島ちゃんからもらった命のバトン

2009.1月急性骨髄性白血病発症。
2010.12月、旅立ち。
島ちゃんの軌跡と島ちゃんが遺してくれたもの。

都合のよい「みんな」

2012-04-27 23:08:09 | Weblog
これまた仕事帰りに長男坊から電話。

今日はなにが待ってるのかと楽しみに帰る。

「ただいま~」

すると、二人の息子がやいのやいのと出迎えてくれた。

私が「なんやったん?」って聞く間もなく長男坊が「おかあさん、スケボー買ってや」と言いだした。

そのよこで次男坊も「スケボーかって」と同じ言葉をいった。

「なんで、急にそんなこと言うの?」

と言うと「だって、みんな持ってるんやで!」と言う。これまた次男坊まで「そうや、みんなもっとる」と。

「おかあさんも子どもの時、よくみんな持ってるからローラースケート買ってって言ってたわ」というと長男坊が

「いや、みんなちゃう。全員もってる」と言いだした。言うまでもなく次男坊も同じセリフ。

そんな息子たちに私は言ってあげた。

「うちは由緒ただしい貧乏だからそう簡単に買ってあげることはできないんや」

この言葉は私が子どもの頃「みんな持ってるから買って」とおねだりした時にかっちゃんにいわれた言葉だ。

(現に我が家にはそんな余裕などなかったのでなに一つ買ってもらうこともなかった・・・。)


が、しかし次男坊には全くそのセリフは通用せず「スケボーかって」と言いだした。

私の子どもの時と違い息子達はなかなか引き下がらない。手強い。

すると長男坊が「そうや次男坊の誕生日プレゼント、スケボーにしたらいいやん」と言いだした。

なに次男坊の誕生日に便乗しようっていうのか?つかさず次男坊が「そうや、誕生日プレゼントや」と二人して詰め寄ってきた。

確か・・・次男坊の誕生日は過ぎてるし、誕生日プレゼントはちゃんとしたぞ。

そして私は息子達に「みんな持ってるんやったらラッキーやん!貸してもらえるやん。一人しかもってなかったら、なかなか順番回ってこないけど
みんなが持ってたらすぐ回ってくるやん。めっちゃよかったやん!」

と、とびきりの笑顔で言った。

すると長男坊が「携帯かして」と私の携帯を取り出し私の兄に電話した。

「ねーねー、今度いつ遊びにくるの?みんな待ってるし早くおいでや」と言ってる。

またもや「みんな」が出てきた。

兄貴が「なんでや?」と聞いたらしく、「スケボー買ってや。みんな持ってるし!」と長男坊。

次男坊も電話をかわり「みんな持ってるから買って」と長男坊と二人がかりで説得。

その後何人かの友達の名前を言ってから、電話を切った。

電話を切ったあと二人は何か話ながら子ども部屋へ引き揚げていった。

兄貴との電話でどういうやりとりがあったのか聞いてみた。

「なんか脅迫の電話があったぞ。みんなスケボー持ってるから買ってくれって言うから、みんなって誰や?みんなは30人以上やから30人の名前を言ってみ」

と言ったそうだ。だから、長男坊は友達の名前を言ってたのか。

30人・・・。多いわなぁ・・・

息子たちよ、そんな都合のよい「みんな」はどうやら足りないみたいやな。




イイとこみつけた

2012-04-26 22:24:02 | Weblog
仕事帰り、長男坊から電話がかかってきた。


「おかさん、何時に帰ってくる?」

「21時には帰るよ」

「うん、わかった。」と長男坊は電話をきった。

家に帰り「どうしたの?」

と言うと「ちょっと見てほしいねん。」

と今習ってるそろばんの割り算を始めた。

「おかあさん、割り算できる?」と聞かれ、割り算は出来るけどそろばんでは出来ないわ~。というと長男坊は得意げに教えてくれた。

「すごいな~!めっちゃすごいやん。そろばんの割り算が出来るなんてかっこいい~!!!」というと長男坊はすごく喜んでパチパチそろばんを
はじいた。

真剣な顔でそろばんをはじく長男坊の横顔がとても清々しくまぶしく見えた。

そしてその事を長男坊に伝えると、長男坊が「おかあさんもお仕事頑張ってるとこかっこいいよ!」

と言ってくれた。

長男坊は私が仕事をしてるとこを実際に見た事はないが、そう言われるとめちゃくちゃ嬉しくなった。

大人でも褒められるとうれしい。気分がいい!

