東京都は25日に東京都防災会議で「東京都地域防災計画 震災編・風水害編」の修正を決定した。
東京都によると、昨年5月に新たな首都直下地震の被害想定を公表したこと、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、千葉県北西部地震、さらには杉並区・中野区等で発生した集中豪雨など最近の災害から得た教訓等を踏まえ、抜本的な見直しを行ったとのことである。
10年以内の減災目標を設定し、住宅の倒壊による死者の半減、火災による死者の半減、住宅の倒壊・火災による避難者の3割減、ライフライン被害等による避難者を7日以内に帰宅、外出者を4日以内に帰宅と具体的な数値目標を提示した。
10年たっても100%改善しない目標設定が行政のやる気のなさ。「できない」、「しょうがない」ばかりでは明日の未来はない。首都直下地震は明日くるかもしれない。新潟県中越地震、能登半島地震の被害状況から東京ではたぶん大したことがないと言っている人は幸せだ。都心のビル街は大丈夫だろうが、住宅地は混乱するだろう。今から5分後に大地震が発生し、電気が3日後、水が4日後にしかこなく、風呂も入れない、トイレも使えないことになったら、さらにたまたま外出していて家までは30kmとしたら、今晩から4日間は帰れないから「しょうがない」、「できない」と泣くしかないのだろうか。
確か、平成17年7月の東京で震度5強、5弱の中規模な地震でも、JR等の交通網がマヒし、エレベーターの閉じ込めが46件、火災が公の情報では3件(東京都、神奈川県、千葉県)発生したとされる。震度6弱以上の揺れを経験していないわれわれ都民は想像力が欠如しているとしかいいようがない。
東京都の防災対策は本当に大丈夫なのだろうか。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2007/05/70h5p101.htm