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フェイルセーフとスキーバス事故

2016-01-18 16:22:03 | 日記

軽井沢町R18号碓氷バイパスのスキーバス事故現場のガードレール。

現役の頃、安全担当から聞いた「フェイルセーフ」=「事故や誤りは起きるという前提からの設計思想」・・を思い出した。

ニュース画像見て思ったこと。①対向車がいなくてよかった。②がけ下に落ちて立ち木に直撃したのが痛かった。③シートベルトしてれば助かったかも?④ガードレール越えなければブレーキで止まったかも?・・・・シートベルトもガードレールもフェイルセーフ装置。

 

曲がったガードレール見て④の、ガードレールが防げなかったのか?の疑問。

この曲がった杭が頑張ってればなぁ・・・がけ下に落ちなかったかも?と思ったのは私だけでないだろう。特に国道の設計担当者はぶつかっても崖下に落とさないためのガードレールなんだと・・。

国の防護柵の設置基準にはそもそもガードレールを乗り越えたり横転したりの想定はしていない。と思われる。

(1)車両の逸脱防止性能→1)強度性能 衝突条件Aによる衝突に対して、防護柵が突破されない強度を有すること。

(2)変形性能 衝突条件Aによる衝突に対して、たわみ性防護柵にあっては、車両の最大進入行程が設置場所に応じ表-2・3の値を満足すること

そして事故の衝突角度(15~20度)の誘導性能を規定している。

このためには支柱には単に埋めてあるだけでは足りない衝突に耐える支持力が必要なのだ。と支柱の穴を見て思った。また車両用防護柵標準仕様には支柱の支持力を得る背面土質量の計算方法も規定している。カーブなんだからぶつかる頻度が高いのはわかりそうなもんだろう・・・

フェイルセーフ(fail safe):なんらかの装置・システムにおいて、誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御すること。またはそうなるような設計手法で信頼設計のひとつ。これは装置やシステムは必ず故障するということを前提にしたものである。:Wikipedia

クルマは道を外れるもの、ぶつかるものという前提に道路は、防護柵ガードレールは作られている。今回は崖下に落とさないフェイルセーフ設計は機能しなかった。超えるほどの想定外の事故だったのだろうか?ニュースでは運転手の資質とバス運行体制に焦点しているが被害者側からの損害賠償民事裁判の争点の一つに間違いなくなるだろう。

 

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