石原都知事涙目！３選出馬は辞退をお勧めする。

17日夜のフジ系『スタメン』，慎太郎嫌いの人にとっては格好の酒のサカナだったかもしれません。
あの高圧的な都知事が，全然腰砕けで涙目になっちゃってんだもの。

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四男への仕事依頼、「自ら仲介」石原都知事が認める 12月18日1時39分配信 読売新聞 　東京都が２００４年１月にスイス・ダボスで開いたパーティーで、石原慎太郎都知事の四男の画家（４０）が大鼓演奏の舞台背景の絵などを制作し、旅費など計１７５万円が公費から支出されていた問題で、石原知事が１７日夜、フジテレビの番組に出演し、「私からも四男に『君やってくれるか』と頼みましたよ」と述べ、自らが仲介したことを認めた。 　石原知事は「急に決まったことだったので、『四男に頼んでいいか』と聞かれ、私も『いいよ』と答えましたよ」と明かした上で、「画料を受け取っているわけではない」として、旅費を公費から出したのは問題ないと改めて強調した。 　都はこれまで「四男に制作を依頼したのは大鼓演奏家側の意向で、知事の口添えはない」と説明。石原知事も７日の都議会で「（パーティーの企画を）受託した会社から委託され、派遣されたもの」と答弁していた。

司会の大田光氏には
「これまではこの（独断的・高圧的な）キャラクターでよかったんだけど
　今はもう通用しなくなってきた。
　反省して今後は改めていってはどうか」
カリスマモデル（慎太郎氏にとっては小娘）の押切さんには
「濡れ衣とおっしゃいますけど，それを晴らすためには
　どうしたらいいとお考えですか？」
と突っ込まれる都知事，
「これまで国もどこもやってこなかったことを
　自分が初めてやって，上々の成果も得ているのに
　本質を見ないで公費がどうのととやかく言うのはおかしい」
と反論・弁明するものの，自分の言葉に納得しない相手を
理解力の足りない馬鹿だと見下すような
いつもの強気な態度はついぞ見られず。
これまで出演するたびにチヤホヤしてくれたフジテレビ
（まして芸人が司会のバラエティのような番組）で
「やっちゃった」知事扱いされるのがことのほか屈辱だった御様子。

そして，出演場面の最後近くになって
出演男性から発せられた一言は強烈なとどめとなったようです。
「石原慎太郎都知事もご自分の力で今の地位を築かれたわけですから
　息子さんにも自分の力で地位を築かれるようにされてはどうですか」
４０歳の「わが息子でありながら立派な芸術家」の息子を
ペーペー呼ばわりされた，
この屈辱は計り知れなかったものと思われます。

この石原慎太郎都知事の四男で画家の延啓氏をめぐる
騒ぎは，次の新聞記事にてまとめられています。

石原都知事　文化事業めぐる親族、知人起用に批判高まる 12月16日17時16分配信 毎日新聞 　来春の東京都知事選に３選出馬を表明した石原慎太郎知事（７４）が、都の文化振興事業に画家の四男や知人を参画させていたことに批判が集まっている。石原知事は「余人をもって代えがたかったら、どんな人間でも使う」と言い切るが、身内びいきともとられかねない行為で、知事の姿勢が問われている。【北村和巳】 　問題の事業は、若手芸術家育成を目的に石原知事の発案で０１年度から始まった「トーキョーワンダーサイト事業」。作品発表や交流などのため都内に三つの施設が設けられた。今年度の都立文化施設への都費支出が０２年度比で２～４割カットなのに比べ、同事業は８．４倍の４億７１５２万円と突出。 　知事の四男延啓（のぶひろ）氏（４０）の関与は、同事業の開始当初からだった。最初にオープンした施設のステンドグラスの原画をデザイン。そして、０３年３月の１カ月間と０３年６月～０４年３月にアドバイザーとして事業の役職に就いた。 　延啓氏は現代美術の画家で米国にも留学。国内各地で個展を開いている。石原知事は「息子でありながら立派な芸術家。交際範囲が広く若手芸術家仲間もたくさんいる」と評する。 　その延啓氏が▽０３年３月１８～２６日のフランスなど訪問（旅費約５５万円）▽同年６、９月の２回の国内視察（旅費計約６万円）で公費出張。石原知事が０４年１月にスイスで開催したレセプションで、大鼓公演の舞台装置製作のため２回現地入りした際の旅費１２５万円も事実上、公費だった。 （中略） 　◇「丁寧な説明必要」 　この問題について、延啓氏と面識のある美術評論家の千葉成夫・中部大教授（現代美術）は「延啓氏は大勢いる現代美術家の一人という認識」としたうえで、「為政者の立場にある人は、身内を使うべきではない」と指摘。前宮城県知事の浅野史郎・慶応大教授（地方自治）は「石原知事の木で鼻をくくったような弁明が反発を呼ぶ。都民の納得を得るには丁寧な説明が必要」と話す。

