島ちゃんからもらった命のバトン

2009.1月急性骨髄性白血病発症。
2010.12月、旅立ち。
島ちゃんの軌跡と島ちゃんが遺してくれたもの。

怒ると叱る

2011-09-25 20:51:18 | Weblog
本日、島ちゃんが勤めていた時、とてもお世話になっていた上司の方が島ちゃんにお線香を、と訪問くださいました。

上司の方は島ちゃんが亡くなってからも、いつも我が家の事を気にしてくださって声をかけて下さいます。

息子達の事も応援してくださってます。

本日、とてもいいアドバイスをくださいました。

「怒る」と「叱る」は違うよ。

怒るはカッとなった感情が入り理不尽な言い方になったり、子供を傷つけてしまったりすることがある。

でも、「叱る」は子供が何かした時に「何が悪くて、何が良い事なのかを理解させる事」

とアドバイスしてくださいました。

なるほど~と納得しました。

自分の気持ちに余裕がない時に、子供が騒いでいて私は大きな声で「うるさい!」って怒ったことがあります。

その時は自分の虫の居所が悪く、どなったって感じでした。

そのため、怒った後、私も気分が悪かったし、子供たちも私に寄りつきませんでした。

でも叱ると言う事は子供の意見も聞く余裕があり、きちんと子供は何故叱られたのかを理解し、私も息子も少し、前進するんです。

頭ではわかってるつもりだったけど改めて「怒る」と「叱る」の違いを上司の方にアドバイスをいただき本日は勉強になった日でした。



試合

2011-09-25 10:22:26 | Weblog
昨日、長男坊の野球の試合がありました。

長男坊のチームはとっても雰囲気が良くて、長男坊も私もこのチームが大好きなんです。

でも昨日の試合は14対4という散々な負け試合をしてしまいました。

試合終了後のミーティングでコーチが話した言葉に私は共感し私も反省した。

「試合で負けた事を今どう感じてるのか。 相手のチームは特別ではない。同じ年であり同じ小学生。自分たちと相手のチームの違いは一体

何なのか?」

「試合に負けて何も感じないようであればそこまでで進歩は無いぞ。コーチや周りの人がどんなに頑張っても、試合をするのは自分たちやぞ。

今日の試合をほんとに精一杯やったのか。もうこれが自分の全力や。っていうとこまでやったのか? 好きで始めた野球なら、全力で集中して

やってみろよ。一歩踏み出せよ。なりふり構わず頑張った先は必ず違ったものが見えるぞ。一歩踏み出す勇気をもて」とおっしゃってました。

その言葉を聞いて、「ハッと」気付かされました。

今の私はそこまで毎日、全力で何かに取り組ん出るのか。

適当にこなすのと、一つ一つ、意識して気に留めながら行うのとは違う。

同じ24時間。

もったいないと感じた。

人間だけにあると言われている、五感をもっと働かさないと、老けちゃう老けちゃう。

長男坊、昨日の負けが悔しかったらしく、帰りの車のなかでこっそり泣いてました。












がむしゃら

2011-09-20 22:04:44 | Weblog
マジョンナ(島ちゃん妹)の書籍「e love smile」の下巻が本日発売になりました。

この書籍には島ちゃん兄妹が幼少期に受けた虐待、児童養護施設での生活などなど、「ほんとにそんな事があったの?」というようなことが

赤裸々に描かれた書籍なんです。

この書籍を読まれた方は「島ちゃんってホントに良い男だったんだね。」と言ってくださいます。

そのお言葉を頂くたびに私は島ちゃんと夫婦であった事をとても誇らしく思います。

この「e love smile」には島ちゃんの強くて優しい男であった事の原点が描かれています。

そして島ちゃんの妹、マジョンナのパワーの源がわかります。

私も改めてこの本を読んで自分のなかでフツフツと何やら熱い思いが込み上げてきました。

現役バレー選手時代、レギュラーになる事、試合で頂点をとる事、沢山の部員の中から選ばれる為に全ての事にがむしゃらになりふり構わず

