備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『宝島』NTライブ

2015-11-03 15:58:46 | ライブビューイング(舞台関係)
ネタバレなアラスジ。

宿屋を経営する祖母の
元で暮らす少女、ジム。

その宿に曰くありげな客が数人訪れ、
ひょんなことから、宝の地図を手に入れるジム。

宝島の存在を把握し、出航の準備を
し始める陸モノ(地主と女医)達。

まずは、船長を決め、船員を募集する。
最後に現れたのが、
ジョンと名乗る片足の男で、
コックを志願する男であった。

出航してから、コックと親しくなるジム。
しかし、そのコックこそ
宝を探し続けていた海賊だと判明。

最初は気づいていないフリをするものの、
海賊の正体を知っていることがバレる。

そのまま、ジョンに地図を奪われそうになるが、
更に、オウムに奪われ、取り戻そうと、帆に登る。

そんなジムを銃で狙う、ジョン。で、幕間に。

島で捕らわれる陸モノ達。
会話からジムは海に落ちたことが分かる。

その後、海賊達にあった主導権だが、
上手く逃げ、食料や銃をを奪い返す陸モノ達。

一方、ジムは島にたどり着きベンという少年と知り合う。
彼が宝を埋め、その場所を知っているが、
ジョンに命を狙われて以来、ずっと島で隠れていたのだった。

ベンと親しくなったジムは、
海賊達をなんとかするために、
船を奪うことを考えつく。

そこで、船に戻るが、爆弾が暴発。
(これにより、島に居た陸モノと
海賊は船が沈んだと思いこむ?)

船を隠すジム。
そして、島に戻るがそこに居たのは海賊。

陸モノに見捨てられたと思ったジムは、
海賊とともに宝探しに協力。
(文字を読めるのがジムのみ)

埋めた場所まで、たどり着くが、
やはり、海賊にはなれないと気づくジム。
そして、ジョンを出し抜こうとするが、失敗。
そこにベンが幽霊として登場し、海賊達を宝探しに誘導。
そのまま、入り口が崩れ、海賊達は生き埋め状態に。

そこに隠れていた陸モノ達が現れるが、
このまま島に留まる決意(船がないので)
しかし、ジムが船の存在を明らかにして、帰国。

帰国後、ジムは
今でも、あの幽霊の歌が聞こえるという。
そして、それと同時に聞こえるのは、
”スペイン・ギンカ”と鳴くオウムの声。
で、幕。


Patsy Ferran@ジム
ボーイッシュな女の子。
というか、静止画だと、
女の子というのが分からない。
声もそれほど甲高くないし。

むしろ、この役を女の子に変更する理由が、
制作側の意見を聞かないと、理解出来なかった。


Arthur Darvill@ジョン・シルバー
海賊の親分。役割としては、
ジムを信頼させて、実は…という悪役。

宝を二人で山分けする発言があったけど、
ジムをどこまで信頼していたかは、謎。

役としてはオイシいが、
役者としては、そこまで印象に残らず。


陸モノサイド。
Helena Lymbery@リヴジー女医
医者としての存在よりは、
ジムを守るという役割が強い。

この辺になると、主人公に対して、母性か父性か。
別に、同姓にしても、しなくとも、良いような。
役割としての性別感。


Nick Fletcher@地主トリローニ
宝の存在にとりつかれ、
終始、金の亡者に。
むしろ、命よりも金が大事。

で、早々に死ぬかと
思ったら、最後まで生き残る。


Paul Dodds@船長スモレット
金の亡者(地主)に対しての、
仕事のオニ(船の安全第一)。
現実的というか、”金は手段”ということをわきまえる。

それゆえに、そこでフェードアウト感。
たぶん、ここで退場しないと、
ジムが海賊になびかない。


Tim Samuels@グレイ
空気キャラ。
すっとぼけ具合がツボ。

とりあえず、最後には
ジムに名前を覚えてもらえる。


海賊サイド。
Angela de Castro@イスラエル・ハンズ
完全に船を爆破するためだけに存在。
この割り切り方な存在感がなんかツボ。

手下は何人かいるし、
濃いキャラ達なのだが、
特筆すべきキャラは無し。

それ、以外。
Joshua James@ベン
二幕から登場。最初は怯えるだけ。
しかし、ジムの影響によりジョンへ復讐を決意。

この作品で、一番の役割としてのキャラ。



こう、観ていて児童文学感。
(これでもかっと布石を張り巡らす)
そして、若干のシュール感。
(オウムとか出てくるギャグとか)
それでいて、重要なシーンは軽く、
(船の爆破な件、地図を読める人物は?)
ムダなシーンは長く。
(地図を手に入れる前半)

と、言った印象。
良くも悪くも、冒険小説。


海賊は字が読めない、という
設定だと思って観ていたが、
もしかすると違うのかも。
(そのための黒丸)

また、船の存在も、
イスラエル・ハンズの爆発とは、
繋がりが無い、可能性もあるかも。

この二点は特に説明描写が
なかったので、勝手に補足。


そもそも原作を読んだことがないので、
どの程度のアレンジを加えているのか分からない。
ただ、戯曲としては、なぜ、これをNTで?
と思わせる程度に、シンプルな作り。
(題材なら他にも有りそうなので)

ソレに反し、セットは、
三段構造と結構、派手な舞台。

劇中、歌が何度か登場。
それに付随して、バイオリン奏者も。
この人が、登場人物では一番ツボだったのだが、
プログラムでは、名前が分からず、無念。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『The Rocky Horor Show』TIP版 | トップ | 『オレアナ』 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ライブビューイング(舞台関係)」カテゴリの最新記事