中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

オリックスにも注目しよう!

2008-02-11 17:01:21 | Weblog
 今キャンプ巡りで最後の離島取材となったのが宮古島のオリックス。「毎日毎日雨ばかりさぁ~」と島民は嘆いていたようだが、この日はピタリと雨が止んでいた。決して晴天ではないものの、雨さえ降らなければすわなち「快晴」と同じ。「初めて外で練習できたよ」と大石の大ちゃん、いや大石大二郎ヘッドコーチが笑顔を見せたように、オリックスにとっては貴重な「曇り空」だったわけです。

 空港から約10分で球場に着くなり、向かった先は例によってブルペン。午前10時開始のピッチング練習は、早くも2組目が終わろうとしていた。おっ、あれに見えるは吉野じゃないの!見覚えのあるフォーム、そして全く速くもないストレート(いや失礼!)。1軍キャンプに帯同して頑張っているのを確認できただけでまずはよし。その他はというと、エース・平野が最後にブルペンに登場、キレのいい球を投げ込んでいた。おしまい。「たったそれだけ?」って怒られそうだが、特に報告事項はおまへん。問題のパウエルでもいれば、一言かけてやってもよかったが…。何てかけるって?「この大バカ野郎‼」とか。英語に直せば…いや、やめておきます。なかったことにしてちょうだい。

 そうそ、阪神ファンへの報告をしとくと、浜中も元気そうでした。ブルペン横を水口コーチと連れだって歩いているのを見ただが、伸び伸びとやっている感じ。別に報道陣に追い回されるわけでもなく、心安らかに練習ができる。そんな環境がオリックスにはある。裏を返せば、それだけ我々マスコミにも注目されていないことになるが…。
 
 先に回った日本ハムや楽天などと違い、どうもオリックスは地味に映る。高知の清原がうちの新聞でも大きく扱われるが、本隊の記事は小さい。それだけ影響力のある選手が少ないということだろう。ダルビッシュや中田、田中のマー君のような選手がいれば、ファンももっと目を向けてくれると思うし、マスコミも取り上げる。パウエル問題ばかりが紙面を踊らせるようでは、寂しいじゃないか。

 球場には、在りし日の仰木元監督の言葉を書いた碑がある。仰木さんがいた当時の宮古島は、イチローもいて賑やかだったと聞く。もう一度そのころのような活気を取り戻してほしい。我が社に縁が深い神戸のチーム。もっともっと野球で注目されるように、球団も工夫が必要だ。オリ、頑張れよ。宮古の澄んだ海に、この言葉を沈めてきた。