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官僚は異文化の人たち~井戸知事「関東震災チャンス」発言

2008-11-15 17:04:15 | ニュース
「関東大震災が起きればチャンス」発言で,温厚な日本でまさかの県庁前デモが起こるほど世間の顰蹙を買った井戸敏三・兵庫県知事。発言早々ネットでマジキチと叩かれまくったみたいですが,その後の知事の対応を見てると,言葉尻とか言葉が一人歩きしてるってより,あれが本人の人間性そのものを示しているようです。

「関東大震災がチャンス」=東京一極集中打破で-兵庫県知事が発言(時事通信 - goo ニュース) 11月11日
「浅知恵」「ばかげている」=兵庫知事発言に反発-首都圏知事ら(時事通信 - goo ニュース) 11月12日
井戸知事発言、県庁に苦情相次ぐ(神戸新聞 - goo ニュース) 11月12日
震災発言、兵庫知事が陳謝「申し訳なく、反省している」(朝日新聞 - goo ニュース) 11月12日 20:49
 ※「関西が第2首都機能を備えるべきだと指摘したかった」と持論を繰り返し、発言自体は撤回しなかった。
「チャンス」取り消させて 井戸知事、発言を撤回(産経新聞 - goo ニュース) 11月13日

井戸知事「関東大震災はチャンス」 不適切なら反省と釈明(神戸新聞 - goo ニュース)11月12日
> 会議では近畿二府四県と周辺県の知事が、地方分権や
> 近畿地方の経済について議論。井戸知事は
> 「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるから、
> これはチャンスなんですね」
と述べた。

>  その上で「チャンスを生かさなきゃいかん。
> そのための準備をしておかなきゃいかんということが
> 物理的にはある」として、企業を関西に呼び戻す必要性を訴えた。
> さらに金融とマスコミの機能などが東京に集中している
> 現状に触れ、防災首都機能の移転が不可欠だと指摘した。

> 井戸知事は同日夜、神戸市内で報道関係者に対し、
> 「第二首都機能を引き受けるための備えをすることが
> 関西発展の一つのきっかけになるのでは、と申し上げた」
> と発言の真意を説明。「言葉遣いが適切でなかったことを
> 反省しなくてはならない」と釈明したが、
> 「なぜ問題発言と受け止められるのか分からない」と不満もにじませた。

> 一方、知事会議終了後の記者会見で大阪府の橋下徹知事は
> 「不適切発言ばかりの僕から見ても、不適切だったかなと思う。
> 真意を測ると、(都市の)バックアップ機能が必要
> だということだ」と擁護した。


こういう騒ぎになって,言葉の選び方が適切じゃなかったと
釈明する人ってこれまでにも大勢見てきましたけど,
別に「チャンス」って言葉ひとことだけに反応したわけじゃないんであってね。
チャンスを「機会」に言い換えたら問題なかったと
思ってるふしが見受けられて,そこがまた問題なわけで。

どこで震災が起ころうが,数多くの犠牲者が出る災害は
不幸な出来事なわけであって,まして国内でそんなことが
起こるという想定の話をしながらニタニタと
「チャンスなんですね」って,不謹慎にもほどがあるわけで
倖田ねえさんの「羊水が腐る」発言もこんな感じだったよねー
と思い出されるレベルの低さ。

理屈的にも,石原知事の「30年後になるかもわからない
関東の地震を期待するより現状から努力して関西の活力を取り戻すべき」

という至極真っ当ないなしは言うに及ばず
即座にねらーに「関東が壊滅したらチャンスどころか兵庫も潰れるだろが」
と突っ込まれるほど現実味のない井戸の認識。
まあ,そうならないよう今から首都機能を果たせるくらいの
整備を関西でやっていこうという趣旨なのはわかりますけど
「今のような一極集中では関東が潰れたら日本全体が脳死してしまう」
とか言っておけばいい場面で
「首都圏がダメージを受けるからチャンスなんですね」
っていう神経,“建前と本音”以前に人間的に終わってますわ。

