大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

かっぱっぱっち

2006年06月11日 | 文化
お寺は、本来大衆に開かれた場所なのだという。
以前、イベントの仕事をしていたとき、桑名市のお寺で行われたコンサートの音響を請けたことがあったが、最近では、あらためてそういう動きも各地で多く、「文化人」と呼ばれるかたがたが、講演、コンサートなどを開くことも多いようだ。

梅雨の晴れ間の津市四天王寺で行われた、「太鼓と尺八」のコンサートに誘われ、幻想的なひとときを過ごしてきた。

本堂に集まった老若男女は百数十名くらいだったろうか(数えていない・・・)。
朝から行われた、茶室の竣工を記念したお茶会のあとのコンサート。
服部博之さん(和太鼓)と新田みかん(尺八)さんが、薄明かりの本堂で見事なセッション。
太鼓や尺八の演奏は、もちろんたびたびきいても、今回ほど感銘を受けたのは初めてだった。
私は、服部さんは、4月1日の花見でいちどお会いしており、今回2回目。
新田さんとは初対面。

境内にある幼稚園も、廃園の方向へ向かっているそうだが、この敷地内に昨夏造った「もりごろう」と名付けられた「ツリーハウス風のデッキ」。
それが縁で、お寺にはよく出入りさせてもらうようになった。

こうした縁がまた新たな出会いを生んで、今日ここにまた自分がいるんだなあ、なんて少しかっこいいことを考えたりもしながら…。
最後の曲「一会」は、一期一会の「一会」。
前回の花見のときには、キーボードとのセッションだったが、今日は尺八。
それに「若」こと若住職が加わり、手拍子、拍手喝采の大盛況だった。

服部さん、新田さん、お疲れ様。
またお会いできるまで。
若さんはじめ、お寺の関係の方、ほんとうにありがとうございました。

気持ちばかりの賽銭を入れて、焼香の煙を「モトをとるぞ」とばかりカラダいっぱいに浴びて、帰路についた。
すこしは煩悩も消えるといいな。むりかな?

(「かっぱっぱっち」とは、途中で演奏された、楽しい不思議な曲のタイトル。名付け親は「若」さんで、「活溌溌地」のことだそうです)