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コーリニアアンテナの解析

2015年06月13日 10時07分03秒 | 同軸コリニアアンテナ

久しぶりにコーリニアの記事を書いてみる。

今回もMMANAを使って、ワイヤーで作るコーリニアの特性を解析してみた。この結果が同軸コーリニアの参考になるのでは?という思いからだ。

2段、4段、8段、11段のモデルを用意して解析を行ってみた。(但し、ある程度の傾向がみられたので、8段の解析結果は省略した。)一番の興味は放射パターンとインピーダンスだった。

[2段コーリニアの電流分布]

[2段コーリニアの放射パターン(リアルGND)]

2段コーリニアでは、明確に分からなかったが下段のエレメントに電流が集中している。

[4段コーリニアの電流分布]

2段コーリニアが4段になれば、3dbプラスになるのかと思ったが、+1.2db程度だった。

[4段コーリニアの放射パターン(リアルGND)]

コーリニアが多段(8段以上)では、最上段のエレメントの長さを変えても特性の大きな変化はなくなる。

[11段コーリニアの電流分布]

[11段コーリニアの放射パターン(リアルGND)]

まとめ

  • インピーダンスは、多段化することで低くなっていく。

→2段 56Ω----→11段 30Ω

→同軸コーリニアもオフセット給電が必要で同じ傾向と思われる。

→整合のためのマッチング長を記載してあるが、その結果が正しいことが確かめられた。

  • 『波長整合スタブ』『1/2λエレメント』の組み合わせにより、自律的に特定周波数に整合する傾向を持っていた。

→多段になった場合『自立的整合性』を持つので、エレメントを厳密にカットしなくても良い可能性あり。

→経験的な結果と合致している。

 


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