ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

サリク その後

2007年09月22日 00時33分47秒 | 車/交通事情
ここのところ連日、ガルフ・ニュースがサリク批判の記事を載せている。金曜日は、4面で交通渋滞の写真をでかでかと載せて、サリクが渋滞の解消に失敗したと報じている

サリクが始まったのは7月1日、ちょうど住民の夏休みが始まって、交通量が減る時期に意図的に合わせたのだろう。それまでと比べると渋滞が減ったようにみえたのは、サリクのおかげではなく、交通量全体が減ったためだったのだろう。

夏休みが終わって、住民が学校や職場に戻ると、交通渋滞も元通り。トール・ゲートのあるガル・フード・ブリッジの渋滞は特にひどいようだ。これでは、何のために道路通行料を払っているかわからないという、住民の声ももっともだ。

システムもおそまつだ。残高が2ディルハムというSMSをもらい、ガソリンスタンドでチャージをした話は書いた。その時の説明によれば、チャージの反映に48時間かかるということだったが、実際には2日たっても、毎日残高が2ディルハムというSMSが送られてくる(写真)。罰金が心配になって、フリーダイヤルに電話するとFAXで領収書を送れと言われる送るが、その結果が反映されるのは1週間後だと言われる。同じことは私だけでなく多くの住民が経験していることが水曜日の記事でわかる

この状況でRTAのみが、サリクの成功を宣言している。確かに、ドバイ政府の新たな収入モデルを見出したという意味では、成功したと言っていい。現在は2ケ所のトール・ゲートの数は近い将来大幅に増えるという噂がまことしやかにささやかれている。もしそうなれば収入はさらに増えるだろう。

結局、ドバイ名物交通渋滞が大幅に緩和されるのは、2009年9月9日をターゲットにするメトロの完成を待つしかないのだろうか。あと2年もあると思うと、憂鬱だ。


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