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「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

アップチルト同軸コリニアで伝搬実験 二子山 207.8m

2019年11月17日 15時24分05秒 | 同軸コリニアアンテナ

最近は同軸コリニアのチルト角(打ち上げ角)を変えた実験を行っている。

下図水色部分のように打ち上げ角がマイナス角になるものを「ダウンチルト」、打ち上げ角が上空に向くのを「アップチルト」と呼ぶ。

ダウンチルトは限られた場所でしか使用できないがアップチルトは応用が利くようだ。

八木やループ系にアップチルトやダウンチルトは無いのか?素直な疑問だ。

八木やループは垂直面は広く、8段同軸コリニアの4-5倍広い。なのでアップチルトもダウンチルトもカバーしている。

その分水平面の範囲が狭く、どこから飛んでくるか分からない電波を捉える目的には不向きである。

一方、同軸コリニアやGP系は垂直面が狭いが360°ににらみを利かせているいう特徴がある。

いわば補完関係だ。

それでも相手の地域にアンテナを向ければ全ての交信出来るものではないのが伝搬の不思議というものだ。

アップチルト同軸コリニア、地上局が関東平野の山々に電波をぶつけて反射や回折、散乱で交信するのが目的だ。

今回はアップチルトを持って逗子市移動を行った。設備は下記の通り、

「2mのサバイバルコンテスト」用の9段コリニア(同行局用)、

そして伝搬実験用の430MHz8段同軸コリニア、アップチルト8段同軸コリニアを設置した。

いつも通りアンテナを瞬時に切り替えて比較テストを行った。

主な実験結果:

(U:アップチルト、N:通常コリニア、50はSが振れない事を示す)

こちらが関東平野を見下ろす場所(標高207.8m)にあるため直接波での伝搬ではNが優勢だった。

しかし予想通り山岳反射または山岳反射が主な交信ではU8の信号の方が強かった。

また匝瑳市とはN16でも実験を行ったが圧倒的にU12が有利だった。

匝瑳市、守谷市ともに都内方向に高台があって・・窪地というロケーションだ。こんな場所ではアップチルトが予想通り活躍することが分かった。

実験に協力頂いた皆様、ありがとうございました!

午後からは周辺ノイズが高くなり、呼んで頂いたのに交信出来なかった局もあったと思います。

申し訳ありませんでした。


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2 コメント

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お山の絵がいいですね! (ja0jhq)
2019-11-19 07:30:06
お山の絵は、どのように描かれているのですか?すごく雰囲気が出ています。これくらい上手く描けるのであれば、QSLカードも出きちゃいそうです。
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なんのことないです (7K3DIW)
2019-11-19 20:53:02
jhqさん

山はフリー素材で拾ってきたクリップアートです。かつてはパワポにクリップアートがありましたが。
今はなくなりました。
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