大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

現場は危険と隣あわせ

2005年08月31日 | 不思議
それでも朝晩はすっかりすごし易くなった。昼休みも、陰にいると、吹き抜ける風は、
やはり土用のころのものとは違う。

現場での最高の贅沢は、仮設の足場の上での昼寝。
いつぞや、とある現場の工事中の草屋根の上で昼寝したことを思い出した。
青い空を見つめて、なんとなく「せんちめんたる」な気持ちにもなる。

そんな夢ごごちは長くは続かず、むなしく1時の時報が現実へ引き戻す。
裸足で「ポイ」と飛び降りたそのすぐ横にあった、そのとんでもない物体に、一瞬背筋が震え上がった。

「ケンザン」

「なんだこりゃあ!だれだこんなんつくったのは!」

私のキュートな足をかすめるように、
しかもとがったほうを上向きに置かれた「剣山」。
犯人の特定に時間はかからなかった。


まだ心臓の鼓動の落ち着かぬ私に、
家の中からO氏は「にやり」と笑いを浮かべてこう言った。
「ためし打ち、ためし打ち!」

不可解な行動では、ひょっとすると、
某、「K作舎N村建築」のK氏に匹敵するのではないか。

さて、剣山は今日もまた同じ場所で、次の獲物を待ち構えている。
F邸へお越しの節はお気をつけくだされ。




☆結局2階を「請け」たKさんが、あらためて「常用」として数日来てくれることとなった。
現場はまさに追い込み状態。
そして私もまもなくここを去り、職人はそうやって忘れ去られていくものだ。
しかし大分前にこの現場を去ったMさんだけは、今でもしっかり皆の心のなかにある…。


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