cozy-corner:藤田浩司(ふじたこうじ)のblog

ラテン系ドラマー、またあるときはピアニストのマルチミュージシャン藤田浩司(Koji Fujita)が送る、日々の記録

「インファンタ657/藤田浩司」Infanta 657 /Koji Fujita

1999-02-14 | CUBA!
「インファンタ657/藤田浩司」Infanta 657 /Koji Fujita (Cuban Jazz Records CJ0009)
Infanta657ジャケット写真.jpg

Infanta657裏ジャケ.jpg

Infanta657オビ.jpg

1)En la Montanaa Profunda(エン・ラ・モンターニャ・プロフンダ
~桃源郷にて~)6'54"- Smooth Timba Fusion -
2)Red Hot Summer(レッド・ホット・サマー)4'30"- Descarga -
3)REINA(レイナ~王妃~) 6'18"- Latin Fusion
4)Musashi(ムサシ)6'06"- Danzon -
5)Lagrimas(ラグリマス~涙~)6'13"- Balada -
6)Mi Diosa(ミ・ディオーサ~女神よ~)6'08"- Jazz Latino -
7)Dos Mares(ドス・マレス~二つの海~)5'34"- Seis por Ocho -
8)En el Lugar Soleado de la Primavera
(春の陽だまりの中で) 2'36"- Piano Solo -
9)Infanta 657(インファンタ657~
ハバナ市セントロ・アバーナ王女通り657番地~) 5'40"- Latin Fusion -

Album Total 50'18"

アルバムデータ「インファンタ657/藤田浩司」Infanta 657 /Koji Fujita
2005.01.02-2006.01.20の期間中に何日かに分けて収録


1)En la Montana Profunda(エン・ラ・モンターニャ・プロフンダ~
桃源郷にて~)6'54"- Smooth Timba Fusion -
Instruments: Synth Lead,E-Piano,S-Bass,Trap Drums(Drumset w/Timbales),Conga
Solos: Synth Lead,E-Piano,Conga,Timbales,Drums

2)Red Hot Summer(レッド・ホット・サマー)4'30"- Descarga -
Instruments: Melodion,Piano,S-Bass,Trap Drums(Drumset w/Timbales),Conga,Bongo
Solos: Melodion,Piano

3)REINA(レイナ~王妃~) 6'18"- Latin Fusion
Instruments: Piano,S-Bass,Synth,Trap Drums(Drumset w/Timbales),Conga,Cowbell
Solos: Piano,Trap Drums

4)Musashi(ムサシ)6'06"- Danzon -
Instruments: Synth Lead,Piano,S-Bass,Drums,Timbales,Conga,Guiro,Cowbell
Solos: Piano,Synth Lead

5)Lagrimas(ラグリマス~涙~)6'13"- Balada -
Instruments: Piano,S-Bass,Drums,Conga,Bongo
Solo: Piano

6)Mi Diosa(ミ・ディオーサ~女神よ~)6'08"- Jazz Latino -
Instruments: Melodion,Piano,S-Bass,Trap Drums(Drumset w/Timbales)
Solos: Piano,Meodion

7)Dos Mares(ドス・マレス~二つの海~)5'34"- Seis por Ocho -
Instruments: Piano,S-Bass,Conga(Iya,Itotele,Oconcoro),Chekele
Solo: Piano

8)En el Lugar Soleado de la Primavera(春の陽だまりの中で) 2'36"- Piano Solo -
Instruments: Piano

9)Infanta 657(インファンタ657~
ハバナ市セントロ・アバーナ王女通り657番地~) 5'40"- Latin Fusion -
Instruments: Melodion,Piano,S-Bass,Trap Drums(Drumset w/Timbales),Conga,Cowbell
Solos: Piano,Melodion,Trap Drums

Album Total 50'18"

