Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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クリスティーン

2004年10月21日 13時22分52秒 | 映画・DVD・テレビ番組
この映画久々に見た。もっと昔やと思ったけど20年程前やったんか。
話はもちっとゴシックホラーっぽい展開やったような記憶があんねんけどちゃうかった。記憶の中のものは勝手に他の映画とかを繋ぎ合わせたものになってたみたい。

このフィルムの質感っていうのかな、懐かしいし、好きなんよねぇ。質量っていうんかな、それもフィルムの中に溶け込んでいるみたいでね。

この映画、シンプルな展開だし盛り上がり所もなくて、なんか淡々と進むのがじわじわと恐怖感を、煽りません。そう、恐怖感がないんよね。主人公の一人(主人公は二人おります、この映画)が車によってDQNにされていくとこも急であれれだし、車が人を襲うのもやけにあっさりしてるなぁっていう印象でしたね。

車が壊されても自己復元する場面はよかった。時折人間の顔に見立てた描写もあって恐怖感を、煽りません。ここも淡々と復元するんよね~。監督はカーペンターなんやけどなぁ。淡々とした中に恐怖感を入れるのは得意なはずやのになぁ。

クリスティーンが壊されました。
自己復元しました。
人が殺されました。
主人公の一人がクリスティーンと戦いました。
っていう感じで箇条書きにされた場面を見せられているだけで、映画を見ているっていう気分に浸れないのが原因なのかな。

でもね、おもんなかったとは感じなかった。おもろいとも思わなかったけどなんか惜しいなぁって。もっと脚本を練ってアクションというか車との対決を前面に出してリメイクしたおもろなるかも。

主人公をクリスティーンに翻弄される役と、それを見て助けようとしてクリスティーンと戦う役の二つにわける必要もないと思うしねぇ。どっちに感情移入させたいねんって。だから最終決戦もイマイチ盛り上がらんのよ。

車と人間の女性、どっちを取るか。で安っぽい設定が一つ追加されて、最後の対決への絡みとすれば、少しでも厚みがでたと思うし。

原作はスティーブン・キングで原作通りなのかもしれんけど(原作は未読です)、映画と小説は別なんやし、そこはズバッと解決じゃなくて、変えちゃってよかったような。スティーブン・キングは数ある自分の小説の映画化でこれが一番マトモだったと発言したらしいけど。

まぁリメイクがあかんかっても続編を作ることにして、生き残ったもう一人の主人公と女性との間に子供が出来るんやけど、壊されたと思ってた車が復活して家族を襲い出す。実は車も子供が出来ていて(←おかしいやろ)、子供同士が最後は対決する。監督はジェームス・キャメロンで、キャッチフレーズは「今度は戦争だ」ってあれ?

また続編で何故クリスティーンという車が出来たのかを、重厚なラブロマンスで見せる。前回とガラっと変わって、静かな展開にする。クリスティーンが作られたのは1950年代やからノルタルジックでいいかも。

おぉ、クリスティーン・トリロジーの完成ですやん。
それはエイリアンやろっていう突っ込みはなしの方向で。

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