2019年も終わろうとしています。
皆様には大変お世話になり感謝いたします。
また研究会メンバーJE2SDE、7N2EUT両局には5月6月の土日を無理やりアンテナ調整に付き合わせながら何の結果も出せず・・
何でこんなのに付き合わされるの?ダウンチルトなんて出来ないんじゃない?と何度も思ったでしょう。本人ですら「もうだめだ!」と思ってましたからね。
今年は4月終わりから時間のある時はひたすら「同軸コリニア」の研究の年でした。
5月中旬は毎年楽しみにしている伊豆諸島の移動運用を予定していましたが、アンテナ検討が忙しくて参加できませんでした。
せめて全市全郡くらいは移動して日ごろの鬱憤を晴らす予定でしたが台風で参加できずでした。
11月中旬以降は終電2回や休日のシステムサポートで慌ただしく過ぎてしまいました。
【同軸コリニアのまとめ】
- ダウンチルトもアップチルトも技術を確立できた
- 位相整合部、1/2λエレメント各部の意味も理解できた
- 一時期ラジアルの効果を意識し取り付けたがミニラボで何度試験を行ってもそれで優位な差はなし。電波暗室での測定結果も変わらずだった。
- 地上局はアップチルト、山岳移動局はダウンチルトが良い選択だろう、チルト角はロケによる
→アップチルトについても2局に協力を頂き伝搬実験を行った。これがダウンチルトの検討に非常に役立った
→高台に囲まれた場所から通常コリニアとアップチルトで送信して貰ったがアップの方がSで2-3強く入感していた。
- 神津島移動では同軸コリニアで144MHz~430MHzで650-750kmという交信が出来た
→関東サービス中(北東)に九州(西)から声がかかる。ビーム系であったら呼ばれることはなかっただろう。我々VU移動軍団が同軸コリニアを使う理由はここにある。偶然の出会い?交信?
→呼ぶ側はビームアンテナを推奨します。しかしビーム方向は正対ではない事も!
【自分のアンテナ製作】
今年最後の制作として自分で使うアンテナを作る。
仕様は435MHzで設計して433MHz付近に中心周波数を移動させる・・僅かなダウンチルトタイプだ。
山岳移動が多いので当然の仕様だ。
今年は何十本も制作したので製作技術飛躍的向上?理論も完全にマスター、出来上がったのが下記の9段同軸コリニアアンテナだ。
これ頒布品よりも段間部分が手抜き!
特性は設計通りに仕上がった。
これを持って「NYP」だ。
本年は皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます