第７０回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されている宮崎駿監督の「風立ちぬ」が１日夜（日本時間２日未明）、公式上映され、総立ちの観客から約５分間のスタンディングオベーションを送られた。
ヒロインの声を演じた女優の滝本美織（２１）は号泣。
「監督に感謝の気持ちを伝えたいです」と話した。
宮崎監督の引退宣言を受け、現地メディアはこれまでの業績をたたえながら一線を退くことを惜しんだ。
５分間の拍手は決して長い方ではないが、今回の引退宣言で、「風立ちぬ」に何らかの賞が贈られるのではないかという観測も流れ始めた。
宮崎監督は２００５年に「栄誉金獅子賞」を受賞している。
公式上映には、作品で「カプローニおじさん」として登場するイタリアの飛行機設計者の孫のイタロ・カプローニさん（３８）も来場。
「私のイメージどおりの祖父が描かれていて信じられなかった。
（監督の引退は）もし健康上の理由なら仕方がないが、別の理由であれば気が変わってほしい」と語った。
主要賞は７日夜（同８日未明）の授賞式で発表される。
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