ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

この記事は読んでおこう

2018年05月23日 23時14分20秒 | 受験・学校

 今年度も大東文化大学法学部法律学科の2年生必修科目「基本法学概論」を担当しています。

 私は、意図的に、法学のみならず、時事問題などを出すようにしています。就職活動などのための準備という意味合いもあるのですが、そんな程度のことではなく、卒業後の人生のことを考えている訳です(大げさかもしれませんが)。政治・経済に関心を持たないような人となるのでは、法学部卒業者としては恥ずかしいでしょう。

 今回は、WEBRONZA(朝日新聞社の言論サイト)に5月22日付で掲載された「安倍政権、財政再建やる気なし 『社会保障と税の一体改革』を放棄し、財政再建目標を5年先送り」(http://webronza.asahi.com/business/articles/2018051600001.html)という記事を紹介しておきます。

 地方自治総合研究所の立法動向研究会のメンバーでもあり、これまで地方税財政について何本かの論文を公表してきた私は、社会保障と税の一体改革をどこまで評価できるか、疑問も抱いています。しかし、たとえ不十分なものであったとしても、何もやらないよりはましでした。しかし、もうその方向性は忘れ去られているのではないかという憾(感では足りません)を否定できません。

 まずはじっくり読んでみることです。何かを言うのは読んでからのこと。

 IDとパスワードを持っていないと、全文を読むことはできません。しかし、上記の記事については、全文を読むことが望ましいとはいえ、それができなくとも内容について考えることができるくらいの高度なものと言えます。おすすめです。

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東京都内の、鉄道敷設法別表に掲載された予定線

2018年05月23日 01時04分25秒 | 社会・経済

 2014年11月29日16時40分26秒付で「神奈川県内の、鉄道敷設法別表に掲載された予定線」という記事を掲載しました。久しぶりに続編のようなものをあげておきたいと思い、記します。

 鉄道敷設法別表には制定当時の予定路線が羅列されています。東京都内を通る予定線としては、次のものがあげられています(漢字は現在のものです)。

 ▲「五十ノ三 埼玉県与野ヨリ東京府立川ニ至ル鉄道」

 ▲「五十ノ五 東京都国分寺附近ヨリ神奈川県小倉附近ニ至ル鉄道」

 第50号の3および第50号の5は、「神奈川県内の、鉄道敷設法別表に掲載された予定線」においても記したように、武蔵野線の原型となるものです。ただ、同記事では起点・終点が変わったと理解されそうな書き方をしました。これは私が旅客運送のみで判断してしまったためです。

 現在の武蔵野線は、鶴見〜府中本町〜西浦和〜新松戸〜西船橋の他、新小平〜国立、西浦和〜与野などの支線から構成されます。従って、第50条の3および第50条の5は、立川でなく国立となった以外はほぼそのまま実現したこととなります(「小倉附近」とは現在の新鶴見信号場のことです)。もっとも、鉄道敷設法が制定されたのは1922(大正11)年のことであり、国立駅が開業したのは1926(大正15)年のことですから、起点・終点が変更されたとまでは言えないかもしれません。

 ▲「五十二 東京府大崎ヨリ神奈川県長津田ヲ経テ松田ニ至ル鉄道」

 この第52号については、2013年2月10日0時33分06秒付の「鉄道敷設法別表第52号 意外な候補は大手私鉄の超有名路線だった?」において取り上げました。東急大井町線、東急田園都市線、小田急小田原線として実現しています。

 ▲「五十三ノ二 神奈川県塩浜附近ヨリ千葉県木更津附近ニ至ル鉄道」

 この第53号の2については「神奈川県内の、鉄道敷設法別表に掲載された予定線」において記しました。東京都内では東海道本線の貨物線(東京貨物ターミナル〜川崎貨物)、東京臨海高速鉄道りんかい線(東臨運輸区〜天王洲アイル〜新木場。但し、東臨運輸区〜天王洲アイルは非旅客運送区間)、JR東日本京葉線(新木場〜蘇我)となっています。

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