島ちゃんからもらった命のバトン

2009.1月急性骨髄性白血病発症。
2010.12月、旅立ち。
島ちゃんの軌跡と島ちゃんが遺してくれたもの。

なに、おとうさんがいた?!

2011-12-08 21:37:49 | Weblog
今朝、長男坊が「昨日おとうさん帰ってきた?」

と、私の顔を見るなり言うので「へ??どういうこと?」と寝起きのままでぼんやりと答えると

「オレな、夢かホンマかようわからへんねんけどな、おとうさんを見たんや。」

私  「おとうさん何か言ってた?何してた?」

長男坊  「何もしゃべってなかった。何しとるかもわからんかったけど、おとうさんやったで。だから夢かようわからんねん。」

そんな会話をしていたら次男坊がモゾモゾと起きてきて

次男坊  「ぼくがおかあさんのお腹の中におったとき、おとうしゃんの声がきこえたで。」

私   「何てきこえたの?」

次男坊  「大きくなったね。っていっとった」

次男坊  「ぼくおとうしゃんに会いたくて苦しくなったんだぁ」

と悲しい顔。

今朝は不思議な会話が飛び交った。

旅立って1年。私たちがその後どんなふうにしてるか昨日は偵察しに来たに違いない。

「おい!パパ!こっそり現れるなんてずるいゾ! ちゃんと姿みせんか~い!!!」


どんなふうに迎えるのだろう・・・

2011-12-07 20:41:05 | Weblog
この先、12月7日をどんなふうに迎えるのだろう・・・

1年前の今日、島ちゃんは旅立った。私たちを置いていっちゃった。

島ちゃんが旅立つ前の日、島ちゃんと二人だけのとてもとても静かな夜を過ごしていた。

何を言っても返事は無い。手を握っても、抱きしめても反応は無い。シューシューと人工呼吸器の音しかしない。

それでも私は島ちゃんにたくさん語りかけた。何年分ものキスをして抱きしめた。どんなに抱きしめても話しかけても足りない。

「ビックリした?」って笑って目覚めてくれないかな。「もう、いい加減、無視するのやめてよ。何とか言ってよ~」と言ってみたりもした。

それでもシュー、シューとそっけない音。

今日でお別れなんや・・・って分かっていた。「元気になって欲しい」「キセキは起きる」と願いつつも2年間パパと一緒に病気に付き合って

きた。敵の手強さは分かっていた。あの手この手を使って攻撃してきた。見えている敵に反撃してみるものの次から次へと敵は攻めてくる。

もうダメだ・・・何度か覚悟した日もあった。

でも、今回ばかりは違う。

人工的でも構わない。パパの心臓が動いてる時に我が家に連れて帰りたかった。

亡くなったパパの体を看護師さんと一緒に、拭いた。パパとの馴れ初め、パパとケンカしたこと、パパと見た映画の話、パパと一緒に行った旅先・・・

たくさんたくさん話した。

パパの体隅々まで触れて、私の大好きだった肉厚のあるパパの手を何度も何度も握って、看護師さんに「私の主人は最高の男」だったと自慢した。

心臓の動かなくなったパパが家に帰ってきた。

2人の息子達は「おかえり~」ととびきりの笑顔で迎えた。パパが仕事から帰ってきた時と同じ笑顔で、出迎えた。

顔の上にかかった白い布を次男坊は嫌った。

「パパが息出来なくなっちゃう。パパが可哀想じゃないか~」といって白い布を嫌った。

ドライアイスで冷たくなったお布団の中にもぐり込んだりもした。

次男坊も長男坊も「やっぱりパパがお家に居るといいね。」と何度もパパにキスをした。

その日は久ぶりに家族そろってお布団を並べて寝た。

不思議と私は熟睡した。

すごく良く寝たのを覚えている。


あの日から1年。

長男坊も次男坊も大きくなった。

パパが旅立ったことも彼らなりに理解し受け入れている。

長男坊も次男坊も、確実に前進している。私なんかよりずっとずっと前進している。

まだまだ私はパパの事を思い出して、ウジウジしている。

12月7日。

この先、何回の12月7日をむかえるのか。

