備忘録

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『フェイクスピア』

2021-07-02 01:30:46 | 国内ストプレ
テキトーなあらすじ。

恐山。

イタコ見習いのアタイの
元にやってくる二人の男。

一人は初老の男、楽(タノ)。
もう一人はハコを抱えた青年、mono(モノ)。

二人が出会った時、
突然、身の上を語り出す楽。

しかし、その内容は
リア王、オセロー、
マクペス、とシェイクスピアの一節。

主役を演じる楽
そして、それぞれの相手役に、
憑依し、演じるモノ。

憑依した後に、必ずモノは、
『頭を下げろ』というフレーズを言う。

アタイは自分より
先に憑依されることに、
憤りを覚える。

が、二人が憑依すると、
自分にも、何らかの役が
降りてくるので、その良い調子で
イタコ見習い昇格試験に臨みたい
アタイは、4つ目の憑依を依頼。


4つ目はハムレット。

しかし、ハムレットは楽で、
先王がモノと、父親役を憑依させるモノ。


そして、モノがハコを盗んだ容疑がかかる。

そのハコには、言の葉が詰まっていた。

そして、ハコを開けたとき、
そこから、亡くなった父の言の葉が流れる。

それは、飛行機事故で亡くなった
モノの父親のブラックボックスで、
死ぬ瞬間までの言葉が録音されていた。

そこで、繰り返される、
『頭を下げろ』(機体を下げろ、の意)

その意味を知ったとき、
楽は父親の最後の言葉と理解する。

そして、父親の
死の真相を知った楽は、
父の言葉を理解し、幕。


高橋@モノ
天保は結構、無理して主役してる感だった。
今回は、全編、力の抜けてるユルいカンジ。

そして、突然、始まる女形芝居。

更に、橋爪氏の父親役、
という、通常の逆パターン。


映像のイメージとは、
かなりかけ離れた役柄。


川平@アブラハム
胡散臭いし、バタ臭い。
それを兼ね備えた役。

映像とあまり変わらない。
同時期の『日本の歴史』再演に
出演しないのは、コレか。


伊原@三日坊主
やはり胡散臭い。
川平氏とは違う、
和風の胡散臭さ。

映像と変わらない演技だけど、
大倉氏とは別な胡散臭さ。


前田@王子様
登場時、伝説のイタコで
出てきた時はどうかと思ったけど。
王子様役になったら普通。

というか、コッチの路線が、
当て書きというか似合い過ぎ。

声も思ったより通るので、
舞台向きでも有るのかも。


村岡@オタコ
大変に猫背椿感。
アネゴ、と言っても過言では無い。


白石@アタイ
最初は、自身の役で登場。
途中、突然、録音になったり。
でも、あの声でちゃんと座席に届く。


野田
一応、2役なのか。
シェイクスピア役と
フェイクスピア役。

初登場時が、効果音付きで、
出るぞ、出るぞ、感がスゴかった。


橋爪@楽
カワイイ。
マサカの息子役。

髪型が大分、刈り込んでるので、
ちょっと、映像のイメージと異なる。


久々の野田地図。
タイトルがシェイクスピアなので、
前半はそのオマージュばかり。

途中から、御須鷹山と
シェイクスピア、この二つを
モチーフに、繋がっていく。


両方とも、言葉がモチーフで、
後世に言葉を残す、というテーマ。

野田脚本にしては、大変に分かりやすい。

ともかく、ちょこんと、
座ってる功氏がカワイイという。
もう、ダレとくな舞台に仕上がる。
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