Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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ゾンビナイト

2007年05月08日 23時51分25秒 | 映画・DVD・テレビ番組
ぐお~、直球過ぎるタイトルに魅かれて、借りてしまいましたよ。絶対、見終わった後は怒ってしまう系のものだろうに。

思い出作り系の映画(センスのない内輪向け自主制作映画のことです)にしては、そこそこ頑張ってる様子が窺えて、好感は持てましたね。まぁ、だからといって、レベルが上なんかって言うたら、やっぱし思い出作り系の域を出てはいないんですけどね。

ネタバレっていうても、色々な映画を繋ぎ合わせているんで、ネタバレなんて本当はないかもしれませんよ。

簡単に言えば、ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」をベース(グチャグチャにしてるけど)に、「ドーン・オブ・ザ・デッド」をまぶして(跡形もないくらいに粉末化されてるけど)、うんとレベルを下げて、でも愛情だけは負けませんよっていう映画ですよ、はい。

物語は、パキスタンがインドに核攻撃を行って、なんかとんでもない化学兵器も使用して、その影響で世界中にゾンビが蔓延しましたっていう世界で、人々はどうやって生き残っていくのかっていう話です。

いや、なんかね、途中、途中で急に脈絡もなく、ゾンビに喰われる要員として、人(notゾンビ)が増えるんですよ。大抵のゾンビ映画って、最初にメインキャラ数名が集まって、そいつらがどんどん喰われていくっていうものじゃないですか。確かにメインキャラも喰われてはいくんですが、それだけでは飽き足らないのか、喰わせ足りないのか、本当に急に人が増殖してるんですよ。紹介がある人もいるけど。

役者の演技には目を瞑るとして、ゾンビのメイクとかは結構頑張ってます。もうちょっとゾンビの設定を詰めて、それを映画の世界内に反映出来れば良かったんですけどね。まぁ、それが出来ないから思い出作り系からは抜け出せないんですけどね。

ゾンビに仲間が喰われそうになってるのに、ぼけぇ~っと見てるのはあかんやろ。それも毎回。ほんで、喰われたら悲しむと。おいおい、って画面に突っ込みますよ、そりゃ。そういうところをきちっと描いて、人が生き残ってるのももう少し時間を掛けて描けばさ、自主制作レベルには格上げ出来たのにねぇ。

まぁ、ゾンビっていうものに対しての愛情っていうのは恐らくあると思うので、そこが救われるところかな。不快感はなかったしね、見てても。限りある低予算を、出来るだけゾンビのメイクに費やしましたっていうのは、ある意味漢(おとこ)らしいと思います。おやつ代が100円しかないのに、全財産はたいてバナナだけを買うのと似た勇気ですよ。あれほど、バナナはおやつ代に入らないって言ったのに。ち、違った。

一応後妻の若妻役の人がヒロインなんかな。下半身デブだったのに気付かない振りをしてれば、結構好みだったりしましたよ、はい。節操ない役柄でしたけどね。