備忘録

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『CYRANO DE BERGERAC』NTライブ2020

2020-12-14 12:01:24 | ライブビューイング(舞台関係)
実際に観た時の感想はコチラ。


基本の展開は通常通り。

ただ、ラグノーの出番を
ラグノー夫人が担う。

プロダクションによって、
その扱いが異なる、時間稼ぎの宇宙人シーン。

何故か、
椅子に寝っ転がり、
ドギッシュをからかう。
(扮装をしないので、
どう誤魔化してるのか分からない)

そして、鼻の大きさがモノを言う
という台詞で、シラノに気づく。

出征前までが1幕。

戦場差し入れは、
ロクサーヌとラグノー夫人。

クリスチャン死後の
時間経過年数は語られず。

この時、台詞は無いものの、
ずっと、センターに座るクリスチャン。

自分から手紙の内容を話すシラノ。
ロクサーヌが気づく、という展開でない。

そして、最後まで言わせない、
台詞を途中にして、暗転。

心意気、と言う訳も登場するが、
その台詞はロクサーヌが担う。
シラノには言わせない。


James Mcavoy@シラノ
ともかく、イケメン。
アップが多用される
カメラワークなのに、
それに、耐えうる顔面偏差値。

ラップもこなすし、
何でも出来る俳優。

それゆえ、シラノの
抱えるコンプレックス問題が、
ちょっと、空回りというか。


Anita joy Uwajeh@ロクサーヌ
黒人枠、というのが斬新。

ともかく、言葉フェチ。
別に、誉めなくて良いから、
とにかく、色々な表現を求める。

このロクサーヌだと、
どこにシラノは惹かれたんだ?


Eben Figueiredo@クリスチャン
美貌ゆえの自惚れ。

それは、ロクサーヌに、
早々にへし折られるのだが、
ともかく、ロクサーヌと一緒に
なりたいと必死になる。

敵に塩を送り続ける、シラノ。
が、手紙の代筆から、
シラノのロクサーヌへの
気持ちを知ったとき、
何故か、シラノにキスをする、
予測不能な行動に出るクリスチャン。

え、ここにきて、
そういう展開?


Tom Edden@ドギッシュ
そこまで、悪人感が無い。
悪人顔で無い、とも言える。

途中のラップは
頑張って歌いきるので、
客席から拍手が起きる。


ジェイミーロイド演出。

何も無いセット、
付け鼻すらないシラノ。
更に、言葉の達人である
シラノに対し、ラップを用いる。

そんな、斬新な演出ゆえ、
途中はどうしても睡魔が。
仮に、日本語字幕が有っても睡魔。

そして、クリスチャンに、
ゲイ設定を追加してしまう。

ま、アレは極限状態に、
陥ってしまったゆえの奇行とも。


最後、心意気という表現を使わない、
というか、言わせない、驚きの最後。
本当に、ブツっと切れる。


シラノ、という作品を知っていても、
細かい点では、日本語字幕が必要。
それは、ワイルドホーンの韓国版を
観たときにも、感じたことではあるけど。

そして、定型的なキャラで構成されていても、
実は、このプロダクションオリジナル
という部分は字幕を観ないと分からない。

ただ、それでも、
生で観て良かった、と、
思わせる、イケメンなシラノ。

そして、この奇抜な演出は、
開演前から始まるラップ音楽や、
何もない空間なのに、
なんかセットがミエてくる雰囲気。

それゆえに、
付け鼻、をしなかったのかな。
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