 前作「Una Muchacha(ウナ・ムチャーチャ)/藤田浩司&The Cuban All Stars」(Cuban Jazz Records CJ0007)では、ラテンドラマー憧れの地、キューバでの録音でした。その当時一番にやってみたかった事は、キューバの一流ミュージシャンと共にアルバムを作る事だったのです。
 そして今作は・・・やはり夢の一つであった「全てを自分の手によって完成させたアルバムを作る事」をテーマに仕上げてみました。
マイクセッティングやDAWソフトの扱いなどは得意とも言えない分野でしたので、楽器のどこの位置で集音するのがよいのか、またどんなマイクが思ったイメージの音を拾ってくれるか、どんなマイクプリを持つオーディオインターフェースが良い音を記録してくれるものか等々、たくさんの試行錯誤と研究を重ねながら、しかし限られた日々の中で完成させたものです。
 苦労したオーディオ関係の事は枝葉末節として、肝心な中身ですが、まず全曲作曲するところから始めています。そしてアレンジを構想し・・・中にはその場でバッとイメージが湧いてスケッチもせずに録音から始めてしまったものもありますが、そこいらへん臨機応変なのが個人録音の良いところです。
 全楽器の演奏は、普段のライブでもピアノ・ボーカル・ドラム・コンガとか、ごくフツーに多楽器をこなしているので軽く考えていましたが、これもまた結構大変な作業でした。いや、楽しいんですけど。気力が必要なんです。ライブなら一曲中どこかでピアノ、どこかでドラムソロなど、どの楽器を演奏するにしてもトータル演奏タイムは一緒でしたが、多重録音となると「一曲の長さ×楽器数分の時間」演奏しなければならなかったのですね(^_^;)まあ、当たり前の話ですが、これが案外きつかったです(>_<)。しかもドラム叩き始めるとワイルドな自分になってしまい、次にピアノに移った時には、より繊細な指のコントロールが必要なのにそれが効かなくなったり・・・。特にコンガやボンゴを叩いた直後のピアノなんか、指がパンパンで弾いてられるかって感じでした。
 2006年を迎え、初めて挑戦した鍵盤ハーモニカも、これが思っていた以上に繊細な楽器で、苦労させられました。
 しかし、そんなこんなで大変な思いをしながらも、深いところでは大いに楽しみながら創り上げた作品です。
 アルバムを聴いて、ウキウキとした気分になって頂ければ幸いです。
 24 enero 2006 藤田浩司(ふじたこうじ)

曲目紹介:
1)En la Monta?a Profunda(エン・ラ・モンターニャ・プロフンダ~桃源郷にて~)
2004年秋作曲、幸せ気分喜びの歌。暖かいテーマメロディーがシンセリードによって奏でられた後、ベースを除く参加楽器全てのソロが披露されます。2005年10月に収録。スムース・ティンバ・フュージョン。

2)Red Hot Summer(レッド・ホット・サマー)
2005年11月5日作曲。私の主宰するDrum Studio LA FIESTA(ドラム・スタジオ・ラ・フィエスタ)には音楽教室部門もあり、そこで小学四年生の生徒さんからオリジナル曲を演奏してみたいとの申し出を受けて作ってみました。デスカルガスタイルでありながら、小学生でも楽に演奏出来るようにわざと打楽器ソロは入れませんでした。タイトルはS.H.君が付けてくれたものです。またテーマは鍵盤ハーモニカで演奏しています。2005年11月に収録した時にはテーマをシンセ+ブレスコントローラーで吹いていましたが、その後リードを2006年1月に差し替え。

3)REINA(レイナ~王妃~)
2000年秋作曲のラテン・フュージョン。シンセブラスやシンセギターがリードをとる、アルバム中多分最もアツい作品。ライブでもしょっちゅう演奏させて頂いています。またアルバム中最も長いドラムソロを含みます。このバカみたいに熱いドラムソロがある限り、まずヒットチャートには上る日はやっては来ないでしょう(笑)。2004年新春に一度完成後、後になってドラムトラックが消滅しているのに気付き、ドラムのみ2005年1月20日に再収録。ですから前回とった別バージョン、幻のドラムソロも秘蔵してあります。アルバムの中では2番目に早い時期に収録。

