フランス側の体系化者に沿った、著述/祖述/紹介による二度目のフレーム化の過程でロシア/ヨーロッパの接点⓶は神棚に飾られ、創始者・淵源は後戸の仏から廃棄され消失される事となります。
1970年代から80年代の著述を例にして挙げると、浅田彰さんや山口昌男さんそして中沢新一さんの一連の著作が挙げられます。
こうした二重のフレームによる”消毒”の影響は、水野忠夫さんのロシアン・アヴァンギャルドに現れます。同時代的には名著であるだけに後代の視点でみるとなにが欠落していたか、そして欠落による錯誤が良く見て取ります。
一方上記の旗手達は、”消毒された思想”を再活性するために濃淡はあれ独自の後戸の神をさがし求めていきます。謂わば”和洋菓子”の創出です(浅田彰さんは
かなり早い時期に後戸の神の創出をあきらめています。)。
今回文庫化された「構造と力」あhあまりに成功した模写であるが故の、トラジコメディだと考えています。
この項、オマケがもう一つ続きます。
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