毎日一緒にいるとそれが当たり前で、ちょっとした事で、いちいち褒めたりすることが無い。

それなのに、ちょっとした事で叱ったりすることがある。

叱った後に、落ち込む事がある。そんな時は決まって大したことではなかったりする。

目の前に居る人は大人でも、子どもでも自分の鏡なんやと思った。

次男坊に「笑った顔、めちゃくちゃかっこいいよ!」と言うと「おかあさん、やさしいね。僕おかあさん大好きだよ。」

と言った。

これまた気分が良くなった。

10秒もかからない、たった一言が、何時間もイイ気分にさせまた気持ちにゆとりを作ってくれる。

子どもたちが寝てしまったこの時間も、長男坊、次男坊に褒められた言葉を思い返すだけで顔の筋肉がゆるみ、笑顔になる。

明日からこれでいこう。

朝「おはよう」の後に、なにか一つ、息子たちの「イイところ」を口に出し伝えよう。

明日の朝が楽しみやな。

免疫アップ

2012-04-25 23:18:08 | Weblog
寝る前に長男坊が笑わせくれた。

テレビで「笑う事は免疫アップする」といっていたのを聞いて「免疫アップってどういうこと?」というので「病気にならない強い体を作ること」
というと「そっか。」とうなずいた。

そして「おやすみ」とパパの仏前の前で手をあわせてるとそこへ長男坊、登場。

私の横に座って手をあわせてる長男坊を見て噴き出してしまった。

パパの仏前で手をあわせてるのかと思いきや、その長男坊の顔は・・・。ふざけていた。

なんやその変な顔は!

オモシロイ。めちゃめちゃおもろいではないか!!!

なんやねん、その顔?

長男坊になんでそんな顔してるん?と聞くと

「おとうさん、笑ってくれとるかな?これで元気になるやろ。」

となんともいえぬ顔。

「その顔みたら元気になるわ」と私。

しかし、ホンマにおもろい顔しとるわ~。

そんな長男坊をみたかっちゃんは「あんたとおんなじ顔しとるわ」だとさ。

ムムム・・・長男坊、きみもなかなかやるなぁ~

私も負ける訳にはいかないので対抗してやった。

そんな私と長男坊をみた次男坊、大爆笑してた。

本日の我が家の免疫アップ法は実施された。

だいすきだよ

2012-04-24 22:08:09 | Weblog
次男坊の寝つきはとてもイイ。

さっきまで話してたかと思うと、まるでぜんまい仕掛けのロボットのように3秒で寝てる。

5秒後には寝息をたててる。

これまたその姿もかわいかったりする。

最近、次男坊は何の夢をみてるのか、夜中に声を出して笑ってる。

しかもけっこう楽しそうなのだ。

一体、次男坊の頭の中ではどんな映像が流れてるのだろうか?

覗いてみたかったりする。

そして、昨日。「ねえねえ、おかあさん。おかあさん。」「おかあさん、おかあさん」

と聞こえてくる。

「なに?」と寝ぼけまなこで次男坊を見ると、暗がりに満点の笑顔で私を見下ろしている。

そして「どうしたん?おしっこ?」ってきくと

「おかあさん、だいすきだよ。おかあさんは?」と言うではないか。

「おかあさんも、次男坊の事ダイスキだよ!」と答えた。

が・・・

次男坊、私を起こしておきながら、自分の言いたいことだけ言ってスヤスヤ気持ちよさそうに寝ていた。

お母さんの「大好き」は次男坊に届いたかい?




5歳の誕生日

2012-04-23 22:49:48 | Weblog
昨夜、島田妙子ドキュメンタリー「ガラスの心」の放映をリアルタイムで見た。

遅い時間の放映だったので寝不足のはずが今日は一日ハイテンションだった。

実に気分がイイ!

私のメールにも「義妹さん、素敵な人やね。そしてとても素敵旦那さんだったんだね。島ちゃんママは幸せやね。」

ってたくさんの方が嬉しいメールをくれました。

人とのつながりっていいもんですね。

有難い!

そして、本日は次男坊の5歳の誕生日。

朝起きて、次男坊に「お誕生日おめでとう」というと、「ありがとうございます」とやけに丁寧にお返事をしてくれた。

そして次男坊に「どんなおにいちゃんになりたいですか?」と聞くと

「ぼくは天使になりたいなぁ~」と。

「なんで天使になりたいの?」

って聞くと、「だっておとうさんがお空にいるでしょ。ぼく、おとうさん、大好きなんだぁ。」「お空にいくとき疲れたら雲の上で一休み

するんだ」だって。

「なるほど~。それはイイ考えだね!」って言うと次男坊はとても満足した笑顔をみせた。

次男坊よ、きみはお母さんからみるととっても素敵な天使ですよ。


いよいよ今夜

2012-04-22 19:51:11 | Weblog
本日、深夜24時50分、毎日放送で島田妙子、ドキュメンタリー番組「ガラスの心」が放映されます。

もちろんリアルタイムでも見ますが、朝から録画もセットしそれでも不安な為、知人にも「録画お願いね!」と連絡してます。

皆さん、ご覧下さいね。


明日は次男坊の5歳のお誕生日です。

子どもの成長ってホントに早いなぁ~。

息子達を眺めながら「私が産んだ子なんやな~」って出産の時のことを思い出し、なんだか不思議な気分になります。

そしてその時の感動がよみがえり、嬉しくなります。

母親なんだな~。パパと私の宝物。

大切に大切に育てないと。

次男坊はいよいよ明日で5歳になると本日は朝から気合いが入っており、テンション高くなぜかやる気満々です。

成長してくれるのはもちろん嬉しいですが、もう少しこのままでい欲しいなという気持ちもあるかな。

載ったどぉ~

2012-04-18 22:02:17 | Weblog
本日18日の産経新聞、夕刊はご覧になっていただけましたでしょうか?