「震災が起これば」→「関東はダメージを受けるから」→「関西にとってチャンスなんですね」
どう聞いても,地震による大惨事を期待してます。
本当にありがとうございました。

これで,世間に騒がれて会見するも,「不適切なら反省」とか
発言を撤回しないのかと記者に問われて
「そんなもの,取り消せるもんなら取り消しますけどね…」
と謙虚さや反省のかけらもない態度を見せつけた井戸。
ちょっと人間性というか,常識があれば本心はどうあろうと
世間体を装うもんですけど,社会人としてあの態度はどうなんですかね~。

なんでこんな人が選挙で兵庫県民に選ばれたのか?
自民、公明、民主、社民推薦の保守系大本命候補だったから(現在2期目)。
そこまで推されるほどの人,前は何やってたの?
兵庫県副知事で,その前は自治大臣官房審議官

「高級官僚はプライドやエリート意識ばかり高くて
一般人としての良識がない」
というイメージを
上書きしてくれる名キャラがまた1人誕生です。

以前,『たかじんのそこまで言って委員会』で
防衛省・守屋武昌前次官の収賄問題が取り上げられたときに
ゲスト出演した,守屋氏と同期の元防衛官僚で
民主党から参院選(比例区)出馬もした太田述正氏の
態度も衝撃的でしたけどね…。
「他の省庁でも当たり前にあるのになぜ防衛省の
 この件くらいで騒ぐのか」とヘラヘラ笑いながら
人を食った発言に終止,
出演者のコメントや質問にフォッフォッと笑い
見下すような態度で回答。
原口一博議員や宮崎哲弥さんが「この人頭良すぎる」と
フォロー入れてましたけど,その腐った組織にメスを入れる
ために出馬したんじゃなくて,単に守屋に組織内抗争で
負けたからだけじゃないかと心底思いましたもん。

まだ昭和の頃でしたが,アウシュビッツの強制収容所
跡の博物館で,日本人は顔をしかめて見学してても
ヨーロッパ人に薄笑いしていると誤解されるという話を
聞いたことがありますけど,
高級官僚の方々は,中央官庁で勤務・出世される間に
一般国民とは壁を隔てた感覚や常識のズレが生じてしまうんでしょうかね。

井戸敏三 - Wikipedia
 > 小学校3年生のとき横浜市に転居。
 > 新宮小学校のクラスメートに弁護士の丸山和也がいた。


防衛省OB太田述正 おおたのぶまさ ホームページ
太田述正テレビ出演まとめ動画 - 防衛省OB太田述正アングロサクソン文明と軍事研究ブログ

太田氏の場合は本当に頭がいいみたいで,
著書や活字メディアなどでの評論も高く評価する向きが多いようですけど
井戸氏も,わざと世間を騒がすような問題発言をして
首都機能一極集中に世間の目を向けさせる作戦だったとすれば
それこそ下々の計り知れない深謀遠慮と尊敬しますが,
だとすれば,中山成彬・前国土交通大臣みたいに
ご自身の地位・身分は投げ打って臨むお覚悟で。

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歩みながら―随筆集 井戸 敏三/兵庫ジャーナル社 (2001/12)

実名告発防衛省

太田 述正

金曜日

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2 コメント

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Unknown (SNS)
2008-12-08 20:22:00
太田はそういうしゃべり方なんです。まぁでも・・・ヘタな芸人よりも面白いw

経歴を詳細にみれば分かるけど、この人がまさに「国民のために働いた官僚」ですよ。
返信する
> 太田はそういうしゃべり方 (d_d-)
2008-12-09 12:57:55
SNSさん
面白いといえば面白いですけど,
最初あれを見たら,すごく不快でしたね~。
第一印象で決定的に嫌いになる人,多いんじゃないでしょうか。

著書とか読んで勉強してみたいところですが,
HPのコンテンツもかなり豊富なので
まずはこちらから読んでいこうかしら。
返信する

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