毎年12月7日をどんな思いで、どんなふうにむかえるのかな・・・

クリスマスツリー

2011-12-06 21:18:23 | Weblog
クリスマスツリー、出しました。

島ちゃんの命日が過ぎるまでは出さないでおこうと思ってましたが次男坊が

「ぼく、クリスマスが大好きなんだぁ。サンタさんが、ぼくの家に来てくれるようにクリスマスださないとダメじゃないかぁ」

とさかんに言うので、ツリーを出しました。

いつものように玄関に出していると、「そこはだめだよ。」と言うので「なんで?」って聞くと

「だっておとうしゃんが見れないでしょ。」とキッパリ。

「そうだね、お母さん気付かなかった。ありがと、次男坊くん」

と言って、島ちゃんの居る部屋に飾った。

夜、ライトアップすると「ほらほら、見て見て。ピカピカ綺麗だね。おとうしゃんもキレイじゃないかぁ」

と、いつまでもツリーを眺めていた。そしてその姿を島ちゃんは眺めていた。

昨年の今日はツリーどころではなかった。

一周忌はたくさんの方にきて頂きとても賑やかに過ごせた。

その時は思わなかったけど、こうやって一人の時間になると寂しくて寂しくて仕方ない。

まだまだ、時間がかかりそうだ・・・

昨年、我が家にはサンタさんが来なかったけど、今年は来るかな???

次男坊くん、ここ最近覚えたてほやほやのひらがなで、毎日少しづつサンタさんあてにせっせとお手紙を作成中とか。

なんて書くんだろうか。

素敵な時間でした

2011-12-04 21:34:17 | Weblog
本日は島ちゃんの一周忌でした。

親族はもちろん、それはそれはたくさんの方にご来宅いただき素晴らしい一周忌でした。

島ちゃんの事を思っていまだに涙をして下さり、島ちゃんの事をたくさん方って頂き、「島ちゃんはたくさんの方に見守らられ愛されてるんだ。」

とまたまた実感しました。

ご来宅出来なかった方からもたくさんのお電話、メールを頂きました。

ありがとうございます。

本日はお天気もすごく良くてなんだか「春の陽気」って感じの暖かさで熱いくらいでした。

お寺さんも、「親族だけでなくこんなにたくさんの方がお集まりになってとても素敵な時間でした。」と言ってくださいました。

たくさんの方が帰られて、賑やかだった家もまたいつものメンバーになり、ちょっぴり寂しいな。

本日は、ホントに素敵なお時間を皆様に頂きまして誠にありがとうございました。


音楽会

2011-12-03 22:31:46 | Weblog
今日は次男坊の音楽会。

次男坊は長男坊と違い、幼稚園で練習した事を家に帰ってきてから「こうやってするんだよ」と披露してくれます。

なんなら、お友達の楽器のパートまで覚えちゃうくらい、熱心に取り組んでました。

昨年は3歳児クラスで立ってるでけでかわいかったなぁ。

散々練習も積んできたことだし、今回は私もかっちゃんも気楽な感じで見に行った。

年少の次男坊のクラスがステージに入ってきました。

子どもたちは観客席を見渡し、それぞれ家族を探しています。

次男坊もキョロキョロ。

客席のど真ん中に居た、かっちゃんと私は必死で手を振ってるが、次男坊は全く気付かない。

そして不安そうにキョロキョロ。次男坊の顔は半べそ状態。

見かねたかっちゃんは大きな声で次男坊を呼んだ。

その声に次男坊は反応して私たちを見つけもう満面の笑顔。

まずはお歌。大きな口をあけて楽しそうに歌ってる。 さすがやん。

そして今度は楽器。次男坊はタンバリン。練習の成果を皆様にお披露目する時がきましたよ~。

始まりました。

自信に満ち溢れた次男坊くん。やってくれましたよ。しっかり覚えた自分のパート&お友達のパート。全てやっちゃいました。

スズがメインなのになぜか、タンバリンの音。トライアングルのパートなのにまたもやタンバリンの音。

そして最後にシンバルがジャーン!・・・が、やっぱりそこにもシンバルの音が(汗)