全ての事に全力投球してました。

それなのに、大人になるにつれその気持ちを忘れていき「どうせ私には無理」なんて勝手に自分で限界を作って言いわけをしてきた自分が居ます。

それがこの「e love smile」を読んで自分自身が恥ずかしくなりました。

学生時代、修学旅行に行く事もなく、友達と遊びに行ったり、恋愛なんてとんでもない、ただただバレーボールだけに打ち込んできた。

そんな風に頑張れたのは、自分が毎日やってたことを信じて、自分のやってる事に自信があったからだと思う。

それがなんだ、なんだ、今はどうなってるんだ。 

気付いたぞ~、思い出したぞ。

何事にもがむしゃらに打ち込んでみようじゃないか。

仕事も母である事も、もちろん遊びも。

学生時代、一つの事に打ち込んだ時間。

その時間を無駄にしないよう、全てに全力投球しようではないか。

熱い思いをもって今、自分が出来る事に打ち込んでやろうではないか。

やっぱり島ちゃんの嫁だけあるな!と思ってもらえるよう、私がいつか島ちゃんの元に行った時に島ちゃんに「良くやった」と認めて

貰えるよう、がむしゃらにやっていこう。


なんだか本日は熱い思いで書いてますが、是非このマジョンナの書籍「e love smile」は多くの方に読んで頂きたい。

きっと何か見つかったり、気付いたりしますよ。

書籍は書店では売ってませんので「イージェット」で検索してください。

もしくはこのブログにお問い合わせくださいね。

「幸せの伝染」がきっと出来ますよ。

つながり

2011-09-12 22:06:23 | Weblog
土曜日、日曜日と命のリレー「リレーフォーライフ芦屋」に行ってきました。

そこには近畿圏だけでなく他府県の方も参加されていました。

実は、昨年、島ちゃんが昨年このRFLに参加する時、私は反対しました。 島ちゃんは発病し入院生活が始まってすぐに島ちゃんはブログを

始めました。

ブログを通じて同じ病気で闘病生活をしてる方と知り合い互いの病状や闘病生活の事など意見交換してました。

ブログのコメントに何度も励まされたり励ましたりで楽しんでましたが、やっぱり病気が病気なだけに容態が急変しただとか、悲しい事に

突然亡くなったとか・・・。そんな事があると島ちゃんは自分の症状と照らしあわせて落ち込んだり不安になったりでときには荒れる事も

ありました。そんな時私はいつも「もうブログするのやめたら。」といってました。病気がきっかけで知り合った方とあまり仲良くなる必要

はないって思ってました。だから当然、RFLの参加も反対しました。

島ちゃんは治療でスッカリ体力も筋力もなくなっていて車椅子生活でした。家を出る時も玄関で靴を履くのに何分もかかり私の母は「無理して

いかんとき。炎天下やし、大変よ。」って止めたそうですが「ちょっとだけ行ってくるわ」って出て行ったそうです。その時の後ろ姿と表情

が今でも焼きついて忘れられないって今回のRFLに参加した時もボロボロ泣いてました。

 島ちゃん、RFLに参加した日とてもご機嫌でした。夜、島ちゃんを会場まで迎えに行った時の島ちゃんの表情はとても穏やかな笑顔をしてて

とっても生き生きしてました。島ちゃんの車いすを押してくださってたJIMEさんという方にその時私も出合い、ガンで何度も手術をして

それでも「ホントにガンだったの?」と思わせるくらいのパワフルさで私までもが元気を頂きました。

帰りの車のなかで島ちゃんは「ママ、いつもホントにありがとう。ホントにいっぱい感謝してるよ。来年は元気になってるから、子供たちを

連れて家族で一緒に歩こう」って言ってました。

私もRFLに参加しJIMEさん始め色んな方と知り合い今まで島ちゃんに「ブログやめたら」とかRFL参加を反対したことが島ちゃんにとっても

私にとっても違う事だったと気づき「ゴメンネ。一緒に頑張ろう。来年は家族で絶対参加して病気の体験談でも面白、おかしく話そうね。」

って言いました。

車の中で大きな声で二人で歌ってましたからね。

