<管理人より>
昨年12/17に開催された“生協だれでも9条ネットワークのつどい”の報告の連続記事アップをさせていただきます。藤原一也さんによる全体のご報告から始めます。

標記のつどいは2016年12月17日(土)16:00~18:00に東京・麹町の主婦会館プラザエフ5階会議室で20名の参加で開催されました。つどい開催の目的はこの間の活動についての報告、感想・意見の交流・2017年度の取り組み方向などでした。開会は世話人の太田吉泰さんが行い、進行役に亀山薫さんを選出しました。
1)山本邦雄さんの話題提供から
最初に世話人の山本邦雄さんから「この間の活動を通じて感じていること、そしてこれからを考える」と題して報告がありました。
山本さんは2011年9月の「さよなら原発6万人集会」が新しい市民運動の出発点ではないかと振り返りました。(レジュメ参照=次に記事アップします)
2012年3月から官邸前集会が毎週金曜日に行われ、7月の「さよなら原発17万人集会」を成功させ、2014年からは「特定秘密保護法」に反対する数多くの若者が参加し、沖縄では「オール沖縄」が結成されて名護市長、県知事、総選挙と勝利しました。
2015年には「集団的自衛権・安保法制」反対運動が憲法学者の意志表示が潮目となり、自分の考え、主権者として行動する一般市民、学者、若者、ママたちの行動へと広がり、市民連合の結成につながり、野党共闘が前進し、2016年2月には野党合意が実現しました。
山本さんは、これらの新しい市民運動の流れに60年安保世代の友人らとともに自ら足を運び、カルチャーショックを覚えたそうです。集会運営が市民中心となり、「私達はみんなが集まり、声をあげる場所を提供しているだけ」との主催者の姿勢は、新しい市民運動の在り方を語りかけていると感じています。
この‘自立した市民の協同の力’は民主主義が「国会内」ではなく「国会前」にあるとアピールし、国民の支持・共感を広げ、大きな世論となりました。新しい市民運動が「野党共闘」を後押し、総がかり行動委員会など市民と野党の連携・共闘の対決軸を生み出したことも画期的でした。
しかし、混迷・暴走しながらも「強い権力」は依然として存在します。野党と市民連合の側に「貧困と格差」「脱原発」などでの共通政策が不可欠ではないだろうか?さらに「自衛隊」の位置づけ、「労働組合運動」の役割、「日本会議」の正体など深めた論議が求められていると思います。
今は市民としての私たちの要求・提言を野党と提携して実現していく時代です。決めるのは主権者である私たち自身だとの自覚が重要です。協同組合運動のなかで生協は事業・経営、そして自立した市民組織として活動しています。
これまでにも署名活動や地方議会への請願活動などを通じて食品衛生法改正や食品安全基本法の制定などを実現してきました。各生協が組合員合意のための努力を惜しまず、民主的運営の仕組みと実践を通じて、地域社会に生協の決意を示して行きましょう、とねばり強い今後の取り組みを呼びかけました。
(続く)
昨年12/17に開催された“生協だれでも9条ネットワークのつどい”の報告の連続記事アップをさせていただきます。藤原一也さんによる全体のご報告から始めます。

標記のつどいは2016年12月17日(土)16:00~18:00に東京・麹町の主婦会館プラザエフ5階会議室で20名の参加で開催されました。つどい開催の目的はこの間の活動についての報告、感想・意見の交流・2017年度の取り組み方向などでした。開会は世話人の太田吉泰さんが行い、進行役に亀山薫さんを選出しました。
1)山本邦雄さんの話題提供から
最初に世話人の山本邦雄さんから「この間の活動を通じて感じていること、そしてこれからを考える」と題して報告がありました。
山本さんは2011年9月の「さよなら原発6万人集会」が新しい市民運動の出発点ではないかと振り返りました。(レジュメ参照=次に記事アップします)
2012年3月から官邸前集会が毎週金曜日に行われ、7月の「さよなら原発17万人集会」を成功させ、2014年からは「特定秘密保護法」に反対する数多くの若者が参加し、沖縄では「オール沖縄」が結成されて名護市長、県知事、総選挙と勝利しました。
2015年には「集団的自衛権・安保法制」反対運動が憲法学者の意志表示が潮目となり、自分の考え、主権者として行動する一般市民、学者、若者、ママたちの行動へと広がり、市民連合の結成につながり、野党共闘が前進し、2016年2月には野党合意が実現しました。
山本さんは、これらの新しい市民運動の流れに60年安保世代の友人らとともに自ら足を運び、カルチャーショックを覚えたそうです。集会運営が市民中心となり、「私達はみんなが集まり、声をあげる場所を提供しているだけ」との主催者の姿勢は、新しい市民運動の在り方を語りかけていると感じています。
この‘自立した市民の協同の力’は民主主義が「国会内」ではなく「国会前」にあるとアピールし、国民の支持・共感を広げ、大きな世論となりました。新しい市民運動が「野党共闘」を後押し、総がかり行動委員会など市民と野党の連携・共闘の対決軸を生み出したことも画期的でした。
しかし、混迷・暴走しながらも「強い権力」は依然として存在します。野党と市民連合の側に「貧困と格差」「脱原発」などでの共通政策が不可欠ではないだろうか?さらに「自衛隊」の位置づけ、「労働組合運動」の役割、「日本会議」の正体など深めた論議が求められていると思います。
今は市民としての私たちの要求・提言を野党と提携して実現していく時代です。決めるのは主権者である私たち自身だとの自覚が重要です。協同組合運動のなかで生協は事業・経営、そして自立した市民組織として活動しています。
これまでにも署名活動や地方議会への請願活動などを通じて食品衛生法改正や食品安全基本法の制定などを実現してきました。各生協が組合員合意のための努力を惜しまず、民主的運営の仕組みと実践を通じて、地域社会に生協の決意を示して行きましょう、とねばり強い今後の取り組みを呼びかけました。
(続く)