ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

ADM(遅発性両側性太田母斑様色素斑)のレーザー治療

2017-12-23 10:45:51 | 症例写真
昨日のブログで、ADMについてちょこっとふれたので、少し詳しくご説明します

まず、『太田母斑』という、お顔のアザがあります。『太田母斑』は生まれた時からあるか、あるいは1歳くらいまでに出てくるお顔の青アザで、左右どちらか片側の額、瞼、頬などの一部あるいは全体に色があります。眼球の白眼の部分、耳、首、硬口蓋(口の中の天井)にも色がある方もいます。

それに対してADMは、20歳前後で出てくる(
太田母斑よりも遅い)、両頬や両側の額などに出てくる(太田母斑は片側だけどADMは両側)、見た目はちょっと違いますが、組織学的に(顕微鏡で見てみたら)太田母斑とよく似ている性質のシミ(アザ)、ということで、『遅発性両側性太田母斑様色素斑(遅く出てくる、両側に出てくる、太田母斑みたいなシミ・アザ)=ADM』と呼ばれています。

ADMの患者さまに、ADMで治療された方の症例写真をお見せすると、皆さん「あー、似てますね」と言われます。ADMに独特の色調や分布など、皆さんなんとなく普通のシミとは違うと感じてらっしゃったのかな、と思います

ADMは普通のシミ(いわゆる老人性色素斑)と違って、深いところに原因がありますので、内服、外用、スキンケアなどでは絶対に消えませんが、きちんとレーザーで治療をすれば必ず綺麗になるシミ(アザ)です



ADMで、レーザー治療を2回受けられた患者さまです


治療前



治療後


とっても綺麗になられて、喜んで頂きました私も嬉しい
症例写真にご協力頂きありがとうございます。

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