なんと、産経新聞夕刊社会面、さらに1面にデカデカと島田妙子が、これまた写真付きで掲載されてるのだ!!!

夕刊なので、コンビニなどで購入できないこともありますので、18日の産経新聞をお求めになりたい方は、ご連絡くださいませ~


産経新聞夕刊を手に自宅に帰り、かっちゃんと子どもたちと眺めた。

長男坊「うわぁ~、誠也君のおかあさんや!すげ~、ちょ~すげ~!!!」と興奮。

「やっぱり、誠也くんのお母さんはかっこええなぁ~」と。

私が何か言って欲しそうな顔で長男坊をみると

「お母さんはオモシロイやん!」と満点の笑顔。

「おもしろいってか?」と聞くと

「うん、友達も島田くんのお母さん背が高くてオモシロイよな。って褒めとったで!」と嬉しそうに話してくれた。

≪オモシロイ≫

お母さん、お笑い芸人でもなければ、お笑い研究家でもございません。

長男坊にあんな笑顔で言われると、悪い気はしませんがね。褒め言葉と解釈しておきます。

そんなこんなで『18日の産経新聞夕刊』是非ごらんくださいませ~

どこにいるの?

2012-04-17 21:09:52 | Weblog
仕事から帰ると、次男坊が地図を持ってきた。

「おかあしゃん。ぼくのお家はどこにあるの?教えて?」

と私に地図を渡した。

「どこにあるかな~?あったよ、ここが次男坊のお家だよ」

というと「ふ~ん。そっか、そっか。」と眺めてる。

そして次に次男坊は私に

「じゃあ、おとうしゃんのいるとこはどこ?おしえて?」

といってまた私に地図を差し出す。

「う~ん、困ったなぁ。お父さんはお空の上だから、この地図には載ってないよ。」

と言うと次男坊は

「おとうしゃん、お家ないの?なんだかそんなの嫌だよ。おとうしゃんかわいそうだから、おとうしゃんになんだか逢いたくなってきたよ。」

といった。

そして私が次の言葉を話そうとすると、そこへ私たちのやり取りを見ていた長男坊が登場。

「おとうさんは俺と次男坊のココにおるやろ。」と次男坊の胸をさすった。

次男坊はニッコリ笑って「そうや、そうや、おとうしゃんはココや!」

と満足気。

長男坊よ、きみはいつもナイスなタイミングでお母さんをフォローしてくれるんだね。

ナイス!!!

次男坊は、また地図をながめ、一言。

「ぼくは、おとうしゃんがすきだから、やっぱりおとうしゃんにあいたいよ。」

再び長男坊。

「夢でお父さんに逢えるよ。おやすみ。」

私はその言葉にグッときたが、泣かなかった。

beat of life

パパはずっと息子達の中で生き続けている。

beat of life ~命の鼓動~

2012-04-16 22:13:46 | Weblog
14日の土曜日、スタジアムカフェなんばにて、島田妙子チャリティライブが行われた。

ライブでは妙子さんの作詞した曲が披露された。

素晴らしい歌姫、すわじゅんこさんがそれらの曲をうたいあげた。

なかでも、「beat of life~命の鼓動」は最高の曲に仕上がっていた。

島ちゃんが亡くなった1年目の命日にその詞は妙子さんが一気に書き上げ、私のデスクに置かれていた。

その詞を見た時、仕事中だというのに涙があふれた。

そしてその詞はこの度、カタチになった。

じゅんこさんが歌い始めた。

会場が静まりかえった。

その唄声が私の中スーッと入ってきて私はその場に立っていられなくなり子どものように泣いた。

声を押し殺し泣くことなんて出来ず座り込み声をあげて泣いた。

横にいた同僚が優しく、私の肩を撫でた。

その手がまた温かく私を安心させてくれた。

パパの愛情、優しさ強さ、全ての想いがその曲には込められていた。

パパは生きられなかった。

悔しかっただろう。怖かっただろう。寂しかっただろう。もっと、もっと生きたかったき命。

私には悩んでる暇も泣いてる暇も立ち止まってる暇もない!パパの分も生き、生きてる以上なんでも出来る。

前に進むだけ。前進するしかない。

beat of lifeはまさにパパからのメッセージでありエールなのだ。

パパが亡くなったとき、私は神様なんていない!イイ事なんてなにもない!と全てを否定し拒否した。

でも家族に支えられ妙子さんの大きな愛情に包まれ私は以前のように笑い、穏やかに暮らせている。

平凡な日々がこれほどまでに幸せかと今は思う。

一人でも多くの方に聴いて頂きたい。

beat of life ~命の鼓動~

心を震わすメッセージ。