和納中37年入学

同級生と和納と旅行をアップ。誰だか分かる?

三内丸山の縄文ポシェット

2016-10-13 21:45:47 | 旅行

縄文前期の編みカゴ、愛称「縄文ポシェット」。

湿地のゴミ捨て場で空気に触れなかったのが幸いし出土したもの。壊れたので捨てたのかなぁ?まだ使えるように見えるけど…ヒノキの樹皮を「網代編み」で編んだもの。中に入っていた半分のクルミが脇に・・。 H16cm W10cmと小ぶりなポシェットに縄文人は行動食(弁当?)にクルミ入れて持ち歩いてたんだろうか? 5,500年前にこれ肩にかけて山に入ったのは娘でなくヒゲの男?だったんだろう。

津軽ツアーの二日目。八甲田山酸ヶ湯を出て目的地その2「十三湊遺跡」にナビセット。R103を青森に向かうと「三内丸山遺跡」の標識に即寄り道を決定。鷲さんと2年前に佐賀で見た弥生吉野ケ里遺跡よりも古い縄文遺跡にテンション上がる。朝イチ9:30amから二人で貸し切りのボランティアガイド上口さん曰く、「最強の敵は小学生です。そんな昔のことをおじさんはどうして知ってるの?縄文人?って攻めてきます。」   

直径1mの6本のクリ材が、深さ2mの穴に4.2m等間隔で配置されていたことが発掘で分かったこと。しかしその地上部はどうなっていたか諸説大論争があったようだ。その結果建てられた巨大な6本丸太がこれ。専門家の見解は「建物説」と「非建物説」に分れ、訪れた司馬遼太郎は船で漁に出た若者たちが暗くなっても帰れるように高いところで火を焚いた灯台説を語ったと上口さん。当時海岸線はすぐ近くで鯛食べてたんだって。

青森県では吉野ケ里の祭祀殿のように観光施設の目玉にしたいのか、「建物説」から3層高床屋根付きの祭祀色ある複合施設を提案するも学者からの様々な意見から屋根のない建物で決定。「見学者の持つ豊かな想像力が広がる余地を残すとともにロマンを膨らますことができることに配慮した」んだって。考古、歴史ファンの間には「地下に真実、地上にロマン」という言葉があるとガイドの上口さんは笑っていた。

動物の骨で作った縫い針。金属のない時代。

 

美しく見せようとしたのはいつの時代もか?

姫川のヒスイに穴開ける技。

牙玉ペンダント飾った娘に、もののけ姫サンをイメージしてしまう。オシャレ?だったんだな縄文人。

 

「グルメだったんですねー。」とガイド上口さん。1mのタイだって。骨(鹿の角?)削った釣り針でどうやって釣ったのか?「地上にロマン」だ。

三内丸山遺跡、立寄ってよかったね。拍手したいのはこの施設は入場料ナシ。展示館内も写真自由。ボランティアガイド多数。いままで受益者負担を大義名分にどんなチンケな施設も入場料取られるし写真ご遠慮くださいにクソ面白くなかったのに青森県大好きになった。   税金で運営してる公立なのにどうして入場料取る?受益者負担と言うならどうして図書館は取らない? 近くにある澤将監の館、先人館なんかも入場料無料ならもっと入館者増えて地域住民の文化度も上がると思うんだが、大きなお世話か?   ずーっと思ってる疑問。

1:00pm 青森から津軽半島を横断途中、旧金木町の太宰生家斜陽館を見てから館前にある観光施設で昼食。11時まで限定にする必要があるんだろうか?11時前に朝飯(昼飯?)食う観光客いるのか?  若おいのおにぎりって津軽若生昆布で巻いてあるんだって。食いそびれた奴の負け惜しみ。

斜陽館資料室は写真NG。印象に残ったのは芥川賞の選考依頼を川端康成に送った筆字の手紙。龍之介に心酔していた太宰がよほど欲しかったのだろうクドクドと芥川賞を頼み込む長文の巻紙。もらったほうもビックリだったろう、逆にマイナス10点だ。

もう一つは幼少時からの育ての親、叔母キヱの言葉を太宰が筆書きした大紙。心がけていたんだろうか。

「叔母の言ふ

お前はきりょうがわるいから、愛嬌だけでもよくなさい。
お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。
お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい。」

ネット見たら五所川原と三鷹で太宰治検定が毎年行われている。なんと叔母キヱのひ孫さんが実行委員長だって。お試しプチ検定があったのでやってみた。10問中3問不正解でサドンデス。津軽偏7問、富嶽百景偏6問でアウトだった。

2:09pm 十三湖中の島に続く木橋。鎌倉室町と北国第一の貿易湊として栄えた中世幻の都市十三湊。地上には都市は残ってなかった。「地上にロマン」だ。

新幹線が海峡に潜る竜飛岬をはるか眼下に。山越えR339竜飛小泊ラインは冬期間閉鎖だ。交通量ほぼゼロ。コンビニもちろんない。まるでもう一人の金木町出身有名人吉幾三の「♬テレビもねぇラジオもねぇ 自動車もそれほど走ってねぇ・・・」の世界だ。冬は大変だろうなぁ?ボサマ高橋竹山は冬の津軽海岸をホイトして歩いたんだろう。津軽三味線の音が聞こえて来るようだ。

人が住む海岸線通らずこんな山の上に作った国道。役に立ってんだろうか?  竜飛岬まで下りて石川さゆり「🎶ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと・・・」口ずさみ、三厩からJR津軽海峡線沿いに青森からR7号を浪岡、藤崎、弘前の温泉付きビジネスホテルまで長い道のりの津軽半島だった。

 

 

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