ともこもなこ !

ソプラノ大森智子のページです。
ふわふわと流れてゆく雲のように
あんなことこんなこと・・・

めるへんたいむ (14)

2006年09月08日 14時27分54秒 | めるへんたいむ
風が気持ちよいですね。
好きな季節がやってきます。


めるへんたいむの時間です。


『いわずにおれない』、大好きな詩人まど・みちおさんへのインタビューと、
まどさんの詩や絵が紹介されています。

現在96歳の現役詩人。
人間や雑草やアリや蚊や石、この世に存在しているあらゆるものに興味を
持ち続け、いとおしみ、それらをかぎりなく平易な言葉で輝かせてしまう
まどさん。

ものの本質に近づきたい。一途に思い続けることの素晴らしさ。
その詩は、どんどんどんどん透明さを増しているようで
読んでいると、爽やかな風がわたしの身体をさらさらと吹き抜けていく
ように感じます。

まどさんがご自宅でものを書いていらっしゃる写真なども載っていますが、
なんだかまどさんの身体さえも半分透けているように見えるのは、
私だけかな。。。


   
      
      つけものの おもし        まど・みちお


      つけものの おもしは
      あれは なに してるんだ

      あそんでいるようで
      はたらいているようで
    
      おこっているようで
      わらっているようで
 
      すわっているようで
      ねころんでいるようで

      ねぼけているようで
      りきんでいるようで

      こっちむきのようで
      あっちむきのようで

      おじいのようで
      おばあのようで

      つけものの おもしは
      あれは なんだ



       
      きょうも天気


      花をうえて
      虫をとる

      猫を飼って
      魚(うお)をあたえる

      Aのいのちを養い
      Bのいのちを奪うのか

      この老いぼれた
      Cのいのちの慰みに

      きのうも天気
      今日も天気


     「なんでもないことを本当になんでもなく書けたらと思います」
      


やっぱり憧れてしまいます

おでかけ

2006年09月08日 00時01分36秒 | あんなこと、こんなこと
皆さまお変わりありませんか?
ご無沙汰でございます~

昼間はまだムワムワでも、夜は虫の声が秋らしさを演出してくれてますね。


さてさて、昨晩は大学の同級生(彼女はサックス専攻)が北海道から
レッスンのために来ていたので、ピアノ科の友達も一緒に4人で
盛り上がりました

ひさーしぶりに会っても、学生の頃となにも変わらずいろんなこと話せるのって
得難い、有難い存在ですよね。

来年はぜひ北海道に歌いに行くよ~


そして今日は、上野の東京文化会館にピアノの白石光隆さんのリサイタルを
聴きに行ってまいりました。

白石さんは、素晴らしいピアニストであることはさて置き、しゃべらせると
噺家さん級!の【世にも貴重なピアニスト】です。
が、今晩は最後まで一言も発せず、ひたすらに【とても美しい人】でした。

7月にあった北九州での「わたしの青い鳥」コンサートのプログラムの中に、
“あなたは何を持って生まれて来ましたか?”という、メーテルリンクの
「青い鳥」にちなんだ問いがあり、白石さんは『直線』と書いてありました。

それを今日は聴きながら思い出しました。

太くて、力強くて、だけどしなやかで、繊細で、そして芯の通って、迷いのない
直線だなと思いました。ほんとに素晴らしかった


以上、2日間の有意義なおでかけでした。

ではまた明日です~
(写真は、上野の不忍池のはす・蓮・ハス! 桃が浮いてるみたい~)

秋の気配

2006年09月01日 23時00分18秒 | あんなこと、こんなこと
9月になりました。


長月。
夜長月。
たしかに、いつのまにか日が暮れるのがずいぶんと早くなりましたね。

風が秋の匂いを運んでくる。
秋の気配。


・・・そういえば、『秋の気配』っていう歌がありました。

    ♪あれがあなたの好きな場所
     港が見下ろせるこだかい公園
     あなたの声が小さくなる
     ぼくは黙って外を見てる ~♪


小田和正さんの曲。大好きだったな。
小田さんの「ぼく」っていうのが、好きだったな。
哀しい歌だけど、好きだったな。



あ、今日は半月。