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静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文と居酒屋放浪記です。
土曜と日曜はお休みです。

天網恢恢

2020年04月21日 07時11分34秒 | 日記
天網恢恢

 あれっ、なんだ!
思いもよらぬ事態に遭遇することはままあるが、今回は想定外でした。
仕事先のビルを出て、すぐ前の歩道に止めてあった自転車に乗ろうとしたときです。
その乗ろうとした自転車が動かないのだ。



 怪訝に思ってよく見ると、そこにありえないものがあった。
なんと自転車の前輪が見事にひしゃげている。
それも曲がるといった程度ではなく、完全にくの字型になっている。
これは修理という次元を超えていて、動かすこともできない状態だった。



 あたりを見渡しても午後8時を過ぎた通りには全く人影がない。
呆然としていると、サドルにメモが貼ってあることに気が付いた。
さてはぶつけた本人が残していったのかとよく見ると、これが違うものでさらに驚きました。

 名刺大の薄紙には、日付と時間、車種にそのナンバーが書いてある。
そしてはっきりと「ぶつけてた人」とあった。
しかしそれ以外の情報はまったくなく状況もわからない。
これをどう解釈するのか。

 とりあえずしばらく現場で考えたが、この後でも用事があるので長居はできない。
誰かが出てきてくれないかとも期待したが、まったくその気配もないので泣く泣く次の仕事場まで徒歩で向かうことにする。
そして次の日、ともかく警察に連絡しようと電話をかけ、現場まで行って説明をすることになった。
雨の中を交番の巡査が二人駆けつけてきてくれ、現場検証が始まった。

 私が例のメモを渡すと、とりあえず調べてはくれるが、証拠もないのでどうなるかはわからないということだった。
その場はこれでお終い、家に帰って連絡を待つことになる。
しかし警察の力は素晴らしいもので、しばらくすると携帯に連絡がありました。
そしてぶつけたという本人からの電話があったが要領を得ないままだった。

 だがその事故を起こした車が本人の勤める会社の車だったことが幸運だったようだ。
それからはスムーズに事故処理が始まった。
会社の上司が自宅までお詫びにきて、賠償手続きに入る。
何か理由があるんだろうが、最後まで本人は顔を出さないままだった。

 とはいえ、同程度の新車に変わったわけだからこれで私も納得しました。
詳しい経緯は分からないままだが、メモを残してくれた方には大感謝したい。
あれがなければ実際私は何もできなかったわけだ。
警察に届けてもそこまでは調べてくれないだろうし、実際に手がかりもない。

 たぶん通りすがりの方だろうが冷静に証拠を作り、メモを残してくれたことが解決につながったわけだ。
世の中には親切な人がいるものだとつくづく感じました。
警察の方とメモを書いてくださった方にあらためて感謝いたします。
ありがとうございました。





コメント (8)
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