世界にはこんなに過酷な仕事も。。。

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ポトシ鉱山










結婚記念日にワイナポトシ（６０８８ｍ）にアタックしてラ・パスに戻ってくる間に・・・






ポトシ＆ウユニでのストライキが終結してバスが走れるようになってるぅ





よっしゃ！！！








さっそくウユニへ






と言いたいところなんだけど、ラ・パスで知り合ったゆかりさんとぐりこはポトシの鉱山に惹かれまくっていた







ということでおばちゃんプロレスも一緒に見に行ったやぶちゃん＆まいこちゃんも一緒にまずはポトシへ向かうことに






オレがポトシについて知っていること。それは・・・







標高約４０００ｍで世界最高地の都市（町ではおばちゃんプロレスが見られるEl Alto約４２００ｍ）それとダイナマイトが買えてそれを鉱山に持っていくと目の前で爆破してくれるということぐらい







これだけの知識（情報）しか持ってなかった自分が情けない・・・






ボリビアのポトシという町はスペイン統治時代（約６００年前）に金・銀が採掘できるということで町ができ、奴隷がつれてこられ栄えた街







一時は２０万人を越える大都市になったが、金・銀ともに枯渇してしまいそれとともに独立運動も高まって、荒廃。その後「錫（すず）」が採掘されはじめたが現在ではそれもほとんど枯渇状態に陥ってしまっている状況らしい







このポトシの町についてさっそく申し込んだのはその現場を見に行くことができる







「鉱山ツアー」




このツアーに参加するにはツアー料金のほかに鉱山で今でも働く人たちに飲み物やコカの葉、タバコなどを差し入れとして持っていくのがマナーになっているので鉱山に向かう途中商店に立ち寄る







すると・・・






商店のおばちゃんがビニール袋に１・５ℓのジュースとコカの葉をセットにして






「はい。１０ボリ（約￥１２０）」






と淡々と渡してくるんだよね。あくまで差し入れだから自分で選んで買っていくシステムだと聞いていたのにこれではツアー会社と商店が何かしらの手を組んでいるように思えてくる






なによりこのセットで１０ボリはボリビアの物価を考えると高い！








何かが納得いかない感じ







でも、ここでしか買えないのでそのセットとダイナマイトをみんなで一本購入した



２０ボリ（約￥２４０）で購入できるダイナマイトセット







その手土産を持って鉱山に入るようの作業着に着替えていざ、鉱山へ










入り口近くに来るとこの鉱山で働いている人たちが外で休憩していてうちらを見るなり







「何かくれー！」






と言ってきてツアーガイドさんが







「ジュースを一本あげてください」





と言ってきた。そして残りの手土産は全部懐にしまって作業員に見られないようにしてください。とも注意をうけた







やっぱり何かがおかしい。これは全部グルなんじゃないのか？







と話しながらトンネルの入り口につく











半信半疑のまま鉱石を採掘しているというトンネルの中へ








そしてこの鉱山で働く工夫とすれ違う







その顔を見た瞬間ここで働く人の過酷さが一瞬で感じ取れた







すすだらけの顔のほっぺたがボコッ！とハムスターのように膨れ上がっている





どうやらその口の中にはコカの葉が大量に（４００枚ほど）入っているらしい







なぜかというと朝から夕方まで働く間休憩もろくにとれないため空腹と疲労を麻痺させるためにつねにコカの葉を大量に口に含み労働をしているのだという








そしてこのトンネルホコリともススともいえない何かがつねに舞っていて入って５分で咳が自然と出てくる







さらに中は寒暖の差が激しくここにいたら体調がすぐ悪くなってしまうのが身体で感じられた








一度工夫たちが押している鉱石が満タンになった台車を押させてもらったんだけど、男の大人４人で押しても２０センチ動かすのがやっとだった


これが錫（すず）の鉱石







これを大体二人でこの空気が悪い中３０分～１時間かかる外まで押して運んでいるのが信じられなかった








そんな作業を毎日している工夫たちの寿命は短い







しかも一ヶ月の給料は日本円で３万円ぐらいだという話し







これはいかに物価の安いボリビアであっても生活費でそのほとんどが消えてしまい貯蓄などはできないのだという




ではなぜにそこまでしてこのポトシの人たちはこの鉱山で働くのか？







理由は簡単でポトシには働ける工場がひとつもなく働く場所がこの鉱山しかないとのこと








だからこの工夫達の過酷な労働を改善させようとボリビアでは政府を相手にしょっちゅうストライキが起こっているということだったのだ








今回うちらがウユニへの足止めをくっていたのも同じ理由だったのだ








この状況がずっと続いている現状。それを見るとストライキが起こるのは当然だと思った








最後に外でダイナマイトの作り方のレクチャーを受けつつ爆破



ダイナマイトの作り方の講義をしてくれるガイドさん




筒状のものかと思っていたら以外にもこれがダイナマイト




爆発するまであと５分




ドーン！！！というものすごい音とともに１００ｍ離れたうちらの場所まで爆風の衝撃がくる（ビックりして写真はブレブレ）








今回見た事実の衝撃は自分たちの中でものすごく大きなものだった







自分が生まれ育った日本でここまで過酷な作業をあの労働条件でやる人がいるだろうか？






自分だったら例えお金がなくてもあっという間に身体を壊すのは目に見えているあの場所でコカの葉で感覚を麻痺させながら働こうとは思えないと思った







この現状を見るとなんだかんだ言っても日本はものすごく恵まれているんだなぁと素直に感じさせられる







だってどんなに不況でも就職情報誌を開けばいくらでもアルバイトぐらいはあるわけで身体を壊さない程度に一ヶ月も働けば１５万ぐらいは稼げて贅沢しなければ暮らしていけるもんね







日本に生まれたことを感謝しつつ今でも続くボリビアのこの過酷な労働条件が見直されることを願うことしか出来ない自分が情けないけど、一刻も早く見直されほしいと願うばかりです


















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