ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ムハンマド首長中国訪問

2008年04月05日 00時44分14秒 | 時事
4月3日、ムハンマド首長が4日間にわたる中国(上海、北京)訪問の日程を終えた。

中国滞在中、ムハンマド首長は万里の長城を訪れ、防衛協力、教育、科学研究などの分野での協定や防疫に関する協力覚書など幅広い分野での協定に調印したという。だが、ムハンマド首長がインドを訪問した時に比べると、経済分野での協力については具体性に欠ける。

折りしも、中国はチベット問題で国際社会から厳しい批判にさらされている。タイではオリンピックの聖火ランナーが辞退するは、パリでは人権尊重の横断幕が掲げられるはで、四面楚歌の状況だ。

ムハンマド首長が、チベットのことをどう考えているかはわからない。中国ではその話題には触れた形跡はない。いつも米国の外交政策には辛らつなガルフ・ニュースも、中国のチベット問題については、ダライ・ラマがオリンピックを利用しているとする中国政府の考えを伝えるなど、中国の肩をもつような姿勢を感じる。

ドバイ訪問の際にムハンマド首長を東京に招聘したとされる安倍前首相が突如辞任していなければ、今回の訪問先は日本だったかもしれない。UAEとの外交においては、日本は中国の後塵を拝している。

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