備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

クリエ・ミュージカル・コレクション

2014-01-12 12:35:07 | コンサート感想
ほとんどツッコミなレポ。

涼風さんが椅子に座っており、『イーストウッドの魔女』の"少女の頃"が好きと、MCスタート。女性コーラスのハモリが特に好みだとか。

そして、音楽に合わせ、ファッションショーさながらに、フォーラムな衣装で、モデルウォークをする出演者。

アイウエオ順に登場したら、最後の山口氏はジーパンにスタンドマイク。


"我を信じよ!"『三銃士』山口
かなり、ロックというか、変な発声。"ダンスオブヴァンパイア"のアップテンポな曲な歌い方とも、違い、何故にこんな歌い方?本編でも、こんなんだっけ?

"Autobiography"『トゥモロー・モーニング』 石井
大変に韻を踏んだ歌詞という印象。この前がこの前なので、伸びる歌声で気持ち良いがコンサートで聞くには…。

"42nd Street"『42nd Street』 涼風
何故にこの選曲。聞いた事はあるけど、持ち役?

"明日への道"『ルドルフ』上原
煽動する役が似合う、似合う。
ただ、サビに入ると、アンサンブルのコーラスが厚いのか、若干、埋没。音域の問題?

"キッチュ"『エリザベート』 瀬奈
ここで、女性のルキーニという意外選曲。男性が唄うには問題があるのか?
でも、スゴいハマり役。

"まるちり"『SHIROH』 中川
唄うのは知っていたけど、イントロを聞くとテンションが上がる。アンサンブルが他の役をまかなっていたが、中川氏しか観てない。

"愛のデュエット"『ダンス オブ ヴァンパイア』 山口・知念
順当に持ち役。ラストで、首を噛もうとして、交わされ、手をつなぎ、退場。

"ひとりは皆のため"『三銃士』 石井@アラミス・岡田@アトス・中川@ポルトス・上原@ダルタニアン
最初に岡田氏が、『オレはアトス』と自己紹介するので、そのまま全員が役名を言うのかと、思ったらアトスだけ。
ポルトスの方がアラミスより高音な気がしたが、それ以上に目立つ四番目の銃士。

"あの夏はどこに"『三銃士』 岡田@アトス・瀬奈@ミレディ
ミレディが持ち役なため、此方を。この曲も好きだが、折角の女性三人が居るなら、男性四人に対抗して、別な曲を期待したのだが。

"星から降る金"『モーツァルト!』 涼風
持ち役?特に無理した高音ということもなく、このくらい低い歌声の方が好み。

ただ、それ以上に、背景に映像が投影されるのだが、星が降ってくる映像というベタな演出。

"Ill cover you(Re)" 『レント』上原
この手のガラコンでは珍しく英語。で、問題はその発音。えっと、あんな英語で良いのか?そして、キャラとしてはコリンズなんだろうけど、声楽発声なため、余計に違和感。

"カフェ・ソング"『レ・ミゼラブル』 岡田
コンサートだけど、熱演。以前、ブロードウェイコンサートでも、聞いたが、こんなに力は入れてなかったような。

"少女の頃"『イーストウィックの魔女たち』 涼風@ジェーン・瀬奈@スーキー・知念@アレックス
この辺は全く分からず。ただ、マルシアが本役だったアレックスを知念さん、ジェーンは本役で涼風さんというのは分かるが、モリクミが本役だったスーキーを瀬名さんというのは、『シスターアクト』への布石?

"フィナーレ"『ダンス オブ ヴァンパイア』
山口@クロロック、石井@アブロンシウス教授、中川@アルフレート、上原@ヘルベルト、岡田@クコール

教授と助手がコソコソ登場し、そこに何故か教授カツラを付けた伯爵が登場。教授に被せると、その下にコウモリのヘアバンドと細かい。
で、バカ息子は小指を立ててマイクを握り、助手に迫る。それを笑わないようにする助手。

下僕は無表情で登場し、そのままハケる。


基本、コント。ても、伯爵だけが本役という豪華さ。それも真面目にこなす伯爵。
意外と、教授がイケる石井氏と、助手にはハスキーな中川氏。

オチの上原氏はクラシック発声で迫る。そうか、こういう音程なのか。
これだけは、役に成りきり、舞台に存在。

二幕
"僕こそ音楽"『モーツァルト!』 中川
イントロが聞こえ、中川氏が歌い始めると、安心な選曲。
前回のガラコンで、見事にキム・スンデ氏に持っていかれたので、ようやく聞けた。

