どんぴ帳

チョモランマな内容

サウンドof花火

2007-07-13 03:40:37 | 北海道一周!
 有珠アルトリ岬キャンプ場の朝、何故か消防車が一台やって来た。意味もなく少し緊張したが、どうやら単なる見回りらしく、カメラ片手の私に、消防隊員は進んで写真撮影を買って出てくれた。
 キャンプ場を出発し、海沿いの道をゆるゆると進む。昨日は室蘭へ迷いこみ、夕方までに約80キロ走ったので、足に疲労が溜っている。上り坂を上っていると、洞爺湖方面の標識が出てきた。距離7キロ、走れない距離ではないし、新しいトンネルが山の土手っ腹に明いている。歩道もかなり広い。私は思わずトンネルに入ってしまった。距離7キロのうち、トンネル二つで約3.5キロもあった。もちろんトンネル内は空気は悪いし騒音も凄い。
 
 湖畔に着くと貸しボート屋のおじさんに呼び止められた。

真ん中の島。中島?

「今夜も花火があるからな、あそこの芝生にテントを張るといいよ」
 確かに張れなくはないが、いくらなんでも目立ちすぎだ。礼を述べて、これまた勧められた『昭和新山』に向かう。上り坂が強烈だ。有珠からここに来るまでの山道で、片側交互通行をしていて、やむなく登坂ダッシュを強いられ、すでに足の力は残っていない。本当に足が鉛のようだ。最後は観念して自転車を押して歩く。
 山頂に着くと、目の前にはハゲ鷹の頭のような山があり、駐車場には飲食店や土産物屋があった。

ロープウェイから

 ロープウェイに乗り、何て事はない噴火口を見学し、熊牧場に入る。五メートル程の深さのコンクリートの檻で、熊たちが餌を待ち構えていた。面白いことに、人通りの多い檻の熊たちはやる気にみちあふれ、人が柵の前に立つだけで『餌くれポーズ』を取り、人通りの少ない檻の熊たちは、餌を放り込んでも反応が悪い。まるで、売上の良い業界一位の企業と、万年パッとしない業界五位の企業を見るようで、非常に面白かった。人も熊も所詮モチベーションのあり方は同じなのだ。

やる気のある檻のみなさん。寝ている様に見える方は、床に寝ています。

「今回のプロジェクトは私に、是非私に!」やる気全開です。

できる人はストレッチも怠りません。

 私は山から降りてキャンプ地をさがした。基本的には公園内はキャンプ禁止だ。だからなんとか人から見えず、落ち着ける場所を探さなくてはならない。ホテル街からかなり離れた湖畔にテントを張った。

 花火を楽しみに遅い夕食を食べる。セイコーマートで買った鶏肉の鶏皮をはずし、フライパンで炒める。サラダ油は左後部のバッグの中で自動キャップオープン機能が働き(単なる振動)、全て流失してしまったので、鶏皮から油を抽出する。鶏肉にはからあげ粉をまぶして炒め、からあげ風味にする。

テフロン加工は偉大なり

北海道限定

 まもなく花火が始まるが全く見えない。理由は他人から見えない場所にテントを張ったので、私からも見えないのだ。この日、私は花火の音を十分堪能した。

仕掛け花火?は見えました・・・。


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