ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

サウジアラビア航空

2008年10月26日 23時51分06秒 | 旅する
サウジアラビア航空は今回の出張で都合6回乗っている。エミレーツ航空が利用できればもちろんそうするのだが、そもそも毎日リヤド行の便は出ていないし、便があっても満席で利用できないことが多い。ビザがとれるのが出発のぎりぎりであることもあるかもしれない。

路線にもよるのかもしれないが、機体はかなり古く、メンテナンスもいいかげんだ。今回ドバイからリヤドへの便では、座席の前のフット・レストがとれていたし、読書灯もつかなかった。TVモニターは、なんと脱色して白黒になっていた。エンターテインメント・プログラムも貧弱だし、もちろんオン・ディマンドで観たいところから観るなんてことはできない。私は、サウジ・エアーで観始めた映画の結末をエミレーツの機内で観るという羽目になった。

女性CAの服装も緑と紺色を基調に地味で、頭巾は耳を完全に隠していて、防空頭巾のよう。ボトムはスカートではなくパンタロン。

オンライン予約やオンライン・チェックインもないのも不便だ。

今読んでいる「サウジアラビア~変わりゆく石油王国」という本の中でも、民営化が課題として検討されながら、従業員の大半を占めるサウジ人の雇用確保のためにそれができない会社として紹介されている。民営化して、赤字を解消するには賃金の安い外国人と置き換える必要が生じるが、余剰となるサウジ人の受け皿がないというのだ。なるほどと思う。 

これまでのところ、中東では、エミレーツとサウジしか乗ったことがない。サウジ・エアーに乗るとエミレーツのサービスが非常によく思えてくる。隣国同士でここまで違うのが、今さらながら興味深い。

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