備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『カエサル』

2010-10-24 14:26:41 | 国内ストプレ
松本。ほぼ正面の中二階に座っていても、聞き取り辛いというのがなんとも。言葉の語尾がモニョモニョとなるのは何時も通り。それをおしても、声が好み。また、年齢を感じさせない(昔から発声は悪いと思われるので)佇まい、存在感は良い。『ローマ』のセリフは何故か巻き舌。正直、PARCO劇場あるいは"ルテアトル銀座"くらいの大きさで観たい。

小澤。身長が高いため、存在感あり。ブルータスが何故、カエサルを暗殺したのか、その心理経緯は分かりやすかったが、それを差し引いてもそれに至る経緯が長かった。声が既に嗄れていた。

小島。系統としては松本紀保。何度か観ているが、イマイチ認識出来ず。話の流れから必要なキャラだが、名前だけの登場でも良いような。

小西。二幕のみのあの登場で、プリンシパルとは。あの青い衣装は似合う。

瑳川。ガタイの大きさからくる存在感と古代ローマの衣装がかなりマッチ。しかし、一幕のみ。

勝部。瑳川に較べるとまろやかな低音。そして、一幕のみ。
一幕は政治劇なので、若干眠かったが、この二人が早々に退場することを忘れていた。

渡辺。テレビと変わらず、あのノリ。この舞台で、あのノリを演じ、ひかないのが凄い。松本の真似をし、『ローマ』の巻き舌まで、やるとは。金田明夫で観たい役。

水野。キャラ設定自体は嫌いでないが、もう少しやりようのある役のような。舞台で観るのは初だったが、他でもあの話し方だとキツいかも。

高橋。一番、美味しい役。古代ローマの世界観が妙にしっくり。出番自体は少ないが、美味しい処だけはかっさらっていく。


一幕の政権闘争が地味。が、二幕の心理描写は面白かった。
音楽の使い方が『イリアス』とそっくり。
流石に今年、ん作品目の栗山演出なので、ちょっとパターンが分かってきたかも。
メイキングで二重盆を使うことに力を入れていたが、それを利用した亡霊の登場シーンや登場人物の心理変化を表現するには、日生劇場クラスでないとダメか?

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