中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

楽しみなGの若手野手みっけ!

2008-02-17 17:17:33 | Weblog
 2度目の巨人キャンプであります。時間的な余裕ができたことで、ブラッとサンマリンスタジアムに出かけてまいりました。前日に続き、快晴のウィークエンド。土曜日のソフトバンクが約4万人を集めたらしいが、巨人はどうなのか。ちょっぴりワクワク、それでいて「帰りの渋滞に巻き込まれたらどうしょう…」なんて不安も抱きつつ、現地に到着したわけだ、多少の混雑はあったものの、割合スムーズに見ることができた。前回もリポートした通り、敷地が広大で、人で人でごった返すなんてことはない。どこに行っても、適当に見れる。それぞれのグラウンド近辺の案内ボードには、お客さんのためにスケジュール表が張ってあった。それを見ると、午後1時から紅白戦が組まれている。よし、これを拝見しよう。てなことで、4回の表裏までじっくりとチェックした。

 先発がアゴ倉、いや門倉と、野間口。門倉の方は2回を6人でピシャッと抑えてベテランの貫禄を見せた。フォームに余分な力が入ってない感じで、スッスッと軽く投げていたのが印象的。緩い変化球も巧みに使い、若手たちをキュッとひねった。これはちょっと意外。一方の、野間口。今年は先発候補に入ってくるのだろうが、コントロールが若干甘め。2回4安打2失点という内容は、本人も納得いかないだろう。2番手は久保と金刃。久保は特に印象なし。金刃は右打者への内角速球に見るべきものがあった。キレがいい。変化球でかわすタイプの投手というイメージがあったが、少し変えないといけないかも。

 表題の楽しみな野手とは、2年目の内野手・坂本のこと。1打席目で野間口から初球を左翼スタンドに運ぶホームランを放った。回の先頭打者で、こっちが一瞬携帯電話に気を払っていたときにガツンだ。正直言うと、球種はわからん。おそらくだが、簡単に取りに来たファーストストライクの速球だったのだろう。右から左に流れる風にも乗り、打球はグングンと伸びた。初球を振る。目一杯スイングする。それが若手打者に求められているものだが、坂本はきっちり実戦した。

 青森・光星学院から大型野手の期待を受けて入ってきた選手だったな。正遊撃手・二岡を脅かす存在に、ひょっとしてなるかもしれない。これからのアピール次第だが、その端緒となる一発だったように思う。だたし、2打席目は左腕・金刃の内角速球に手が出ず、見逃し三振。プロはそんなに甘くはない。

 目に付いたところで言えば、そんなものだったか。ラミレスや高橋由などは欠場だったし、小笠原、谷、二岡はまだリハビリ中。巨大戦力がすべて出揃うまでは、まだまだ時間がかかる。その間が、坂本ら若手がどれだけアピールできるか。こうして他球団のことをゆっくり考えるのもいい。
 
 さあ、あすは南郷の西武。これで12球団すべて見終える。