今年も富士詣で

6:45am 忍野村忍草　ｆ8 1/125秒 -2EV ISO100 105mm　8日山梨の日の出は6:43am 肉眼でも赤くなってきたが露出-2EVで。斜面の雪煙、もチョット頑張って欲しかった。

今年も池さんに誘われて忍野村、富士吉田の遠くから富士詣望遠と写真に行ってきた。7時に鷲さんとウチ出て柏崎に集合。高速を長野に入れば青い空の12月。日本海側はこれから雪マークの予報なのに。快晴に冠雪した富士山撮れるかなと期待して三脚持ってきた。

 

3:06pm SNSで世界配信されている日本人も知らない？新しい人気スポット、富士吉田の新倉山浅間公園。市が公園として整備した展望台、春に500段の石段上がって高台に咲く桜と五重塔越しに富士を見た写真がミシュランガイドの表紙になったり、タイの教科書に載ったりで人気になったとか。戦没者慰霊で作られたコンクリートの五重塔。歴知的価値はなくても富士、桜、五重塔がそろえば彼らにとってThis is Japan!!なんだな。階段上がってくるのは中国、東南アジアの若者たち男女カップル。年金老人に500段はチトきつかった。

h29.12追加：富士吉田市の広報見たら忠霊塔五重塔まで一直線の階段は398段。市民に階段の愛称募集したら「咲くや姫階段」と決まったとあった。

　 

4:30pm 　ｆ14　1/500　ISO1600　自炊の晩飯とビール買い込んで忍野村の高台に建つマンション8F到着は夕方。3,776m山頂に陽は陰ったけど雲が色ついていた。

 

6:50pm 月齢8上弦の月が照らす。　ｆ2.8　2.5秒　16ｍｍ　ISO1600　正面裾野に陸自北富士演習場が広がる。左の明かりはその施設か。

6:45am  f8 1/200秒 ISO100 -3EV　4時に目覚めると池さんはもうお茶していっぷくしてた。空が白んでくるのを見ながらも一人の健さんと朝金麦プシューっと開けてプハァーッと旅行の贅沢三昧。健さん曰く「まるで松竹ぁねっか・・・」。松竹映画のオープニングロゴは去年からCGになったようだが、我々になじみの行書体の富士山画像は雲海に浮かぶ不自然な富士だ。ネット見るとスタジオでセット撮影したものとある。千円札裏の逆さ富士もいいけど忍野村から見る富士が左右に伸びたすそ野の最良形で美しいと思う。北斎の赤富士、凱風快晴はどこから見て描いたんだろうか？夏の早朝と言われるが場所も時間（朝か夕か）もわかっていない。

ズーッとベランダにカメラセットして富士を見ていた。寒い。放射冷却で駐車場のクルマは霜で真っ白だ。

7:10am 正面に吉田口登山道と須走口登山道が八合目で合流しているのが見える。いずれも北口、東口浅間神社から続く道。

吉田口登山道、富士吉田の北口本宮冨士浅間神社。祭神は木花開耶姫命。北条、武田ほか多くの権力造営の社殿が残っている。武田信玄も戦勝祈願した拝殿に参詣。

江戸に盛んとなった富士講。「江戸の八百八町に八百八講あり」といわれるほどに繁栄したといわれ、甲州街道と富士みち（現国道137号線）を通って吉田口（北口）登山道から入山し「六根清浄お山は晴天・・・」と掛け声しながら山頂を目指す人たち。教祖様に教えを乞うよりも、むしろ荘厳にそびえる高嶺を前にして昔も今も自然を畏敬する純粋な心は変わらない。世界遺産としての正式な登録名は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」だという。ライフ紙の「世界の100人」唯一の日本人86位、富嶽三十六景北斎の業績は偉大だ。

誰が作った歌なんだろう？まるで風の又三郎じゃないか・・・

守れ権現 夜明けよ霧よ
山は命のみそぎ場所
六根清浄 お山は晴天

風よ吹け吹け 笠吹き飛ばせ
笠の紅緒は荒結び
六根清浄 お山は晴天

雨よ降れ降れ ざんざとかかれ
肩の着ござは伊達じゃない
六根清浄 お山は晴天

さっさ火を炊け ゴロリとままよ
酒の肴は山鯨
六根清浄 お山は晴天

富士スバルライン５合目2,305mから吉田ルート7.5km6H。須走ルート7.8km6.5Hとある。60代での六根清浄お山は晴天…あるだろうか？

川口湖畔で富士とお別れ。

境川PAから見た雪の付いた南アルプス白峰三山。農鳥3,025.9m間ノ3,189.5m北岳3,193mの白い稜線。さらに右端甲斐駒2,966m。44年前の夏、広河原、大樺沢、八本歯のコルから北岳→農鳥岳→大門沢→奈良田→身延→甲府と日記にある遠い昔の記憶。

最高の眺めの富士詣、神ってる天気の二日間だった。