 あれから1年家族で参加するはずだったのに、今回のRFLに島ちゃんの姿はありませんでした。

約束したのに・・・。

会場では、沢山の方が私に声をかけて下さいました。皆さん島ちゃんの事を覚えてくださっていて「素敵な笑顔のご主人でしたよね。」「よく

参加しでくれましたね。ありがとう。」って言ってくださいました。

今年は「オレンジフェニックス」というチームを闘病仲間のEBNONさんと島ちゃん妹のマジョンナと立ち上げ参加しました。

芦屋の会場は生き生きとしていて、なんだかエネルギッシュでそこに立ってるだけで元気が充電されていくんです。

夜、綺麗なお月さまが出てました。

そのお月さまを見て次男坊は「パパがみてるね。ほら、あそこにいるでしょ」と約束通り家族と参加してましたよ。

なんか不思議な夜だったけど島ちゃんを感じることが出来ました。

昨年のサバイバー(ガン患者さん)の方の手形とコメントを書いたフラッグを見せて頂きました。

そこに島ちゃんの手形と「感謝」の文字がありました。

名前は書いてなかったけど震える手で書いた文字は島ちゃんのだってすぐにわかり、涙をこらえる事も出来ず人目も気にせず泣いてしまいました。

島ちゃん、RFLに参加させてくれてホントにありがとう。

そして島ちゃんの想いはちゃんと皆さんに繋がってます。

命のリレーはちゃんと引き継がれてます。

人は助け助けられ、励まし励まされ、命は自分のものであって自分のものでない。だから生きていることに感謝し、当たり前でなく、命を

大切にしないとアカンと参加した方は思ってくれたはずです。

島ちゃん、ホントにありがとう。

そして出会ってくださった方、ほんとにありがとうございます。

今後も皆様と家族のようにお付き合いをさせていただければ嬉しく思います。


命をつなぐリレー

2011-09-09 22:02:43 | Weblog
明日はガン撲滅チャリティーイベント「リレーフォーライフ芦屋」の日です。

私はオレンジフェニックスのチームとして「シンボルたすき」をして歩き、また違うチームに繋いでいきます。

出来るだけ多くの方に参加いただいて、わずかで構いません、募金をお願いします。

募金させていただいたお金は今後のガンの予防や治療に役立てて頂きます。

綺麗事ではなくお金が無ければ治療をあきらめなければならいことだってあります。現に、島ちゃんと同じ白血病の治療をされてたかたで

保険にも入ってなく、長引く治療で仕事も失い、治療を続けていくだけのお金がないといっ途中で、治療を中断された方もいます。

医療はどんどん進歩し治るガンも増えてます。

新薬の開発にもお金はかかります。

病は突然やってきます。

互いに助け合える事を願い、私はこのチャリティーに参加します。

このブログをみてくださった方で少しでも興味をもっていただいた方がいましたら、ご参加ください。

全国各地でこのRFLは行われてます。遠方の方はRFLのホームページをみて頂きお近くで参加頂けるとうれしいです。

ご参加頂けなくてもこのブログにコメントいただければ、その輪は広がって行きます。

人は人といつもつながってます。

たんこぶ

2011-09-07 22:31:25 | Weblog
仕事から帰ってきたら次男坊がおでこに冷えピタを貼って玄関に走ってきたぞ。

「あれ~、どないしたん?お熱ですかぁ?」って聞くと「違うの違うの、ようちえんから帰ってきてたらなんだか棒があったんだよ。」って。

「・・・???」

どういうことだ?と頭の中で考えてると、かっちゃんが「遊びながら帰ってて後ろ向きに走って振り返ったら鉄筋の柱があってぶつかったんや。」

と、報告。

1歳になる前に歩くようになり、抱っこされるのは嫌いでなんでも自分でやりたがり、いつも飛び回って走りまわって、ずっと見てるとこっちが目が回る位のやんちゃぶりなので

島ちゃんも私も、いつか大きな怪我しそうで怖いよね。って気が気ではなくずっと見てると「危ないよ」って口を出さずにいられないので

