今回は、神奈川最高峰の蛭ヶ岳(1673m)への移動運用を敢行した。
目標は、
1.機材を背負って一日で蛭ヶ岳にたどり着くこと
2.山頂からの十分な無線運用の実現
3.(おまけ)夜景、日の出などを楽しむこと
だ。
結果は、夜景を除き目標を十分に達成できて充実の登山だった。
【始発のバスに乗る】
裏丹沢へは、橋本発6:20の三ヶ木(みかげ)行きのバスに乗るしかない、橋本行4:59の電車に乗った。
ところが、橋本では、雨は弱くなったり、強くなったり。蛭ヶ岳行きは中止?が頭をよぎる。
三ヶ木(みかげ)で、朝一本だけある月夜野行きのバスに乗換えて「東野」に向かった。
【東野から取りつく】
東野に7:40に着く。ここだけは、雨が止んでいた。登山道の入り口にある加藤商店。こんな早い時間から開いている。食料を買い足す。
ここから、舗装路を、しばらく歩く。沢を2つ越える。特に2つ目の沢は、道路のすぐそばに沢水が注いでいて、帰りに頭から水をかけすっきりした。そこから、少しの間、じゃり道だ。
民家が現れて「まっすぐ、この道?」かと思いつつ進んで行くと釜立林道の入り口の柵が見えてくる。
林道の通行は、危険だという看板を二つ通り過ぎ、舗装された林道を登ると右側に「八丁坂の頭」という「指導標」と「入山届けの百葉箱」が現れた。
そこを、林道(こっちにも八丁坂の頭の表記あり)ではなく杉林の中に登っていった。
自然林の中の急坂が続く、さらにモノレールが現れると一段の急坂となる。
尾根に出る頃には、アキレス腱が伸び切って足が上がらなくなる。
相変わらず、雨は降ったり止んだり。傘が手放せない!!
【姫次で小休止】
黍殻山方向からの登山道へ出ると、暫く緩い上り坂が続き姫次までほぼ平坦な道を歩く。
姫次の最高地点の看板のベンチで買ってきた弁当を食べる。8:00に出発して4時間が過ぎていた。
食べ終わった頃には、大雨になり、ブナの大木から水がザアザア流れ落ちてきた。
柚子平山分岐点の姫次へ向かう。景勝地もこの雨では、ガスの中だった。
【地蔵平から豪雨】
姫次からぐんぐん下って、原小屋平に到着。小雨が降り続いている。
ここで、一旦休憩。雨のせいもあり、タオル4枚目を出す。
更に進んで「地蔵平」に到着。風雨も強くなった。傘を諦めて、合羽を着る。
ここからは、落ち葉などで踏み跡が怪しく、ピンクのテープと指導標を目標にして慎重に歩く。
ピンクテープがなかったら相当やばい感じだ。(初めて、通った時は、そう思わなかった)
【最後の400m】
怪しい尾根歩きは、梯子の階段が見えてくると終わる。それからは、いよいよ蛭ヶ岳への本格的な登り返しだ。
崩落した登山道を迂回した、最後の400mの階段が、思いの外きつく、なかなか足が進まない。
残り、200mの指導標を見て、やっとピッチが上がる。蛭ヶ岳山頂はガスの中だった。
自炊室でズブ濡れの服を着替え、やっと生き返った。
今日は、雨のため、キャンセルが出たと、小屋番が言っていた。
今日の宿泊客は5人。うち2人は、山の仕事人。登山客は、自分を入れて、たったの3人だ。
【翌朝】
翌朝は、前日の大雨とはうって変わり、朝から晴れ。それでも、雲に覆われたり、抜け出したりで一瞬で景色が変わる。
しかし、眼下に広がる関東平野や回りの山々と、壮大な景色を堪能できた。
本当に素晴らしい景色だった。
<相模湾から関東平野、スカイツリーがくっきり見えた>
<富士山を望む>