4)Musashi(ムサシ)
2004年秋作曲。日本を代表する著名な武人を連想させておきながら、実はワンちゃんへの鎮魂歌(レクイエム)です。友人の飼い犬が死んだ時なぜか涙が止まらず・・・その時の気持ちを曲にしてしまいました。ラストはムサシが天国へ勇ましく駆け昇っていきます。で、天国に到着します。また涙腺が緩くなってきた。曲はキューバ伝統の舞曲「ダンソン」形式。2005年10月に収録。

5)Lagrimas(ラグリマス~涙~)
2005年1月作曲。悲しみのバラーダ(バラード)。なぜあんなに悲しかったのだろう。アルバム曲中最も早い2005年1月録音。

6)Mi Diosa(ミ・ディオーサ~女神よ~)
2005年秋作曲。アルバム曲中最もジャズ寄りのラテンジャズに仕上がっていると思います。しかし、後半に押し寄せるモントゥーノパートの事を考えると、もしかしたらジャズ・ティンバ作品と呼んだ方がこの曲にはふさわしいかも知れません。
2005年11月に収録した後、2006年1月に鍵盤ハーモニカを重ねました。

7)Dos Mares(ドス・マレス~二つの海~)
2005年春、どこまでも白い砂浜に押し寄せるさざ波を想起して書いた曲。不思議なノリのセイス・ポル・オチョ(6/8拍子)。
打楽器群はバタのオバタラを念頭に置いてコンガ三台にチェケレを使って演奏しました。2005年12月収録。

8)En el Lugar Soleado de la Primavera(春の陽だまりの中で)
2005年1月作曲。構成とか、何も考えないままに一発録り、イメージそのまんまのピアノソロです。
今回の録音のためには2005年のクリスマスに弾きました。

9)Infanta 657(インファンタ657~ハバナ市セントロ・アバーナ王女通り657番地~)
大の友人アントニオの初来日を記念して2003年9月に作曲。バリバリのラテンフュージョン。私の吹く鍵盤ハーモニカのソロは多分まったくハーモニカらしくはありません。なぜか、吹いている時にソプラノサックスがアタマに浮かんでくるので、そんな感じになってしまいます。ドラムソロはスマートです。2006年1月、アルバムの最後に収録(REINAのドラムソロを除いて)。

使用機材:

Drums:Yamaha Recording Custom(BD22"x18",Toms8"x8",10"x10",16"x16") & Maple Custom(Toms 10"x9",12"x10")
Snare: Yamaha Maple Custom Vintage 14"x4" w/Special Free Floating System
Drum Head: REMO Pinstripe, Coated Ambassador, etc.
Timbales: LP Tito Puente Model Stainless Steel 13'&14', Tito Puente Model Solid Brass 14"&15"
Conga: LP Patato Model x4 (11",11 3/4"x2,12 1/2")
Cowbell: LP&MEINL
Cymbal: A.Zildjian: New Beat Hi-Hat 14",Thin Crash 16", Swish 16",Splash 10"
K.Zildjian: Dry Custom Ride20"
Sabian : HH Midium Heavy Ride 19", El Sabor Crash 16"
Paiste : The Paiste Hi-Hat 12"
Piano: Kawai Grand
Synth: Yamaha P80, Roland Fantom XR
Pianica: Suzuki Melodion PRO-37 V2
Microphone:AKG D112, Rode NT2,NT1000,NT3, Audix D-1,D-2, Shure SM58
Audio-Interface: MOTU 896HD, Tascam2488
Mixer: Mickie CR1604-VLZ
PC: DosV w/Windous XP CPU AMD Athron64 3000+
Aplication Software: Cakewalk Sonar 5 Producer Edition Headphone:Sony MDR-CD900ST,AKG K240Studio


このアルバムをAntonio Gonzalez Gonzalez君に捧げる。

Special Thanks to: Syoko Inamasu, Iku Fujita, Takeo Fujita, Kayoko Noguchi, Isamu Noguchi,Roberto Lorenzo Concepcion Rubi, Jesus Rubalcaba, Roberto Garcia L?pez , Foco Cultural Carabali Isuama & Yuki Fujita

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