・メディア・サブカルチャーの奔流』大月書店
●終了後、希望者にて打ち合わせ兼懇親会を行います
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文献の共有はMLを通して行っています。準備の都合上、参加希望の場合は、事前にご連絡ください。
また、新規ML参加希望の方も、遠慮なくご連絡ください。
元森絵里子(明治学院大学) motomori*soc.meijigakuin.ac.jp
*を半角@に変えてください