シンバルの子は最後の自分の番がくるまで待っててやっと〆の、かっこいい~とこやったのに、タンバリンにもってかれた・・・

ステージから退場する時も、満足した次男坊は観客席皆様にとびきりの笑顔を振りまき、手を振って彼はステージのそでにさっていった。

私は内心「よしよくやった!」だがママ友達には「ゴメンネ~、やりすぎちゃいました。」と謝りました。

不思議と次男坊はとっても愛されキャラで「いやいや、めっちゃ良かったよ。とってもかっこ良かった!」と言っていただいておまけに

抱っこされてました。

去年は長男坊も幼稚園だったので、長男坊と次男坊の音楽会の様子をビデオにとってICUにいる島ちゃんに聴かせてあげた。

人工呼吸器を着けてるので、映像は見ることは出来ないけど、医師は耳は聞こえてると思います。と言われてたので島ちゃんの耳元で

何度も何度もリピートさせて。

看護師さんに一日中置いておいてもいいですよ、って言って頂いて一日中、流してたよね。

昨年の次男坊の担任の先生が「次男坊くん、かっこよかったですよ。きっとパパがみてくれてますね」と目にいっぱいの涙を浮かべて

言ってくださいました


いつも、いつも、島ちゃんは一緒にいる。姿は無くとも、私たち家族は島ちゃんの存在を感じている。

明日は一周忌。






早いのか・・・遅いのか・・・

2011-12-02 21:02:22 | Weblog
12月7日に島ちゃんは、天国へと旅立ちました。

空気の澄んだ肌寒い、冬の空。 島ちゃんの旅立った時の空はキレイだったな。

12月。

クリスマスにお正月。行事ごとの多い時期です。

12月4日に、一周忌の法要を行います。

島ちゃんは楽しいのが好き。宴会好き。何より人が大好きだったので、一周忌は皆さんでにぎわって頂きたいと思いまして、4日は我が家を

一日開放しますので、どうぞ皆様、ご来宅ください。

早いのか・・・遅いのか・・・

島ちゃんの仏壇の前に座り、にらめっこをしています。

突然に

2011-12-01 21:35:04 | Weblog
子どもの成長は「ある日突然に」だ。

家に帰ると、リビングいっぱいにA4の用紙が散乱している。

「うゎぁ~」と言いながら手にとってみると、マジックでなにやら、ひらがならしきものと、数字らしきものが書かれていた。

長男坊の字ではない。

と、いうことは・・・次男坊の顔を見る。

すると、「えっへん」の得意顔。そして、足やら手やらはマジックだらけ。

「えぇぇぇぇぇぇぇ~!!!!!!!」

そうです、次男坊が書いたものです。

「これ次男坊が書いたん?、いつからこんなん書けるようになったの?」ってかっちゃんに聞いたら、「それが長男坊が宿題をしていて、その

横でなんだか静かにしてると思って覗いてみると、兄ぃに、どうやって書くん?って聞きながら名前を何度も書いてたんや」と。

「そして、一つ書けたらあれよ、あれよと「これはどうなってる?」って興味をもって今までず~と、ご飯も食べないで書きまくってる」と。

昨日までそんなそぶり一切見せなかったのに。

幼稚園のお友達は自分の名前を上手にかいたり、ひらがなが読めたりする子も多い

自分の名前くらい書けるようにならないとなぁ~なんて思いながら練習させようとするが興味をひくことが出来ず、「まっ、いつか出来る

ようになるか」と、私の根気が続かず、そのままにしていた。

そしたら今日、突然「ひらがな」を書いた。次男坊が字を書いた。

「お~すごいやん!」って抱きしめると「ぼく、すごい?ぼくは、かしこいのか?」っと満点の笑顔で私の顔を見る。

「うん、うん。すごいよ、すごい。かしこいね。」って言うと「おかあしゃん、大好きだよ」と抱きついてきた。

すると長男坊が「オレが教えたんやで。」と。

そんな長男坊に「お兄ちゃん、すごい。でかした。お兄ちゃん先生かっこいぃ~」って抱きつくと「ちょっと、やめて。べつにそんなんせんで

ええから。」とクールに言われ「ガーン」

息子達は日々、進化している。

子どもの成長は突然に。

見逃さないようにしなければ。