備忘録

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『髑髏城の七人』花

2017-04-21 00:42:51 | 国内ストプレ
ワカドクロの感想はコチラ

小栗@捨之助
着流しと殺陣が似合う人気若手俳優枠。

舞台だと声が潰れた印象が強いのだが、
蜷川演出と新感線の違いか。

世の中を斜に構えている感が、
ワカドクロよりも強く、
ちょっと他人事感も強い。

これは役に対する熱さが、
ワカドクロよりもコナレてきた感が強く。


山本@蘭兵衛
着流し姿と用心棒姿がハマる。
NHKの時代劇感が強い。

で、何がスゴいって、
闇オチ後の蘭兵衛が、
もう、神懸かっている。

天魔王に裏切られた後も、
捨之助側につかず、太夫に
殺されてしまう辺りとか。

多分、雰囲気と演技力の問題。


ソンハ@天魔王
こういう、一線を越えた狂った役がハマる。
それに加えて、あの独特の発声。

普通に低音で話すこともあるので、
意識しての発声なんだと思うけど、
そこもコミで、森山氏の影を微塵も感じさせない。


りょう@極楽太夫
新感線に出演する女優にしては、
灰汁がなく、普通にウツクしい。

ただ、オペラで観たときに、
表情混みで、太夫なんだな、と。


青木@兵庫
これまた、NHKの時代劇ドラマの
印象が色濃く残る役。
むしろ、その役の延長。


清野@沙霧
えっと、こういう路線の女優枠?
ワカドクロと同じ路線にして、
より、アクションに力をいれた人選。


近藤@狸穴
狸親爺枠という枠が有るのか、
分からないけど、この安定の狸。


古田@贋鉄斉
肉襦袢を付けての登場。
そのまま自身を刀で切り刻んだり、
刃物に名前を付けたり、一人称が
僕だったり、と完全にネタ。
(この僕キャラを何か観た事が有るのだが)

殺陣は適度に参加。
それ以上にローラースケート
(砥石が付いている)で殺陣参加。
このマイペースっぷりが。

贋鉄斉での参加は勿体無いと
思ったけど、ここまで出オチが
ある役になってしまうならアリ。


河野@三五
ひたすら裏切る。
ギリギリ分かる劇団員。
ワカドクロからの続投だけど、
粟根氏(アオ)で、ちょっと観たいかも。


逆木@猿翁
天魔王の部下。
特に、見せ場は無いのに、
派手なビジュアルと衣装。

ワカに、こんな役あったっけ?レベルの
印象だけど、今回はかなり印象に残る。
ただ、観ているときは、村木氏かと思ってた。


村木@およし
遊郭の取りまとめ。
それでいて、狸穴の相手役。
兵庫への容赦ないツッコミ役。

女性アンサンブルでは、
今回、一番印象に残ったこの役。
よし子さんだったか。


磯野@磯平
一応、七人の一人なので。
百姓代表なので、
地味なのは相変わらずだけど、
鎌ヌンチャクは、キレイに決めていく。


ハナドクロ。
戯曲、ゲキシネでワカドクロ、
で、今回、初めて生でこのシリーズ観劇。

大体のアラスジは分かっていたものの、
再演を重ねている作品だけに、無駄が無い。
(登場人物が無駄に多いけど)

ゲキシネでも臨場感は感じられるけど、
それ以上に、この爆音は生ならでは。
特に、バンドが入っている訳ではないのに、
かなりの大音量で体感出来る。


そして、回転劇場。
回る時には、動くのが分かるけど、
どの位動いているのかは分からない。
(スクリーンも動くので余計に)

それでも、開演前と幕間で出口が
違うと、動いていたんだな、と実感。

ただ、一番回るのは、
終盤の殺陣がひたすら続くシーン。

一周するのは、カテコのみで
それぞれの役がそれぞれのメインで
あるセットに登場と映画風なカテコ。

むしろ、回転する利点は、
水を大量に使える点かも。
なので『朧の森に棲む鬼』とか、
上演したら、もっとスゴい事になるかも。

今回は無かったけど、火を使う演出とかも、
セット展開を最小限で、効果的に使えそう。


回転するという利点と、
360度のスクリーンの使用という
意味では『銀英伝』をこの劇場で観てみたい。

意外にも、この劇場で観てみたい
ミュージカル作品は思いつかない。
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