車等の危険性が無い所に関しては見なかったことにしようということにしてました。

この次男坊くんホントに身軽で、じっとしてられない子なんですがマケズ嫌いで、とても好奇心旺盛で、自分でこれだ!と決めたことに関して

はすごい集中力。

島ちゃん妹のマジョンナによると「兄貴の子供の時と全く同じやね。」と。なにやら次男坊の行動そのまんまらしい。

なんせ次男坊の行動にはママ友達もビックリするくらいのやんちゃぶりなので、ちょっぴり心配をしていましたが、マジョンナの「兄貴そっくり」

の言葉にパパににてるなら大丈夫。良い男になるな。と今は次男坊の成長を楽しんでおります。

それにしても、おでこの大きなたんこぶ痛そうだな~。

長男坊は次男坊のおでこの冷えピタの取り換えをして寝ました。


作品展

2011-09-05 23:09:10 | Weblog
本日、長男坊の小学校へ、「夏休みの作品展」を見に行ってきました。

私はとても不器用で、工作も絵画も全くダメで、子供のころ夏休みの課題は全てかっちゃん(私の母)にお任せしておりました。

そんな私なので息子はどの様なものか?と思っておりましたが、絵画も工作も好きみたいで夏休みの作品もチャッチャとこなしておりました。

魚の切り絵と、空き箱で作った水族館を展示してました。

なんで、魚なん?と長男坊にたずねると「パパは釣りが好きだったから。一緒に釣りも行ったし、水族館にも行ったやろ」と。

パパはいつも、姿はなくとも子育てにちゃんと協力してくれてるのです。


次男坊、なかなか寝ようとしないので「早く寝ないとお化けがくるぞ~。」と言うと涼しい顔して「ぼくのとこには来ないよ。だってパパがいるから大丈夫。」

だって。

ここでもまたまた、島ちゃん登場。

島ちゃんばっかり、ズルイぞ~。

今度からは「早く寝ないとパパに怒られるぞ~」にしようと思います。




※本日の長男坊の作品はマジョンナのブログにアップしておりますので、是非、閲覧くださいね。株式会社イージェットで検索してね。
  
※今週末ガン撲滅チャリティーイベント「リレーフォーライフ芦屋」が行われます。ぜひご参加ください。リレーフォーライフで検索してね。

行ってきました。

2011-09-04 21:42:59 | Weblog
本日、9月10日、11日に、芦屋市川西運動場で行われる、がんのチャリティーイベント「リレーフォーライフ」のリーダー会議に行ってまいりました。

昨年、島ちゃんとRFLのイベントに参加しました。

そこには、色んなガンと闘っているサバイバーの方、がんでご家族を亡くされた遺族の方、またガンの治療に携わってくださっておられる医療関係の方、

そのほか、沢山の方たちが参加されてました。

その時島ちゃんは車いすの参加だったので、来年こそは自分の足で歩くんだといって病状が良い時には積極的にリハビリも頑張ってました。

がん治療中は、孤独にもなれば投げやりにもなり、体力的にはもちろん精神的にも過酷なんです。パパが闘病中に一番良く言ってた言葉は

「もし、俺が一人やったら頑張れてないわ」って言ってました。

私もそうです。RFLでホント沢山の方に支えられて今があります。

人は人に支えられて生きてるということがよくわかります。

 今年のRFLは、新しく血液ガンのチーム「オレンジフェニックス」というチームを作り参加する事になりました。

今日のRFLのリーダー会議でチーム紹介と自己紹介がありました。

新しくできたチームちゃんと紹介したかったのに、急に島ちゃんの事を思い出してまたまた私の涙腺は緩んでしまい言葉になりませんでした。

そんな私に温かく声をかけて下さり、拍手を頂きありがとうございます。

みなさんが「島ちゃん、去年頑張ってきてくれたね。覚えてますよ。とても素敵な笑顔でしたよ。」と言ってくださいました。

「幸も不幸も伝染する。」

素敵な笑顔を見ると元気になりますもんね。

 ココ最近、島ちゃんの事を思い出しては泣いてたけど、本番のRFLでは泣かないぞ。