まあ，毎日新聞がたまたま延啓氏のランクを高く見ない人にあたったのかも
しれませんし，もしくは彼を軽く見る人を選んでコメントを求めたのかも
しれませんし，この記事だけを読んで，都知事が息子を過分な抜擢で
遇したとは即断できませんが…
延啓氏がどのくらい著名な画家なのか知りませんが…
ていうか，石原延啓って誰？
っていうくらい知りませんが…

芸術家にせよ学者にせよ文化人にせよ，
よっぽど世界的な賞を取って有名だとかよくテレビに出てるとか
ベストセラーを書いたとかでないと，その道で第一人者でも
一般ピープルは知らないってことはよくある話ですが
この場合は，どうなんでしょうねぇ…
私は，都知事が四男を起用した経緯については好意的に考えていて
公私混同で税金を石原家と知人でつまみ食いというよりは
都知事としてやりたい事業に身内の人間を使えばてっとり早いし安上がりと
考えたからじゃないかと思っています。

ですが，「余人をもって代えがたい」
発言をしちゃっているがために
親ヴァカの誹りは免れませんわね。
そのセリフを，よその県知事が言ってごらんなさい，
石原慎ちゃん，きっと
「んなもん…(鼻で嗤う)，
　そんなバカな事を言ってんじゃないよ」
の一言で斬り捨てるんじゃないですかね。

そもそも，石原慎太郎ファミリーの４兄弟，
英才教育を受けた長男・伸晃氏はともかく，
すぐ感情的になって声が裏返るとはいえ芸能界で
自分の足場を確保している良純氏はともかく，
なんといっても元銀行員のハンバーグ宏高氏（42）の選挙騒ぎですわね…
出馬する意味がわかんないもの。

やっぱ，首長は２期８年が限界ですかね…。
福島・和歌山・宮崎の談合三兄弟と一緒にしたら失礼ですけど，
官官接待の廃止や国体のスリム化で名を馳せ
あれだけフレッシュだった高知の橋本大二郎知事ですら
５期16年目の今ともなると後援会やら何やらのしがらみで
かなりたがが緩くなっている印象ですし…。

独善的で，自分が切れる分人を馬鹿にする癖は
私も気にくわない感が多々ありますが，
敵を作りかねない歯に衣着せぬ保守的な言動でも
広く都民の支持を集めてきたのは事実。
また，社会問題に直接切り込むその行動力は
石原慎太郎氏自身が「余人に代え難い」人材だと思わせるに
十分であるとは思うのですが…。
別に，オリンピックの東京開催を立候補したから
３期目もやらなきゃいけないってことは別にないんだし，
いったんやめたら？

来年は75歳の年での都知事選ですから，
これをパスして，次の知事がダメだからということで
2011年に復帰するというのには
ちょっと年齢がネックになりそうな気もしますが
８年やってできなかったことは次の人に任せたらいいと思いますよ。
その特別意識がぷんぷんするやり方で(本人は地位に伴う既得権ではなく
自分の実力に見合った裁量や待遇は得て当然という考えなのでしょうが)
長く続けたら権限が権力になって手放せなくなる危うさ，
余力は十分あるでしょうが，末期の匂いを感じつつもありますので
まず三選ありきではなく，違う身の振り方も視野に入れて
考えていただけたらなと思います。

しかしまあ，１億３千万の国民を要するとはいえ，
４７都道府県および１５政令指定都市の長を
８年間で総入れ替えするだけの人材，いるのかなぁと
心配になってしまう，日本の現状，お寒いかぎりと
思ってしまうのが辛いところですが…。
道州制，マジで必要でしょうか？！
権限の範囲がもっと大きくなって，土屋義●みたいな人に
やりたい放題されたら話になりませんけど…
やっぱ，首長が思い切った改革をできる権限と
チェック機能のバランスが大事なんでしょうね。

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