テキトーなあらすじ。
旗を縫う老女・ヨシ。
そこに現れる夫の室原。
室原はヨシをからかうが、
それに口答えをするヨシ。
生前、言えなかった文句も、
亡霊なら言える、と言う。
縫っている旗について
語り始める室原。
その旗は自由の旗、
我ら夫婦の旗だ、と話し、
場面はダム建設反対の現場に。
その中で、室原、独りだけが、
先頭に立って、諦めない姿が再現され、暗転。
そもそもの始まりの日へ遡る。
九州地方建設局(九地建)の人間が
やってきて、ダム建設の説明会が行われる日。
先日、起きた豪雨水害により、
下流域周辺が水没し、
多くの人が亡くなったことから、
ここにダムを建設する計画が上がる。
しかし、建設予定地に住む人間は、
家が、村が無くなる事に反対したために、
改めて、住民説明会が開催される。
が、百姓しか居ない村では、
その説明を聞いたところで、チンプンカンプン。
そのため、唯一の大学出身者・山室を担ぎ出し、
一緒に説明会に立ち会ってくれ、
と、室原を迎えに来る村人たち。
参加する前は、
そこまでの緊迫感は無かったものの、
役所の一方的なダム建設に、憤る山室。
そして、百姓達から、
反対派のリーダーになってくれと頼まれる。
『一旦、受けたら、引かない』、
と覚悟を村民に確かめ、自宅退去に関する法律から、
ダムの事まで、私財をなげうって、勉強する山室。
蜂の巣城と呼ばれる、
砦を作り、九地建に対抗する。
九地建からの最初の
立ち退き要求は撃退。
その撃退方法は、
法律に則り、それでいて、
山室オリジナルの奇妙な抵抗だった。
三年後。
室原率いる原告団は、
国と裁判を続けていたが、敗訴。
村人の中には、補償金和解へと、
移行し始めたいという意見も出てくる。
また、そもそものダム建設の
発端になった、川下住民から、
山室の事を国賊とまで言われる始末。
そんななか、九地建の
所長の妻からヨシ宛ての手紙が、幕。
(この前振り、全く、この後出てこないけど)
二幕。
私財をなげうって、
ダム建設反対を訴え続ける室原。
しかし、村民の心は離れ、
山室、一人だけが砦に残る。
そこに、政府に反対する組織が支援。
純粋にダム建設に反対するのは、
山室だけになってしまう。
九地建からの最後の立ち退き要求。
そして、逮捕され、連行される山室。
帰宅後、九地建の所長と対面。
山室から、色々と学んだと、
過去形で話すが、まだだ、と諦めない山室。
その後も、ダム建設現場に訪れては、
建設反対の砦を築こうとする山室。
その攻防は何度も続いた。
しかし、砦の規模は小さくなり、
山室に、病魔と老いの影が。
それでも引かない山室に、
建設大臣からの詫び状が。
が、山室には、もう一つ、
退けない理由が有った。
それは、川下住民からの国賊発言を
撤回するまでは、諦めないと誓いを立てる。
すると、川下住民からの手紙が。
その内容は、山室を
国賊と言い、その態度は変わらなかった。
その手紙に山室はショックを受け、
そのまま倒れ、帰らぬ人に。
そして、場面は冒頭に。
山室の幽霊はヨシが縫った旗を、
旗棒に通し、最後の一振りをして、暗転。
山室@村井
ガンコジジイ、というよりは、
一昔前の、昭和の男という雰囲気。
『一旦決めたら、テコでも動かない』
という役が似合い過ぎる。九州男児的な。
病気後の復帰初なので、
滑舌とか支障あるのかな、
と思ったら、そこに問題はなく、
安定の聞き取りやすい台詞。
どっちかというと、
九州方言が強すぎて、
言ってる意味が分からない事も。
ただ、顔が丸くなったというか、
四角のイメージだったのが、
丸のイメージに変わった。
太った?
