ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ナキールが世界一高いビルの建設を計画中?

2008年06月26日 23時18分08秒 | 時事
26日のガルフニュースはビジネス面で、「変身ビル」の絵とともに、不動産開発業者ナキールがバージュ・ドバイを超えるタワー・ビルの建設を計画していることを伝えている。

ナキールと言えば、パーム・ジュメイラを手がけている会社。バージュ・ドバイを手がけるエマールが「陸のエマール」と呼ばれるのに対して、「海のナキール」と呼ばれたりもするようだ。両方とも、ドバイの政府系ながら、お互いに対抗意識があるらしい。

ナキールが1000メートルを超えるビルを計画しているという噂は、かなり前からある。サウジアラビアで、1600メートルのタワーの建設を入札にかけるというニュースがあった時、ゼネコンの知人にこんなことができるのかと聞いたところ、居住性を無視してよければ建てること自体は難しくない、という答だった。

高くすればするだけ、もちろん工費も嵩むに違いない。完成時の高さを問われて、ナキールの最高財務責任者は、現在技術上、財務上の実現可能性を検討中と答えたとされる。彼は、また「建物が高ければ高いほど、建設には時間がかかる」とも述べている。

どんな記録も破られる運命にある。バージュ・ドバイの完成は、(再延期がなければ)来年の9月。ナキールは、おそらくはシェイク・ムハンマドの命を受けて、ドバイが他の都市に世界一の座を奪われないように、早くも次の計画を練っているのだろう。

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