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「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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網走番外地

2007年09月25日 00時47分55秒 | 映画・DVD・テレビ番組
御存知(なのか)高倉健主演の映画。この映画のタイトルで、刑務所と言えば「網走刑務所」と脳内に刷り込まれた人は多数やと思います。悪い意味合いでは、網走イコール刑務所とも。

いや~、もうほんと久々に見ました。高倉健は役者としては大根やと思うんですが(ごめんなさい)、何ですかこの存在感というか、スター性というか。素直にかっちょえぇって言えるこの佇まい。本当に素晴らしいです。

なんでも網走番外地シリーズは18作も作られたようです。多分全部見てないと思う。というか、何作かをテレビや名画座とかで見ていて、ごっちゃになって架空の『網走番外地』っていう映画に僕の脳内では再構築されてると思います。

今回も、久々ということもあるんですが、こんな場面あったかなとか、こういう場面があったはずやのに、っていうのが結構出て来たりしました。

話的には、網走刑務所に収監中の様子と、脱獄してからの逃亡劇という二つの柱を淡々と、なんら盛り上がる箇所もなく描かれているだけなんですが、なんか引き込まれるんですよね。面白いんですよ。映像的な効果で引きつけるというのでもなく、物語の展開ということで引きつけるのでもなく。これはやっぱ高倉健の魅力ということなんでしょうか。周りの脇を固める役者さんが素晴らしいのもあるんですけどね。

映画を見ていて思ったのは、高倉健が恐らく今回収監された傷害罪の犯行現場の回想場面なんですが、あれ、確実に親分さん死んでますよね?それにあれだけ暴れて、刑期が二年半ですか。しかも前科二犯やのに。傷害ということは、誰一人亡くなっていないということやと思うんですが、傷害罪にしても短くないですかね。まぁ、そんなとこは突っ込むところではないんですけどね。

最後も、なんかほのぼのとした終わり方ですが、こんなんやったかなぁという感じですね。最後だけは、なんか拍子抜けしちゃいます。まぁ、お涙頂戴というか、人情というのか。

高倉健の役は、悪い運を自ら引き入れるという男の役で、劇中でも出て来ますが、お人好し過ぎるんですよね。それを悲観的でもなく、だからと言って英雄的でもない感じになっているのは、高倉健の凄いところであり、それを引き出したであろう監督の力なんでしょうね。

最初はカラーで作りたかったらしいのですが、予算的都合で白黒になったそうです。僕は白黒で良かったんとちゃうかなぁと思います。そうそう、「網走番外地」で思い出す風景は白黒なんですよね、僕の場合。雪景色とも被っているっていうのはあるんでしょうが。

主題歌は、あの、その、なんでしょうか、コメントは控えさせて頂きます。え?

またもや纏まってないけど、面白かったということで勘弁して下さい。あ、やくざや犯罪者を肯定しているわけではないですよ。やっぱし罪人は罪人ですからね。映画や役者としての魅力ということですよ。


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