スポーツドクターSのざっくばらん

スポーツ障害専門カイロプラクターによる奮戦記。

トランス脂肪酸

2007-03-01 10:08:25 | ざっくばらん

トランス脂肪酸というのは、ベジタブルオイルが水素イオンと化学反応を起こすことで発生します。いろいろな食品、たとえばマーガリン、ビスケット、ポテトチップ、ドーナッツ、クラッカーなどに多く含まれています。




トランス脂肪酸の摂取が、心臓病のリスクを高めるというリサーチがあります。これはトランス脂肪酸が悪玉コレステロールを増加させ、逆に善玉コレステロールを減少させるという事実と関連があります。

悪玉と善玉コレステロールの比率が崩れることで、血液の粘度が高まり(血がドロドロになるということ)、心臓病脳梗塞などの発症率が高まるというわけです。


ただ恐ろしいのは、トランス脂肪酸の健康被害については、まだまだわからないことが多いということです。つまり長期的視野で考えたとき、トランス脂肪酸がわれわれの人体にどのような影響を及ぼすか、具体的なことは解明されていません。

心臓病以外にも、以下のような健康リスクがあると推測されています。

悪性腫瘍(癌):トランス脂肪酸が癌の発生を促すというような、リサーチはまだ存在していませんが、前立腺癌の発生率を高めるのではないかという科学的リサーチが、最近発表されています。

糖尿病:糖尿病でもⅡ型のものが、トランス脂肪酸の摂取によって誘発されるのではないかと言われています。




(肥満犬)



肥満:トランス脂肪酸を多く含んでいる食品を過剰に摂取することで、同じカロリー摂取量の人よりも、より肥満になりやすい傾向があると言われています。ただこれは肥満の人が、ポテトチップスやクッキーなどのスナックをより多く消費する傾向があるため、そのような食品への嗜好にも問題があると思われます。

肝機能障害:トランス脂肪酸は肝臓によって代謝されます。よってトランス脂肪酸の過剰摂取は肝臓への負担を増すと言われています。

不妊症:トランス脂肪酸の摂取量が2%増加するにつれて、不妊症の発生率が73%増加するというデータがあります。


心臓病以外はまだ、リサーチの段階ですが、上記のような疾患の発生リスクが明示されるようになるのは、時間の問題だと思っています。

アメリカからの狂牛病も然り、各々が口の中に入れるものに対して、さらに敏感になっていかなければなりませんね。自分の身は自分で守るしかありません。



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