藤田@ヨシ
映像の人なのかな、
と思ってたけど、
元々が劇団出身なのか。
やはり、滑舌というか、
年代の演じ分けが細かい。
冒頭の年寄り演技が、
本当におばあちゃんみたいで、
カテコとのギャップが。
東演出。
最初が群読から入り、
ちょっと抵抗を感じてしまったが、
(謎の小劇場アレルギー)
クラシック(ベト7、2楽章)の
音楽を掛けてきた辺りで、
結構、ツボにハマってしまった。
BGMの音量を上げつつ、
台詞では下げるという、
で、突然のドーンという効果音。
新感線でよく見る手法だけど、
東氏とか、そういう演出する人だったのか。
最近見てる、トムプロジェクト作品は、
村井氏と東氏のタッグというのが多い。
『満月』の天狗とか、
『夫婦漫才』の漫才師とか、
普通の日本人の役を観れる、
貴重な機会だが、この夫婦感に
限っていえば、今回が一番、ホッコリな組み合わせ。
テーマがテーマだけに、
ちょっと重いけど、
そこまで、重くならないのが、
村井氏の匙加減なのかな。
さて、来秋の芝居は
どうなることやら。
旗を縫う老女・ヨシ。
そこに現れる夫の室原。
室原はヨシをからかうが、
それに口答えをするヨシ。
生前、言えなかった文句も、
亡霊なら言える、と言う。
縫っている旗について
語り始める室原。
その旗は自由の旗、
我ら夫婦の旗だ、と話し、
場面はダム建設反対の現場に。
その中で、室原、独りだけが、
先頭に立って、諦めない姿が再現され、暗転。
そもそもの始まりの日へ遡る。
九州地方建設局(九地建)の人間が
やってきて、ダム建設の説明会が行われる日。
先日、起きた豪雨水害により、
下流域周辺が水没し、
多くの人が亡くなったことから、
ここにダムを建設する計画が上がる。
しかし、建設予定地に住む人間は、
家が、村が無くなる事に反対したために、
改めて、住民説明会が開催される。
が、百姓しか居ない村では、
その説明を聞いたところで、チンプンカンプン。
そのため、唯一の大学出身者・山室を担ぎ出し、
一緒に説明会に立ち会ってくれ、
と、室原を迎えに来る村人たち。
参加する前は、
そこまでの緊迫感は無かったものの、
役所の一方的なダム建設に、憤る山室。
そして、百姓達から、
反対派のリーダーになってくれと頼まれる。
『一旦、受けたら、引かない』、
と覚悟を村民に確かめ、自宅退去に関する法律から、
ダムの事まで、私財をなげうって、勉強する山室。
蜂の巣城と呼ばれる、
砦を作り、九地建に対抗する。
九地建からの最初の
立ち退き要求は撃退。
その撃退方法は、
法律に則り、それでいて、
山室オリジナルの奇妙な抵抗だった。
三年後。
室原率いる原告団は、
国と裁判を続けていたが、敗訴。
村人の中には、補償金和解へと、
移行し始めたいという意見も出てくる。
また、そもそものダム建設の
発端になった、川下住民から、
山室の事を国賊とまで言われる始末。
そんななか、九地建の
所長の妻からヨシ宛ての手紙が、幕。
(この前振り、全く、この後出てこないけど)
二幕。
私財をなげうって、
ダム建設反対を訴え続ける室原。
しかし、村民の心は離れ、
山室、一人だけが砦に残る。
そこに、政府に反対する組織が支援。
純粋にダム建設に反対するのは、
山室だけになってしまう。
九地建からの最後の立ち退き要求。
そして、逮捕され、連行される山室。
帰宅後、九地建の所長と対面。
山室から、色々と学んだと、
過去形で話すが、まだだ、と諦めない山室。
その後も、ダム建設現場に訪れては、
建設反対の砦を築こうとする山室。
その攻防は何度も続いた。
しかし、砦の規模は小さくなり、
山室に、病魔と老いの影が。
それでも引かない山室に、
建設大臣からの詫び状が。
が、山室には、もう一つ、
退けない理由が有った。
それは、川下住民からの国賊発言を
撤回するまでは、諦めないと誓いを立てる。
すると、川下住民からの手紙が。
その内容は、山室を
国賊と言い、その態度は変わらなかった。
その手紙に山室はショックを受け、
そのまま倒れ、帰らぬ人に。
そして、場面は冒頭に。
山室の幽霊はヨシが縫った旗を、
旗棒に通し、最後の一振りをして、暗転。
山室@村井
ガンコジジイ、というよりは、
一昔前の、昭和の男という雰囲気。
『一旦決めたら、テコでも動かない』
という役が似合い過ぎる。九州男児的な。
病気後の復帰初なので、
滑舌とか支障あるのかな、
と思ったら、そこに問題はなく、
安定の聞き取りやすい台詞。
どっちかというと、
九州方言が強すぎて、
言ってる意味が分からない事も。
ただ、顔が丸くなったというか、
四角のイメージだったのが、
丸のイメージに変わった。
太った?
藤田@ヨシ
映像の人なのかな、
と思ってたけど、
元々が劇団出身なのか。
やはり、滑舌というか、
年代の演じ分けが細かい。
冒頭の年寄り演技が、
本当におばあちゃんみたいで、
カテコとのギャップが。
東演出。
最初が群読から入り、
ちょっと抵抗を感じてしまったが、
(謎の小劇場アレルギー)
クラシック(ベト7、2楽章)の
音楽を掛けてきた辺りで、
結構、ツボにハマってしまった。
BGMの音量を上げつつ、
台詞では下げるという、
で、突然のドーンという効果音。
新感線でよく見る手法だけど、
東氏とか、そういう演出する人だったのか。
最近見てる、トムプロジェクト作品は、
村井氏と東氏のタッグというのが多い。
『満月』の天狗とか、
『夫婦漫才』の漫才師とか、
普通の日本人の役を観れる、
貴重な機会だが、この夫婦感に
限っていえば、今回が一番、ホッコリな組み合わせ。
テーマがテーマだけに、
ちょっと重いけど、
そこまで、重くならないのが、
村井氏の匙加減なのかな。
さて、来秋の芝居は
どうなることやら。