6月29日(日)
歳時記の一冊持って薄暑かな
滞りなく最終日を終える。来る人来ない人来れなかった人様々を想起して時間になって片付ける。エスさんなど最終日時間ぎりぎりに出向けば絶対あたしに会えるとあちこちにメールを入れ来てくださった。ただ最終日の最終時間は次の人のためなるたけ素早く片付けようとする気持がはやり対応もそれなりにおろそかになるごめんなさい。だけどこんなストレスは大したことはない。反省会1・ノートは持って行くべしなんとか収まる。反省2と3はなし。思惑は外れポストカードをどっさり作り結局どっさり余る。どうすんだこのポストカード。シライ君から出向けなかったごめん電話が入る。そんなことはいくらもあるいいじゃない。しかしその電話でポンカメで金賞を取ったと言ってきた。バカヤローその報告か、ちょっと衝撃。そうか金賞か。
朝から忙しかった。まず不法駐車常連のひとり209号に美化運動盛りだと知らせ一台だけ駐めてあった車の移動を促す。母ひとり子ひとりのいいこなのだ。もうここには駐めるなと言い渡す。知っているこだけに言い渡すのは辛かったがけじめをどこかでせねば。前の職場の名和さん内田さんが顔を出す。内田さんが綺麗になっていたカメラ目線である。名和さんは綺麗のまま変わらない。ふたりとも娘の年齢だ。前の職場の長谷川さんも娘の愛ちゃんと共にいらっしゃる。愛ちゃんは東校に受かり一ヶ月で高校を放棄した頭のいい子である。愛ちゃんと話しをするときはいつも緊張する。
なんとなくざわつき最終時間が迫る。もう個展は止めようかとも考えたのだけれどこれもアタシの微かなる蜘蛛の糸のごとくの存在証明。内田さんには生きててねと言われる。そうだねいきとし生きることは大切だ。頷く。居眠り運転をして車を二度こすった。そんなことも正直に言う。仲良かった職場の相棒はいいものだ。内田さんは両手で4,4アタシぞろ目と言っていた。をかしい。
朽ちた車を行きがけに撮る。そう、シライ君金賞か、ちょっといえ、だいぶ悔しい。先を越されたなあとは言っておいた。6月の個展を終える。退職後のやっと静かになった7月を迎えられそうだ。怒濤のごとくの誕生月6月だった。ちょっとまだ。
続く明日は段戸裏谷きららの里。5年生10名ほどの引率だ。光俊さんの奥さんみかさんと一緒。殺風景で決まり事だけの事務所でみかさんがいるとこころが和む。明日の朝は早いので早く寝ねばと思うもののもう一杯飲みたくなっている。10名の5年生を引き連れる責任がある早寝早起き、お疲れ様でしたタシロ君。生きているといいことにも出会う再度石くんありがとう。今回の個展出会いがたくさんあった。田園のママにはここが生き甲斐で毎日精進しますと申し上げた。継続は力なり 陳腐ではあるが真実であるとカトキンが言っていたことを思い出す。そう、継続を力に変えよう。寝るぞ。
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厨房メモ
こんな写真は入選せんわなあ。しかし妥協しないアタシは撮る。なにせ毎日些末的なことの始末に忙しい。少し休ませてくれないか。
6月26日(木)
数珠玉を抜きつつ歩く通学路
子どもたちには子どもたちの世界があるようでいて聞いているとおもしろい。普段はばらばらになって思い思いの遊びに興じてはいるのだけれど、ひとたび通学団を組むと軍隊的整列と絶対的服従としての組織が即座に構築される。たぶんこの服従方式は班長の言うことは聞くことと学校側から子どもたちへの通達もあるのだろう。
住宅の通学団は6年生が不在のため5年生の女子・エヌみが班長になって指揮している。チェンジと指を交叉して一番後ろへと途中で入れ替えさせられた男子、昨日姉と喧嘩して回し蹴りを入れていたS五郎が、これじゃ最初と同じだと行くたび不平不満を叫んでいた。後ろでも中でも何が違うのか見当もつかないのだけれど大人にはからない何かが違うようだ。Y子はY子でFみと話ができないのが不満のようで、入れ替えてと終始叫んで歩いているが絶対的権力を持っている女子・Nみはそのたび後ろを振り返りふりかえり、ときには後ろ向きのまま歩いているものの聞き入れない。これまではただ黙々と学校まで歩いていたのだと単純に思い込んでいた通学団だったのだけれど厳しい世界がこうして毎日構築されていたのだと知る。馬には乗ってみろ人には添ってみろと言うが。歩いてみないことには子どもたちの世界もわからない。歩くが基本と、ひどい二日酔いではない限り常に言い聞かせている今日は陸場競技場外周を一回りだけ走り通学路の半分を先に歩いて朝の運動を済ませていた。同人のI泉さんと図書館の駐車場で落ち合い会場へ出向く。
アタシの個展などそんなに他人様が訪れてくれることはないのが肌でわかっているものだから、期日が迫ってくるたびにいつこれを止めようかもうよそうか考えるのだけれど、終われば終わったでなんとなく次の開催日の予定を組んでしまうのも一つの病気みたいなものかもしれない。正直自己顕示欲などまったくなく流されて流れのままについでついでとやって来ている展示会なのだった。
碧南の喫茶店のオーナーで蛙ばかり画いている作家がいるとU田央さんから聞き及ぶ。河童を画くヒトはたくさんいるとは思うが蛙を画く人も、そう、いらっしゃったのか。今回は小手先だけの蛙だったがどれくらいこの先蛙が画けていけるかやってみようじありませんかと奮い立つ。モチーフが決まれば仕事もしやすい。今日は15時に蛙ぞ。いえ、帰るぞ。と思う矢先どやどやとお客さんが入ってきた。
厨房メモ
I泉さんが絵はがきを買ってくださった。手間暇かけてこしらえただけにうれしい結構根性の入った仕事だったのだ。ご来場くださったU田央さんNむらゆたかさんOかだきよこさんTづきかずおさん、それと大勢の顔も名前を覚えきれない方々、ありがとうございました。励みとしてめげずに頑張ります。10時過ぎてまで歌番をやっている。なんだこれ、アタシは一杯飲んでいる。明日の朝も歩く信号まで子どもたちのおしゃべりを聞きながら。ママ-、子どもができちゃったの~とCM子どもの声であるひどくびっくりする。なんだとよく聞いたらおできができちゃったの、だった。あれおできじなかったかな。
画像は東部小学校の5年生。きららの里。2班12名。班長はアタクシ。