"その目に"『ジキル&ハイド』 涼風@ルーシー・知念@エマ
知念さんは本役だったので、順当だが、ルーシーの低音な涼風さんもなかなか。演歌にならないというのが、ポイント。

"ユー・アー・ザ・トップ"『エニシング・ゴーズ』 上原・瀬奈
まさかの上原氏、田代氏枠。ここは違う人が来るのかと思ったら。
勿論、安定のクラシック発声。


"虹"『ローマの休日』 山口
こっちか…。ま、東宝作品だし。でも、ここで、『レベッカ』のアレとか、聞きたかった。

"Look What We Made"『トゥモロー・モーニング』 石井・上原
ここでも、田代氏枠な上原氏。
でも、石井氏に合わせてか、ちょっと違う歌い方に。

"Cinema Italiano"『DRAMATICA/ROMANTICA』 知念
こっちか…。ま、クリエ作品だし。でも、ここで『レベッカ』の(以下、略)

"言わない気持ち"『ブラッド・ブラザーズ』 岡田
ここでも大変に演技派。岡田氏の場合、それほど、『こっちか』感は無い。

"ニシング・ゴーズ"『エニシング・ゴーズ』 瀬奈
瀬名さんの場合、東宝作品縛りだと、これになるのか。シシィは演出家的にNG?

"キャンディードの嘆き"『キャンディード』 石井
二人居るキャンディード役者で、石井氏が。白い衣装に何歳設定もなさがら、バックに投影される回転する地球儀が。
何故、ここで面白演出を。

"闇が広がる"『エリザベート』 山口@トート・中川@ルドルフ
本日が、初日な組み合わせ。サビに掛かるルドルフの高音があまり出ず、ちょっと調整不足?中川@ルドルフなら、もっと高音域なシャウトアレンジとか期待出来そうなだけに消化不良に。


"二人を信じて"『ルドルフ ザ・ラスト・キス』 知念
敢えてマリーで、敢えて再演歌詞という。演出家~。

"時が来た"『ジキル&ハイド』中川
サビがかなり独自アレンジ。それまでも、ちょっと変わったアレンジだと、思って聞いていたけど、ロックというか、中川節。

"夜のボート"『エリザベート』 岡田@フランツ・涼風@シシィ
現役フランツと元シシィ。他二曲が大変に演技派だったのに、此方はそれほど老けないフランツ。コンサートでの差別化?
その一方で、圧倒的な貫禄なシシィ。

"Seasons of Love"『RENT』 山口氏以外、全員
英語で。石井氏の熱唱ソロパートは勿論、中川氏のシャウトが伸びる、伸びる。
で、上原氏の一人、クラシック発声は最後まで、顕在。

"抑えがたい欲望"『ダンス オブ ヴァンパイア』 山口
カテコ後に本命、登場。
何時もながらのアコーディオン唱法とファルセットで通す一曲。

"フィナーレ"『ダンス オブ ヴァンパイア』 全員
お祭りなカテコ。ラストにふさわしい一曲。


ほとんどのキャストは、復帰した山口氏を含めて、通常営業。

ただ、こういうコンサートで初めて観た上原氏が一人、異質。
クラシック発声というか、何を歌っても、上原氏感満載。

選曲が謎。
持ち役を歌うのかと言うと、そうでもなく、
かなりマイナー路線。
懐かしい楽曲が聞けると良いが、
『レベッカ』は全く歌わない。何故?

演出というか、バックに投影する映像がなかなかシュール。
本人が演出した作品や歌い手の力量をそのまま生かす曲は特に奇抜な演出は無いが、小池演出作品と宮本亜門演出作品は何故か、そのままズバリな演出。

そのため、"星金"の星を降らす映像や、"闇広"の中世のお城などは定番過ぎて。
"キャンディード"なんかは、地球儀とそのまま。

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2 コメント

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選曲の謎 (花菱)
2014-01-22 14:35:11
作曲家縛りも、クリエ作品縛りもなく…
リクエストも受け付けてましたが、どれだけ反映されたかもわからず…
今さんなんてソロはザザとドン・キホーテ。持ち歌じゃないし。
単純に、復帰コンとして楽しめばいいのかも。理生くんを見逃したのが残念です。
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花菱様 (dacho)
2014-01-23 03:04:45
基本は、タイトル通り、クリエの上演作品から。
そして、演出家の上演曲から。

でも、単に『主催者が再演したいリスト?』
という、感想を読んだ時、
サモアリナン、とも思いました、選曲の基準。


この手のガラコンで見るのは初でしたし、
何を歌っても”上原理生”でしたが、
それでもあの歌声は貴重です。
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